秋ですねえ。
ちょっと目を離した隙に、あっというまに季節が先へ
進んでしまいました。
毎日よく眠れます。ご飯もおいしいです。
今年の夏も「夏痩せ」とは無縁でした。
怖い。
これからの時期、美味しいものがたーくさん出てきます。
■手軽なものは満足感が少ない
最近読んだ本にあった、ちょっと興味深い話。
脳の中では、欲求はおおよそ決まった道筋を通って
満足へと帰結するそうです。
道筋とは、「欲求?行動?報酬(満足)」。
この「報酬」というのが、脳の中に放出される物質で、
これが出てくると満足=幸福感を覚えると。
ここでのミソは、間に必ず「行動」が挟まれているということ。
ある欲求をかなえるために、何らかの行動とって初めて
報酬物質が出てくる。
例えば食欲の例で考えてみるとよく分かります。
お腹が減る(欲求)
↓
料理を作りご飯を食べる(行動)
↓
お腹がいっぱいになり満足する(報酬)
さらにこの「行動」の強弱がその後の満足に関係
しているらしいということです。
所詮お手軽にかなえられた欲求はそれに見合うだけの報酬しか
生み出さないということなのかな。
人類が狩猟採集生活をしていた頃、
食料を得るのは大変な苦労を伴うものでした。
それを厭わない仕組みを、脳の中に作り上げたのですね。
■「行動」しづらい現代
現代はこの「行動」の部分がとても簡単になりました。
すぐに口に入れられる食品が24時間コンビニで手に入ります。
こんなにお手軽に食料を摂取できると、
満腹にはなっても、それ相応の満足感しか得られないのかもしれません。
満足できないから、際限なく食べてしまう。
結果、必要以上の量を摂取していまい、
満足どころか罪悪感すら感じるはめになる。
何だか思い当たるなあ。
忙しいとついつい食事を簡単に済ませたくなるし、
また最近のインスタント食品はよくできてるんだなあ。
でも、腹ぺこ感は収まっても確かに幸福感は今ひとつですよねえ。
だから、何かもうちょっと口に入れたくなって、
甘いものに手が伸びたり、お酒がもう一杯増えちゃったりしませんか。
報酬が足りないと、どこまでも人はこの報酬を求めてしまうそうです。
そして、現代は慢性的なこの「報酬不足」を起こしている人が
たくさんいるとか。
「欲求?行動?報酬」。これは、人類が生き残るために選択して来た、
生存のために好ましい行動パターンを強化する仕組みです。
狩猟時代は肉が食べたければ、本当に動物と戦って勝たなければ
ならなかったのですから、ご褒美(脳内物質)が頭の中にたくさん
出てくれなきゃやってられなかったでしょう。
現代では、例えば「甘栗むいちゃいました」。
栗好きには夢のようなお菓子ですが、しかし、
甘栗はやっぱり親指の爪の先を真っ黒のべとべとにして、
ひとつひとつ剥いて食べてこその幸せというものでしょう。
まず栗の実を拾うところからとなるとちょっと難しいですが、
「殻をむく」、このひと手間で脳内に報酬物質があふれる
と思えば、ちょっとの面倒はかえってありがたいくらいのものです。
秋は美味しいものがたくさん出て来ますからね。
できればちょっと手間をかけてご飯をつくって
美味しくいただきたいものです。
■困難を楽しむ
もちろんこれは、何でもかんでも、我慢したり無理したり
痛い思いをすることの先にステキなことが待ってるよという
話ではありません。
過度の自己犠牲や障害への依存は、それはそれで別の問題です。
嫌なことをすること、嫌々すること、が大事なのではありません。
そうではなく、かなえたいことと今の状況との間に横たわる困難に、
それが適切な、あるべき困難であるなら、
「これでもっと美味しくなる」とおおらかに面白がって
向かっていくためのおまじないとして、
今回のタイトルを唱えてはいかが、というお話です。
「行動を起こす」ということが報酬のためには大事なのですから。
◆ ◆ ◆
今回のタイトルは、家人が常日頃ブツブツつぶやいては
問題解決にあたる様子をみていて
「まさしくそれっ!」と思い当たった一言です。
