大阪龍馬会

1987年に創立して2017年は創立30周年。龍馬好きの集まった大阪龍馬会が龍馬会の活動をお知らせします。

海援隊の和英辞典復刻 長崎の広告代理店、観光施設で販売

2009-10-15 00:01:00 | 幕末ニュース
 長崎市万才町の広告代理店、産広エージェンシー(林田安隆社長)は、幕末の志士坂本龍馬が率いた浪人結社・海援隊が出版した和英辞典「和英通韻以呂波便覧(わえいつういんいろはびんらん)」を復刻した。林田社長は「龍馬の夢と情熱を感じ取ってほしい」と話している。

 「和英通韻以呂波便覧」は1868(慶応4)年3月刊。前年11月に暗殺された龍馬の遺志を継ぎ、海援隊の仲間が出版したとみられる。アルファベットとアラビア数字のほか、「SUN(日)」「EAST(東)」「MORNING(朝)」など簡単な単語のつづりと発音を掲載。時間と干支(えと)の和英対照表もあり、初心者向けの英語教科書のような内容だ。

 林田社長(71)は約25年前、骨董(こっとう)収集が趣味の知人に薦められて同便覧を27万円で購入した。当時は龍馬に興味がなく「便覧は引き出しにしまったままにしていた」という。

 ところが昨年、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の主役に長崎市出身の福山雅治さん(40)が決定。同便覧の存在を思い出して読んでみると「世界に目を向けて生きようとした若者たちの情熱がひしひしと伝わってくる」と感動した。

 今年に入り「できるだけたくさんの人に見てほしい」と復刻出版を決意。7月末から長崎市内の観光施設で売り出した。現在までに600部を売り上げ「反響に驚いている」という。

 復刻版は「できるだけ原本に忠実に」と製作した。大きさ(縦26センチ、横18センチ)、ページ数(54ページ)は原本と同じ。製本にもこだわり、林田社長自ら針を持ち、ひもを使って手編みでとじている。

 林田社長は「現代も幕末と同じで閉塞(へいそく)感が漂っている。自由な発想、行動力など龍馬のメッセージを感じてもらえれば」と話している。

 980円。長崎市の長崎歴史文化博物館、市亀山社中記念館、グラバー園、出島、大村市の長崎空港ビルで販売中。問い合わせは産広エージェンシー(電095・824・6021)。


10/11 長崎新聞



よければ下記をクリックしてください。
人気ブログランキングへ
一日一回クリックしてもらえたらうれしいです。