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今日は管弦楽団いざなみ / 合唱団いざなぎ 第1回演奏会 - 風と大地の祈り、

2021-11-21 18:35:00 | Concert
今日は管弦楽団いざなみ / 合唱団いざなぎ 第1回演奏会 - 風と大地の祈り、でカルッツかわさき。
平野さんら夏祭クラシックのメンバーが何人か参加してる。

プログラムは
保科洋:風紋(原典版)管弦楽版
伊藤康英:管弦楽のための交響詩「ぐるりよざ」
佐藤眞:混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」

指揮者の鈴木智士さんは合唱団、オペラ、オーケストラ等々多方面でご活躍のようだ。

前半の風紋。作曲者によれば曲名に特別の意味はなく、前半のサラサラした表情からくる紋様のイメージだと。ぼくには大海原のような広大な印象。

次のぐるりよざ。長崎隠れキリシタンの文化に着想した交響詩で聴きごたえがあった。

いずれも現代音楽の魅力にあふれた作品で、メジャーオーケストラが取り上げることはほとんどない。このところ武満徹を聴いているぼくには、すごくしっくりくるもので、面白く聴いた。

後半は楽しみにしていた土の歌。やはりこれはすごい作品。日本、日本人の心を描いていて、ぐっとくる。突き刺さってくる。
311で被災した人々がこの作品に勇気づけられたというが、そういう力がある。

オーケストラは若い人が大半だったが、立派な演奏だった。合唱も素晴らしく心に沁みた。

そして日本の土地や歴史をテーマにした、優れた現代音楽作品で構成する今日のようなプログラムは、なかなか聴けない。素晴らしいコンサートだった。



























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