日本の食文化担う箸 伝統的な持ち方身に付けて
日本会議地方議員連盟
箸 伝統的な持ち方
https://fbcdn-sphotos-f-a.akamaihd.net/hphotos-ak-frc1/s403x403/998943_210503832443011_618254698_n.jpg
テレビの番組で、出演者の食べるシーンが、写し出されることが多くなった。しかし、著名な方、中には料理の先生でも、箸を上手に使えない方がいらっしゃるのには、驚きである。
箸を上手に使える人のみを、食べる番組には出演させて欲しい。だって、折角の料理が美味しく見えるように・・・。
昭和39年頃、ロサンゼルス市内の中華レストランで食事中に、親の指示で子供達が、私の箸使いをジート見ていたことを思い出す。
最近では、外人の箸使いが、上手になってきたようですが・・・・(尾形)。
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日本の食文化担う箸
伝統的な持ち方身に付けて
2013.8.27産經新聞東京版
日本政府は、和食を世界無形文化遺産として登録申請中だが、日本食文化と切り離せないのが美しい箸使いだ。伝統的な流儀にかなった持ち方をすれば、機能と美が一体となり、食事がよりおいしく感じられる。
最近は、伝統的な持ち方ができない親世代も増えているが、和食という優れた食文化を後世に伝えるためにも正しい著の持ち方をマスターしよう。(平沢裕子)
機能面は同じ
内閣府・食育推進室が10~70代の1820人に実施した食事に関する調査(平成22年)で、正しい(伝統的な)等の持ち方をしていたのは約半数の54%だった。
『箸の作法』 (同時代社)の著者で甲南女子大名誉教授、奥田和子さんは「箸の持ち方のような食事のマナーは本来、家庭で親から子へと伝えられるもの。
戦後、核家族が増えたことや学力重視の傾向が強まったことで、家庭でしっけを伝承する力が弱くなったような気がする」と指摘する。
伝統的でない箸の持ち方は、「食べにくそう」 「食べ物をうまくつかめない」ように見える。「伝統的な持ち方の方が機能面でメリットがあるはず」と思っていた奥田さんは、伝統的な持ち方とそうでない持ち方で機能面に違いがあるかどうか調べたことがある。
伝統的な持ち方の方が機能的に優れていることが証明できれば、「合理的なものをよし」とする今の世の中で、伝統的な持ち方の良さを見直してもらう良い機会になると思ったためだ。
大豆を箸でつかみ、移動させた個数を比べる実験だったが、結果的に移動数に大差はなく、機能的な違いはなかった。「他人からは使いにくそうに見えても、
『慣れこそものの上手なり』で、憬れてしまえばどんな持ち方でも不自由というわけではないようだ」と奥田さん。
社会全体で伝える
伝統的な箸の持ち方は、長い歴史の中で祖先がどうすれば食べやすいかを工夫し、あみ出されたものでもある。中国や朝鮮、ベトナムでも箸を食事の道具として使う。しかし、日本以外は、さじが主体で箸と併用するスタイル。箸食のみというタイプは日本だけという。
何よりも伝統的な箸の持ち方は食べる姿を美しく、上品に見せる。箸の持ち方は大人になってからでも直すことは可能だが、大人の場合は本人のやる気がないと矯正できないだけに、
子供のときにしっかりと教え、習慣化させることが大切だ。そのためには、幼稚園や保育園、学校など公教育の場を中心に、社会全体が日本文化の一つとして箸の正しい持ち方を伝える取り組みが求められる。
奥田さんは「和食が文化遺産となれば、それを食べる道具である箸も文化遺産。世界的に日本食が注目されている今、美しい箸使いで食べる日本の食文化を日本人がお手本になり、世界へ発信することが大切ではないか。
そのためにも、全ての日本人に伝統的な持ち方を身に付けてもらいたい」と話している。
日本会議地方議員連盟
箸 伝統的な持ち方
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テレビの番組で、出演者の食べるシーンが、写し出されることが多くなった。しかし、著名な方、中には料理の先生でも、箸を上手に使えない方がいらっしゃるのには、驚きである。
箸を上手に使える人のみを、食べる番組には出演させて欲しい。だって、折角の料理が美味しく見えるように・・・。
昭和39年頃、ロサンゼルス市内の中華レストランで食事中に、親の指示で子供達が、私の箸使いをジート見ていたことを思い出す。
最近では、外人の箸使いが、上手になってきたようですが・・・・(尾形)。
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日本の食文化担う箸
伝統的な持ち方身に付けて
2013.8.27産經新聞東京版
日本政府は、和食を世界無形文化遺産として登録申請中だが、日本食文化と切り離せないのが美しい箸使いだ。伝統的な流儀にかなった持ち方をすれば、機能と美が一体となり、食事がよりおいしく感じられる。
最近は、伝統的な持ち方ができない親世代も増えているが、和食という優れた食文化を後世に伝えるためにも正しい著の持ち方をマスターしよう。(平沢裕子)
機能面は同じ
内閣府・食育推進室が10~70代の1820人に実施した食事に関する調査(平成22年)で、正しい(伝統的な)等の持ち方をしていたのは約半数の54%だった。
『箸の作法』 (同時代社)の著者で甲南女子大名誉教授、奥田和子さんは「箸の持ち方のような食事のマナーは本来、家庭で親から子へと伝えられるもの。
戦後、核家族が増えたことや学力重視の傾向が強まったことで、家庭でしっけを伝承する力が弱くなったような気がする」と指摘する。
伝統的でない箸の持ち方は、「食べにくそう」 「食べ物をうまくつかめない」ように見える。「伝統的な持ち方の方が機能面でメリットがあるはず」と思っていた奥田さんは、伝統的な持ち方とそうでない持ち方で機能面に違いがあるかどうか調べたことがある。
伝統的な持ち方の方が機能的に優れていることが証明できれば、「合理的なものをよし」とする今の世の中で、伝統的な持ち方の良さを見直してもらう良い機会になると思ったためだ。
大豆を箸でつかみ、移動させた個数を比べる実験だったが、結果的に移動数に大差はなく、機能的な違いはなかった。「他人からは使いにくそうに見えても、
『慣れこそものの上手なり』で、憬れてしまえばどんな持ち方でも不自由というわけではないようだ」と奥田さん。
社会全体で伝える
伝統的な箸の持ち方は、長い歴史の中で祖先がどうすれば食べやすいかを工夫し、あみ出されたものでもある。中国や朝鮮、ベトナムでも箸を食事の道具として使う。しかし、日本以外は、さじが主体で箸と併用するスタイル。箸食のみというタイプは日本だけという。
何よりも伝統的な箸の持ち方は食べる姿を美しく、上品に見せる。箸の持ち方は大人になってからでも直すことは可能だが、大人の場合は本人のやる気がないと矯正できないだけに、
子供のときにしっかりと教え、習慣化させることが大切だ。そのためには、幼稚園や保育園、学校など公教育の場を中心に、社会全体が日本文化の一つとして箸の正しい持ち方を伝える取り組みが求められる。
奥田さんは「和食が文化遺産となれば、それを食べる道具である箸も文化遺産。世界的に日本食が注目されている今、美しい箸使いで食べる日本の食文化を日本人がお手本になり、世界へ発信することが大切ではないか。
そのためにも、全ての日本人に伝統的な持ち方を身に付けてもらいたい」と話している。