今回もちょっと硬めのお話。
■ 「脳の中にある身体」を変える
認知運動療法(リハビリ)の本を読みました。
今までのリハビリは、困難な動作を、局所のマッサージや
繰り返し動きを練習することによって回復しようとする、
筋肉や関節そのものを扱う方向が主流だったが、
今後は脳と患部の関係を構築し直すという方法に
変わって行くという内容。
要するに、リハビリとは「脳の中にある身体」を変えていく、
脳の認識を変えていくものであるということ。
その方法には、言葉の介在が不可欠であるということ。
■ アロマテラピーも同じです
これってそのまま、私が普段やっている
アロマテラピーのトリートメントに読み替えることができる
のではないかと思いながら読み終えました。
例えばトレガーワークやロルフィングなど、
世界のボディワークの中には、身体と脳の再教育、
すなわち「脳の中の身体」の認識を変えることを目指す
方向性のものがいくつもあります。
アロマテラピーのトリートメントでも、
脳に働きかけて全体での回復をねらうのが
醍醐味となっています。
具体的には、患部の筋肉そのものをもみほぐすことよりも、
皮膚のより浅い所を走る神経系を刺激するのです。
これが嗅覚からの香りと相まって、脳への刺激を与えるのです。
《緑香庵にて》
■ 薬の代用品ではなく
アロマテラピーといえば、ラベンダーがリラックスに効くとか、
ユーカリは花粉症にいいとか、
精油の成分の持つ効果効能が主流のように思われがちですが、
それ以上に私がもっとも頼りとするところは、
香りが持つ、脳の旧い部分に直接働きかける力です。
旧い脳とは、本能や感情、自律神経、ホルモンといった
生命維持に関わる機能を司る脳です。
いつも言っていることですが。
アロマテラピーを考える上で、精油の成分のみに注目するのでは、
ただの薬の代用品になってしまいます。
もちろん大変優れた代用品には違いありません。
これだけの複雑な機能を持った薬の合成は
そうそうできることではありませんし、
それはそれでアロマのもつ有利性の大きな武器ではありますが、
それ以上に「脳への働きかけ」が非常に重要なのです。
■ 香りは脳を自由にする
五感の中で唯一理性の判断を経ずにダイレクトに
脳の深部に達するのが嗅覚。
香りは、普段あまり大切にされていない「動物としての感性」
を刺激し、脳に動物としての反応を要求するわけです。
カウンセリングで「今日の私、今日の気分にぴったりの
香りはどれだろう」と何種類もの精油を嗅ぎながら選ぶ作業は、
本能に香りを選ばせているということ、
本能に活躍のチャンスを与えるということです。
リラックス用、リフレッシュ用などというように
既にブレンドされているものをただ言われるままに
身体に塗っていくのとは、だいぶ意味合いが違っています。
人間の「動物としての感性」はしばしば誤作動しています。
アロマは、暴走する理性を少しだけおとなしくさせる
過程でもあります。
香りは脳を自由にするのです。
《緑香庵の施術室から》
■ 脳だけでもない
では、局所(患部)への刺激は無意味なのかといえば、
そうではありません。
以前も書きましたが、
脳の介在しない所でも、何かは起こりうるのです。
(この話、続きます)
■ 「脳の中にある身体」を変える
認知運動療法(リハビリ)の本を読みました。
今までのリハビリは、困難な動作を、局所のマッサージや
繰り返し動きを練習することによって回復しようとする、
筋肉や関節そのものを扱う方向が主流だったが、
今後は脳と患部の関係を構築し直すという方法に
変わって行くという内容。
要するに、リハビリとは「脳の中にある身体」を変えていく、
脳の認識を変えていくものであるということ。
その方法には、言葉の介在が不可欠であるということ。
■ アロマテラピーも同じです
これってそのまま、私が普段やっている
アロマテラピーのトリートメントに読み替えることができる
のではないかと思いながら読み終えました。
例えばトレガーワークやロルフィングなど、
世界のボディワークの中には、身体と脳の再教育、
すなわち「脳の中の身体」の認識を変えることを目指す
方向性のものがいくつもあります。
アロマテラピーのトリートメントでも、
脳に働きかけて全体での回復をねらうのが
醍醐味となっています。
具体的には、患部の筋肉そのものをもみほぐすことよりも、
皮膚のより浅い所を走る神経系を刺激するのです。
これが嗅覚からの香りと相まって、脳への刺激を与えるのです。
《緑香庵にて》
■ 薬の代用品ではなく
アロマテラピーといえば、ラベンダーがリラックスに効くとか、
ユーカリは花粉症にいいとか、
精油の成分の持つ効果効能が主流のように思われがちですが、
それ以上に私がもっとも頼りとするところは、
香りが持つ、脳の旧い部分に直接働きかける力です。
旧い脳とは、本能や感情、自律神経、ホルモンといった
生命維持に関わる機能を司る脳です。
いつも言っていることですが。
アロマテラピーを考える上で、精油の成分のみに注目するのでは、
ただの薬の代用品になってしまいます。
もちろん大変優れた代用品には違いありません。
これだけの複雑な機能を持った薬の合成は
そうそうできることではありませんし、
それはそれでアロマのもつ有利性の大きな武器ではありますが、
それ以上に「脳への働きかけ」が非常に重要なのです。
■ 香りは脳を自由にする
五感の中で唯一理性の判断を経ずにダイレクトに
脳の深部に達するのが嗅覚。
香りは、普段あまり大切にされていない「動物としての感性」
を刺激し、脳に動物としての反応を要求するわけです。
カウンセリングで「今日の私、今日の気分にぴったりの
香りはどれだろう」と何種類もの精油を嗅ぎながら選ぶ作業は、
本能に香りを選ばせているということ、
本能に活躍のチャンスを与えるということです。
リラックス用、リフレッシュ用などというように
既にブレンドされているものをただ言われるままに
身体に塗っていくのとは、だいぶ意味合いが違っています。
人間の「動物としての感性」はしばしば誤作動しています。
アロマは、暴走する理性を少しだけおとなしくさせる
過程でもあります。
香りは脳を自由にするのです。
《緑香庵の施術室から》
■ 脳だけでもない
では、局所(患部)への刺激は無意味なのかといえば、
そうではありません。
以前も書きましたが、
脳の介在しない所でも、何かは起こりうるのです。
(この話、続きます)