精油をミックスせずに単体で用いる場合、
有効か有害かは関係なく、その植物の持つ完成されたバランスのまま
それを身体に取り込むことになり、
これはこれで大変大きなパワーを発揮してくれます。
精油はただ単に植物から香りの成分を抽出しただけのもので、
特に人の手で特殊な操作を加えてはいないので、
それ自体で「あるバランスのとれたもの」だということができます。
人はその中から自分の身体に必要なものを利用しているだけのこと。
「有効」成分も「有害」成分も、
利用するこちら側の都合でしかありません。
当の植物にとってはいずれも必要だからこそ持っており、
持っていたからこそ進化の過程で生き残ってきた大切な一部です。
それを横からちょいと拝借しているのがアロマテラピーというものです。
■ 精油はメッセージ。治癒するのは自分
例えば身体のある場所に血流の滞りがあったとしましょう。
この「滞り」も身体にとってもとは必要あってのことだったのでしょう。
しかし、その必要な事態は去り、
むしろ今や血流を回復し修復に当たるべき時期が来ているのに
血流が回復しない。
それは「凝り」として認識され、
痛みは苦痛へとなっていきます。
本来ならば自力で勝手に血流の回復へとチェンジされるべき身体が
何らかの理由でそうならないとき、
人は自分を健康ではないと感じます。
治癒力が阻害された状態ですね。
そこで何らかの刺激(メッセージ)で
自然に備わった治癒力を取り戻そうとするのが、
精油の、そしてトリートメントの目的です。
そう考えると、ある種の有害成分を取り除いてしまった精油というのは、
確かに安全性は高まるけれども、メッセージ性はどうなのかしら
という疑問が残ります。
自己治癒力の引きがねをひくメッセージを保っているのでしょうか。
■ 例えばベルガプテン
例えば有名な、ベルガプテン。
光と反応して皮膚症状をおこすといわれており、
主にグレープフルーツやベルガモット、レモンなどに多く含まれます。
(ちなみにアロマテラピーの資格試験では必須の知識)。
これを取り除いてベルガプテン・フリーに加工した精油があります
これなら安心して昼間から使用することができますが、
私はどうも使う気になれません。
ベルガプテンを「太陽のエネルギーをチャージする物質」と表現
した人がいました。
とても共感を覚える言葉でした。
これがメッセージでしょう。
柑橘類のはじけるような明るさ、喜びに満ちた生命力、
それらを担う重要な一部であるはずのベルガプテンを、
皮膚に有害だからと除いてしまった精油は、
魅力が半減してしまうような気がしてなりません。
太陽光と反応して皮膚障害を起こす可能性があるのなら、
昼間は肌につけなければ良いだけのこと。
香りを嗅ぐ分には全く問題がありません。
鬱々とした気分に光が射すような素晴らしい香りです。
■ 全体の調整力を
ホリスティック(全体性)という言葉がとても重要なキーワード
とされるアロマ業界ですが、
実際はどんどん分析的な、薬の代用物としての使い方に
陥っていきそうな気がしています。
真面目に勉強すればするほど、そうなりがちなのかもしれません。
でも人の身体はこっちを押せばあっちがでっぱり、
あらゆるものが複雑に絡み合って機能しているので、
ある特定の成分で特定の部分をコントロールすることを期待するよりも、
全体の調整力をアップする方が実は合理的だと思うのですが。
もちろん医療ではなく、あくまでもセルフケアのレベルの話ですが。
混ぜて使うも、単体で使うもどちらも良さがあり弱点があります。
決定的な指標があるわけではないんです。
どちらにしても精油と身体との関係性の中で何かが起こっていくということ。
その「何か」を注意深く見守るまなざしが必要なのでしょう。
有効か有害かは関係なく、その植物の持つ完成されたバランスのまま
それを身体に取り込むことになり、
これはこれで大変大きなパワーを発揮してくれます。
精油はただ単に植物から香りの成分を抽出しただけのもので、
特に人の手で特殊な操作を加えてはいないので、
それ自体で「あるバランスのとれたもの」だということができます。
人はその中から自分の身体に必要なものを利用しているだけのこと。
「有効」成分も「有害」成分も、
利用するこちら側の都合でしかありません。
当の植物にとってはいずれも必要だからこそ持っており、
持っていたからこそ進化の過程で生き残ってきた大切な一部です。
それを横からちょいと拝借しているのがアロマテラピーというものです。
■ 精油はメッセージ。治癒するのは自分
例えば身体のある場所に血流の滞りがあったとしましょう。
この「滞り」も身体にとってもとは必要あってのことだったのでしょう。
しかし、その必要な事態は去り、
むしろ今や血流を回復し修復に当たるべき時期が来ているのに
血流が回復しない。
それは「凝り」として認識され、
痛みは苦痛へとなっていきます。
本来ならば自力で勝手に血流の回復へとチェンジされるべき身体が
何らかの理由でそうならないとき、
人は自分を健康ではないと感じます。
治癒力が阻害された状態ですね。
そこで何らかの刺激(メッセージ)で
自然に備わった治癒力を取り戻そうとするのが、
精油の、そしてトリートメントの目的です。
そう考えると、ある種の有害成分を取り除いてしまった精油というのは、
確かに安全性は高まるけれども、メッセージ性はどうなのかしら
という疑問が残ります。
自己治癒力の引きがねをひくメッセージを保っているのでしょうか。
■ 例えばベルガプテン
例えば有名な、ベルガプテン。
光と反応して皮膚症状をおこすといわれており、
主にグレープフルーツやベルガモット、レモンなどに多く含まれます。
(ちなみにアロマテラピーの資格試験では必須の知識)。
これを取り除いてベルガプテン・フリーに加工した精油があります
これなら安心して昼間から使用することができますが、
私はどうも使う気になれません。
ベルガプテンを「太陽のエネルギーをチャージする物質」と表現
した人がいました。
とても共感を覚える言葉でした。
これがメッセージでしょう。
柑橘類のはじけるような明るさ、喜びに満ちた生命力、
それらを担う重要な一部であるはずのベルガプテンを、
皮膚に有害だからと除いてしまった精油は、
魅力が半減してしまうような気がしてなりません。
太陽光と反応して皮膚障害を起こす可能性があるのなら、
昼間は肌につけなければ良いだけのこと。
香りを嗅ぐ分には全く問題がありません。
鬱々とした気分に光が射すような素晴らしい香りです。
■ 全体の調整力を
ホリスティック(全体性)という言葉がとても重要なキーワード
とされるアロマ業界ですが、
実際はどんどん分析的な、薬の代用物としての使い方に
陥っていきそうな気がしています。
真面目に勉強すればするほど、そうなりがちなのかもしれません。
でも人の身体はこっちを押せばあっちがでっぱり、
あらゆるものが複雑に絡み合って機能しているので、
ある特定の成分で特定の部分をコントロールすることを期待するよりも、
全体の調整力をアップする方が実は合理的だと思うのですが。
もちろん医療ではなく、あくまでもセルフケアのレベルの話ですが。
混ぜて使うも、単体で使うもどちらも良さがあり弱点があります。
決定的な指標があるわけではないんです。
どちらにしても精油と身体との関係性の中で何かが起こっていくということ。
その「何か」を注意深く見守るまなざしが必要なのでしょう。