Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

今夜は「シモン・ボッカネグラ」初日。最高に美しいボッカネグラだ。

2023-11-15 23:06:00 | 新国立劇場オペラ
今夜は新国立オペラ「シモン・ボッカネグラ」初日でオペラパレス。
すごい、素晴らしい。終盤シモンとフィエスコの和解から4人の重唱、シモンの死、アドルノとアメーリアが結ばれるまでフィナーレは最高に美しい。こんな美しいシモン・ボッカネグラはここ新国立劇場でしか観られないものだ。

演 出家ピエール・オーディが選んだ現代アートの鬼才アニッシュ・カプーアのアイデアが全ての始まりだったとオーディが語っていたが、モダンんで洗練された舞台だった。説明の場面は作らないというオーディの演出は澱みなく流れる。間延びがなくドラマがスリリング。
キャストはみなさんよかった。フロンターリは5月のリゴレットよりよかったほど。ザネッラートは東京春祭マクベスより聴かせた。ルングは魅せた、美しかった。須藤慎吾さんもアルベルギーニもよかったが、1番のサプライズはアドルノのルチアーノ・ガンチ。いい声だ。

大野和士マエストロの東フィルはドラマティックで繊細で躍動していた。
マエストロとオーディが組んだからできた最高レベルのシモン・ボッカネグラ。
新国立オペラのヴェルディは昨年のアイーダ、6月のリゴレット、そしてこのシモン・ボッカネグラ、と世界最高レベルのパフォーマンスが続いている。
東京にこんなオペラハウスがあるなんて。なんて幸せなんだろう。






















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