16日から始まった国際金融経済分析会合は、初日にスティグリッツ教授が、消費増税の反対と財政政策の拡大を提言しましたたが、翌日はジョルゲンソン教授が、法人税減税と消費税増税が必要だとしました。来週22日、クルーグマン教授を招いて、3回目の会合を開くことになっています。
ということで、クルーグマン教授の「そして日本経済が世界の希望になる」(2013年)と「さっさと不況を終わらせろ」(2012年)を読みました。リーマンショック以降の経済の停滞から抜け出すために必要な政策は金融緩和と財政支出であり、これを二本柱とするアベノミクスは正しいと述べています。アメリカについては、オバマ政権もバーナンキ議長も金融緩和と財政支出が不十分で、ヨーロッパやECBの対応はもっとまずいものだったとしています。
クルーグマン教授が消費税値上げに反対なのはわかりきったことです。こういう会合を開くということは、安倍総理が消費税を引き上げないことを宣言する日が近いということなのでしょう。結構なことです。