緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

ひまし油の仕事

2010-07-24 08:32:41 | 「緑香庵」的なもの

■ しまった!
サッシで指を挟んだ。
左手親指、爪の付け根、三日月の辺。
「しまった!」とすぐに手近にあったひまし油を
爪の表面にたらーり。
「あれ? 痛くない。たいしたことなかったんだな。」と思いつつ、
一応冷やしておこうと蛇口の下で流水にかざした途端「痛いっ。」
ズキズキと脈打ち始めました。
流水の刺激がこたえるのかと溜め水に浸してみてもやっぱり痛い。
おやおやおや、ますます痛くなってくるよ。
やっぱりもう一度ひまし油たらーり。
「あれ? 痛くないぞ。」
いやいや奥の方で何かが起きている感覚はあるけれど、
「痛み」という苦痛は感じない。
生温かいオイルにくるまれて、むしろふんわりといい気持ち。
なんでしょこれ。

■ ファーストエイドとしてのひまし油
ひまし油がファーストエイドに使えることは以前から知ってました。
ちょっと目を怪我したときなどもひまし油をタラリ、
以前、足の指をぶつけた時もひまし油とセントジョーンズワート
とラベンダーでしのぎました。

ひまし油は普段からトリートメントでもよく使います。
どうしても流してしまいたい「滞り」や、
冷え・硬直の強い部分に、ひまし油+温湿布。
(セントジョーンズワートやアルニカを使うこともあります。)
肌/オイル/ラップ/ホットタオルの順番で重ねて使います。
これは浸透を期待した使い方ですね。

でも今回は爪の上にたらした途端ですよ。
もちろん染み込む間もない。
しかも爪の上、皮膚でも粘膜でもない。
さらに怪我直後なので温めることもしませんでした。
オイルが爪の上に乗っているのは感じられるけれど、
それだけでなんでこんなに保護された感じになるのかしら。
非常に柔らかい温かな手で、挟まれた指ごと包まれているような感覚。
そのまま上からティッシュでくるんで数時間、
奥の方のズキズキもおさまりました。
おかげさまで紫にも変色せず、
怪我の記憶は確かにあるものの生活に支障無く過ごせました。

これだけの効果を感じることができるというのは面白い。
ひまし油のとろりとした粘度の高い質感がよい働きをしているように思います。
ひまし油が炎症の熱を取ってくれるようなイメージもあります。
怪我の瞬間、人は本能的にその場所を手で抑えたり覆ったりするものですが、
患部を外界から遮断するというのは
それだけで意味のあることなのかもしれません。
保護剤としてのひまし油の力に驚かされた出来事でした。
(2日後でもキーボードを打つと爪の奥がうずきました。
それなりに大した怪我だったのね。)


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