Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

今夜は反田恭平さんと村治佳織さんのコンチェルト

2022-03-08 23:39:00 | 反田恭平
今夜は反田恭平さんと村治佳織さんのコンチェルトを聴きにミューザ川崎。
コロナでアフカムとスペイン国立管が来日不可となり、デスピノーサと若手の選抜オーケストラになったが、別々のステージだった2人を合同ステージに変更する嬉しい配慮があった。

おかげでいつか実演を聴いたいと思っていた村治さんの、それもアランフェスを聴けたのだが、ギターって素晴らしい。ヴァイオリンなにするものぞだ。
ただ今日は反田さんの両手を見ようとステージ後方右上だったので、村治さんの指使い方は見れず。CDは何枚も聴いてたしTVで何度も見てたけど、実演はすごいや。今夜ですっかりファンになったよ。

そのあとはメンデルスゾーンのイタリア。若手ぞろいのオケはフレッシュで良かった。マエストロは新国立のオランダ人と愛妙が見事だったけど、ホントに指揮がうまい。

そしてショパン1番。これはもう言葉にできないぐらい素晴らしかった。
ショパコンまで、そして受賞後も、何度も弾いたに違いないから、ひょっとして手練れた感じがって、ちょっと不安があったんだけど、稀有な心配だった。
1楽章の主題ですぐに捉えられ、美しい2楽章を彷徨って、さらに美しい3楽章で身じろぎもできず。最終楽章は弾ける歓喜に身を任せて感動のフィナーレ。
この人は何度も弾いた作品であっても、挑む度に何かテーマを定めて取り組み、新しい発見をしているのではないか。
何度聴いたかわからないショパ1だが、今日のショパ1は格別だった。

そしてこの最高のコンサートには、さらなるご褒美が用意されていた。
反田さん、村治さんにマエストロがヴァイオリンで加わって、ピアソラのアンコール。嬉しかった。素晴らしいこの音楽家たちがこんなに優しい人たちで。















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