Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてやっと自由を手にしてから、海外を旅行し、合唱を歌い、オペラやコンサートに通っています。

今夜は新国立オペラ「椿姫」初日でオペラパレス。

2022-03-10 23:47:00 | 新国立劇場オペラ
今夜は新国立オペラ「椿姫」初日でオペラパレス。
もう言葉がない。感激しすぎて。
これ以上のヴィオレッタを想像することはぼくにはできない。
中村恵理さんはダムラウにもネトレプコにも負けない最高の歌手だ。

こんな定番中の定番シーズンの演目に入れなくてもみたいなこと、ちらっと一瞬でも思ったことが恥ずかしい。
椿姫のこともヴェルディのことも何ひとつぼくはわかっていなかったんだ。

フランス人演出家、ヴァンサン・ブサールは、19世紀でも現代でもない時代設定にし、いつの時代にもある男性優位社会の中で、負けたくない認めさせたいと苦闘する女性のドラマに普遍化した。
舞踏会やギャンブルや決闘の場面に重きをおかず、身分も地位もないゆえに愛を信じてもらえない女性の喜びや悲しみや嘆きを、これでもかこれでもかと描いてぼくらを深く感情移入させた。

アルフレッド、マッテオ・デソーレのパリを離れよう。ジェルモン、ゲジム・ミシュケタのプロバンスの海と。
グッときた。2人とも素晴らしかった。

アンドリー・ユルケヴィチマエストロ率いる東響。とにかく美しかった。
この方はウクライナの方。今日の公演とは運命的なものを感じる。
このマエストロの成功をウクライナに捧げよう。

このほか1幕で光ってこれならアルフレッドでいいじゃないかと思わせた金山京介さん、METにも負けない世界一の合唱団など皆さん良かった。

でもこの椿姫は、中村恵理さんの、中村恵理さんによる、中村恵理さんのためのオペラだった。
今夜は椿姫がヴェルディの傑作中の傑作だと中村理恵さんに教えられた夜だった。


I ‘ve  watched  “The new National Opera [La Traviata] “  tonight .
I'm so impressed. 
I can't imagine more Violetta than today's Violetta
Eri Nakamura is the best singer who can't lose to Damrau or Netrepco.

Vincent Bousart, a French director, set an era that is neither in the 19th century nor the present day, and has become universalized into a drama of a woman who struggles to admit in a male-domminant society.
We deeply empathized with the joy, sadness and grief of Violetta , she couldn't get everyone to believe her love ,because low in her status .

Matteo desore and Gezim Misketa were wonderful.
Kyosuke Kanayama, the world's best choir that won't lose to MET were all good.
But this travita was exactly  Eri Nakamura ‘s opera.

Tokyo symphony’s led by Andriy Yurkevich Maestro. Anyway, it was so beautiful.
Maestro is from Ukraine. 
All the spectators knew that and were worried about Ukraine.  
Many people talked about Ukraine before the opening and during breaks.
All the audience were deeply moved by tonight's opera.
And we, all the spectators, dedicated Maestro's tonight's success to Ukraine.












































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