猛暑で2日ほど家に閉じこもっていたが、日本蜜蜂が気になり、養蜂箱を置いているりんご園へ。
朝から雲一つない青空、降り注ぐ灼熱の太陽。
車の温度計は、すでに10時に34度でした。
車から出ると一気に汗が噴き出すほど。
巣箱の中の働き蜂たちは、それぞれの役割を持ち仕事をしているが、夏の暑い時期は特別な作業が発生します。
夏は幼虫を育てるための適温を超えてしまうため、巣箱の中を冷やすための工夫をしています。
蜜蜂にとっても、真夏の暑さは厳しい。
この暑さだから、蜜蜂たちも暑さ対策が大変だ。
蜜蜂が行う 対策その1
巣箱の中を35度前後に保つため、盛んに水を汲んできては、巣の内部に水を撒いて、その気化熱で温度を下げます。
対策その2
熱を持っている働き蜂たちが、巣箱の中から外に出て、蜂密度を下げることで、巣の中の温度を下げる。
そんなときは、巣箱の外に出た働き蜂が、びっしりとつくことがあります。
巣箱から出て夕涼みかな?(2022年の夏)
対策その3
さらに暑いときには風を送ることもします。
巣門の周りから働き蜂たちが翅を羽ばたかせて、巣の中に風を送って暖かい空気を外に出す扇風機になり、空気を入れ替えたりしています。
この扇風の羽ばたき回数は、1秒間に150~200回程度だと言われ、早すぎて目には止まらないが、数が多いので羽音が良く聞こえます。
巣箱に風を送る(2021年の夏)
私がしてあげる対策は
養蜂箱を置く場所を、いくらかでも涼しいところを選んで上げるのと、養蜂箱の巣門と上蓋に網状の通気性が良いものに夏に替える等、蜜蜂と暑さ対策の苦労をともにしています。
夏は日陰で冬は日差しが注ぐ落葉樹の下
通気性の良い網状の上蓋
これから本格的な暑さが続けば、この3つの対策が連日になるでしょう。
養蜂をしていると、暑さ対策に限らず、日本蜜蜂たちの生態すべてから、自然の中に生きる仕組みとか生き方とかを学ぶことが多くあります。