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今日は二期会「蝶々夫人」でオペラパレス。
2019年に見そこねてからコロナのせいもあってずっと観れなかった大村博美さんのナマ蝶々さん。
やっと観れた。
プッチーニフェスティバルが2年続けて大村さんに開幕公演を任せたわけだ。ヨーロッパの人たちは大村さんの蝶々さんを観て驚いたのだ。
1幕に登場した10代の新妻は眩しいほどに美しく、歌は明るく希望に満ち。2幕からはその美貌にも歌にも憂いの色が浮かび次第に濃くなっていく。そして驚きと哀しみと嘆きのフィナーレ。
全編ほぼ歌いっぱなしだが、さまざまな感情を繊細にドラマティックに歌い上げる。みごと、最高に素晴らしい。ヨーロッパでもアメリカでもこんな蝶々夫人は観られないだろう。
バッティストーニの指揮がすごかった。
最前列のぼくの席から見えた指揮はドラマを創っているようだった。楽団員も歌手たちもそのドラマを奏でていた。
明るく躍動し、かと思えば甘く切なく繊細で、そしてドラマティック。
宮里直樹さんのピンカートン良かった。抜群の歌唱力でんねじ伏せたって感じか。
今井俊輔さんは芝居も歌も実にうまかった。ジェルモンもファルスタッフもよかったけどこのシャープレスも当たってる。
そして同郷なのでいつも応援モードで観てる山下牧子さん。今日は存在感あった。花の二重唱ぐっときたし。子どものことで宮里今井とやりあうところカンロクあった。新国立オペラのスズキも観たけど、身のこなし居て振る舞いホント感じ出てて。最高のスズキじゃないか!
演出の栗山昌良氏は大家だが、ぼくは新国立オペラの蝶々夫人の他は知らない。でも今日の舞台は美しかった。
という夜でしたが。
兎にも角にも、大村さんの蝶々夫人、観れてよかった。幸せ❗️
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