ちょっと目を離した隙に、あっというまに季節が先へ
進んでしまいました。
毎日よく眠れます。ご飯もおいしいです。
今年の夏も「夏痩せ」とは無縁でした。
怖い。
これからの時期、美味しいものがたーくさん出てきます。
■手軽なものは満足感が少ない
最近読んだ本にあった、ちょっと興味深い話。
脳の中では、欲求はおおよそ決まった道筋を通って
満足へと帰結するそうです。
道筋とは、「欲求?行動?報酬(満足)」。
この「報酬」というのが、脳の中に放出される物質で、
これが出てくると満足=幸福感を覚えると。
ここでのミソは、間に必ず「行動」が挟まれているということ。
ある欲求をかなえるために、何らかの行動とって初めて
報酬物質が出てくる。
例えば食欲の例で考えてみるとよく分かります。
お腹が減る(欲求)
↓
料理を作りご飯を食べる(行動)
↓
お腹がいっぱいになり満足する(報酬)
さらにこの「行動」の強弱がその後の満足に関係
しているらしいということです。
所詮お手軽にかなえられた欲求はそれに見合うだけの報酬しか
生み出さないということなのかな。
人類が狩猟採集生活をしていた頃、
食料を得るのは大変な苦労を伴うものでした。
それを厭わない仕組みを、脳の中に作り上げたのですね。
■「行動」しづらい現代
現代はこの「行動」の部分がとても簡単になりました。
すぐに口に入れられる食品が24時間コンビニで手に入ります。
こんなにお手軽に食料を摂取できると、
満腹にはなっても、それ相応の満足感しか得られないのかもしれません。
満足できないから、際限なく食べてしまう。
結果、必要以上の量を摂取していまい、
満足どころか罪悪感すら感じるはめになる。
何だか思い当たるなあ。
忙しいとついつい食事を簡単に済ませたくなるし、
また最近のインスタント食品はよくできてるんだなあ。
でも、腹ぺこ感は収まっても確かに幸福感は今ひとつですよねえ。
だから、何かもうちょっと口に入れたくなって、
甘いものに手が伸びたり、お酒がもう一杯増えちゃったりしませんか。
報酬が足りないと、どこまでも人はこの報酬を求めてしまうそうです。
そして、現代は慢性的なこの「報酬不足」を起こしている人が
たくさんいるとか。
「欲求?行動?報酬」。これは、人類が生き残るために選択して来た、
生存のために好ましい行動パターンを強化する仕組みです。
狩猟時代は肉が食べたければ、本当に動物と戦って勝たなければ
ならなかったのですから、ご褒美(脳内物質)が頭の中にたくさん
出てくれなきゃやってられなかったでしょう。
現代では、例えば「甘栗むいちゃいました」。
栗好きには夢のようなお菓子ですが、しかし、
甘栗はやっぱり親指の爪の先を真っ黒のべとべとにして、
ひとつひとつ剥いて食べてこその幸せというものでしょう。
まず栗の実を拾うところからとなるとちょっと難しいですが、
「殻をむく」、このひと手間で脳内に報酬物質があふれる
と思えば、ちょっとの面倒はかえってありがたいくらいのものです。
秋は美味しいものがたくさん出て来ますからね。
できればちょっと手間をかけてご飯をつくって
美味しくいただきたいものです。
■困難を楽しむ
もちろんこれは、何でもかんでも、我慢したり無理したり
痛い思いをすることの先にステキなことが待ってるよという
話ではありません。
過度の自己犠牲や障害への依存は、それはそれで別の問題です。
嫌なことをすること、嫌々すること、が大事なのではありません。
そうではなく、かなえたいことと今の状況との間に横たわる困難に、
それが適切な、あるべき困難であるなら、
「これでもっと美味しくなる」とおおらかに面白がって
向かっていくためのおまじないとして、
今回のタイトルを唱えてはいかが、というお話です。
「行動を起こす」ということが報酬のためには大事なのですから。
◆ ◆ ◆
今回のタイトルは、家人が常日頃ブツブツつぶやいては
問題解決にあたる様子をみていて
「まさしくそれっ!」と思い当たった一言です。