緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

音楽家とアロマテラピー

2006-12-03 16:01:06 | 「緑香庵」的なもの
アロマの仕事を始める前、音楽の仕事をやっていたということを、
以前書きました。
アロマの世界には「以前音楽関連の仕事をしていた」とか、
「趣味でずっと楽器をやっていた」という人が意外に多い。
また、音楽をやっている人のなかには、
アロマを日常的に取り入れている人が多いように思われます。
音楽家とアロマテラピーには何か共通点があるのでしょうか。
今回はそれを少し考えてみました。

Gingko
《国士舘大の銀杏》

音楽家のアロマへの出会い方や関わり方は、いくつかのタイプに分類
できるように思います。

◆「身体感覚の追究」タイプ
ひとつは身体に焦点をあてることによって自らアロマに出会うタイプ。
音楽、ことに演奏をやっていると、遅かれ早かれ身体の問題に
突き当たります。
具体的に、演奏にあたっての姿勢だとか疲労といった問題から
身体への取り組みが始まることもあれば、
音楽を成り立たせている楽器の一部であるところの身体
というものの存在に気づき、それを知りたい、もっと感覚を磨きたい
というところから、身体への探求が始まることもあります。

さらに、身体とは「魂に生まれた原初の衝動と、
その発露であるところの音楽をつなぐもの」である、という
考え方もあります。
音楽における身体の重要性が浮かび上がってきますね。

いずれにしても、切っても切れない関係にあるのが音楽と身体。
音色やフレーズを聴いているというより、
演奏者の身体を聴いているような感じがすることがあります。

よく「心を込めて演奏する」などといいますが、
心と身体が適切な関係に無いと、
音楽に心をこめることなどできないでしょう。

心と身体がきっちり結びつき、音楽という出口に一直線に向かってこそ、
たったひとつの「音」が生まれ、音楽が始まるのだと思います。
音楽はその人の「表現」ですが、身体はその人の意図を超えて、
その人自身を「表出」してしまいます。

だから音楽家はいつも心と身体が一致しているように、
自分の身体を良く知り、身体と仲良くしていなければなりません。

人の感受性は実はとても鋭く、たとえ聴く人が音楽に詳しい人でなくても、
そのあたりの微妙なズレが伝わってしまうものです。

音楽家はこのあたりの事情から、自分の身体について繊細な感覚を
身につけざるを得ない(単なる健康という意味だけでなく)
ところがあります。
そこで、様々なボディワークや自然療法を試すうちにアロマに出会う
というというわけです。
これが第1のタイプと言えるかと思います。

つぎに2番目として、より「実用的」な側面からアロマテラピーに
興味を持つ方もいるようです。

(この話、次回へ続きます)。




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