今夜はファビオ・ルイージのN響定演でサントリーホール。
チャイコフスキーの5番とパガニーニV協の1番。ソリストはイタリア人女性フランチェスカ・デゴ。
やはりファビオはすごい指揮者だ。こんなN響は聴いたことがない、と思うようなコンサートだった。
前半はパガニーニ。
フランチェスカにはYouTube チャンネルがあって、この1番も第1楽章を聴ける。が、小鳥が囀るような超高音の速弾き。中低音部の深みのある情感豊かな音色。実演は比較にならないほどすごい。
マエストロは軽やかに優美に瑞々しくオーケストラを奏で、素晴らしいコンチェルト1番になった。
フランチェスカ・デゴ。初来日だが、またきて欲しい。是非とも聴きたいヴァイオリニストだ。
そして後半のチャイコフスキーの第1楽章。暗い単調で静かに始まるが、徐々に昂まり、激しいクライマックス、なんとドラマティックな。
2楽章では抒情的な、3楽章ではバレエのような、音楽が流れ。終章は激しく、ダイナミックで、堂々たるフィナーレ。
チャイコフスキーが好きだというのもあるが、これはもうすごい名演ではないか。
N響がウィーンフィルとも遜色ないすごいオーケストラに思えた。
首席指揮者としてまだ2公演目でこのパフォーマンス。
なんというマエストロルイージ。
この先いったいどんなものをぼくらは聴かせられるのだろう。
と思ったら、第九は聴かないので次は5月になるのか。
まあ楽しみにしていよう。
今夜もまた素晴らしい夜になった。