がまぐち工房舞々奮闘記

舞々の商品企画、生地やパーツ探し、たまには気分転換に京都をぶらり!

お茶の花と古老柿

2009年10月18日 | 京都、滋賀およびその周辺地域ぶらり
お茶の花が咲いているということで、
宇治田原の茶畑へ行ってきました。
行ってきたと言っても宇治市の隣ですのですぐのところです。


ご存知でしたか?
初めて見たのですが、この小さな白い花がお茶の花です。


そして茶畑には鶴の子柿の木があります。
この柿が宇治田原の特産品の古老柿になります。


普段も茶畑はよく目にしますが、
柿の木があることにあまり気づきません。
柿が実ると柿の木がよく分ります。


鶴の子柿は小さく尖った渋柿で、
茶園の霜よけ、日除けとして昔から茶園の中に植えられてきたそうです。
この鶴の子柿が干し柿になると古老柿です。
一般的に、干し柿は吊るして干すのですが、
この古老柿は、むしろんの上に並べて転がしながら干すます。
コロコロ転がすように干すので、コロ柿という名前になったと言われています。
古老柿は11月中頃から「柿屋」と呼ばれる干場に並べ、
2~3週間山里の寒風にさらし乾燥されるそうですので、
また見に行こうと思っています。




柿が落ちているところもあるので、
そろそろ収穫なのでしょうか。

日本の茶菓子の元祖とも言われる「古老柿」。
その素朴な甘みは、お茶ととても相性が良く、
茶菓子の甘みの基準になっていると言われているほどです。

春に摘んで製茶したお茶は涼しくなると味が熟しておいしくなり、
新茶の口切りは昔、秋を過ぎてからだったといいます。
そのころに、ちょうど古老柿ができるのです。