今日はやまと国際オペラ協会の「ドン・ジョヴァンニ&レクイエム」で大和芸術文化ホール。
この協会は一昨年のニューイヤーを初めて聴いて、オーケストラが良かったのとガラコンサートの中にバレー団が加わったりの華やかなステージが強く印象に残ってました。
今日もオーケストラが素晴らしく。
ぼくもこんなオケでレクイエムを歌いたかった。
100人を超える大合唱ゆえに厚みのあるハーモニーでしたが、フーガでは時折もたついていたり。ソプラノが弱いのが残念だった。
3人のソリストはとても良かったけど、アルトの人はいったいどうしたのでしょう。
それでも全体として陰影が滲む立派なレクイエムでした。
ドンジョバンニの方は、もっと観たかったってことかな。
井上さんにデニス、刈田さんという力のあるキャストを揃えたのに、もったいない。雅人も刈田さんも、もっと観たかった聴きたかった。
いろいろ工夫したのはわかるけど、ドンジョを1時間強にまとめるのはやはり難しいのかなぁ。
ストーリーをじっくり楽しむことができなかった。
システムダウンでスクリーンと字幕が落ちたのも、デニスが井上さんに化けて求愛するいい場面だったのに、惜しかった。デニスが何をしてるのかわからない人もいただろう。
でもデニスはレポレッロもモツレクも存在感あった。良かった。
初めての渡辺さん、西谷さん、馬原さん、地元の平井さんも良かった。
渡辺さんはモツレクもすごく良かったからもう名前を忘れないだろう。
一番印象に残ったのは馬原さんのツェルリーナ。瑞々しい声、初々しい演技にグッときた。
などなど書けばキリがない。楽しめたけれど、でもしつこいけど、ドンジョはもっと観たかったって思いが残った。
とはいえ、これだけのオペラハイライトとコンサートはすごい。素晴らしい。
こんなステージを観せてくださってありがとうございます。
来年ドン・カルロとは何て志高いんでしょう。
楽しみにしてます。