今夜は新国立オペラ・ワルキューレでオペラパレス。
休憩75分を含むとはいえワーグナーの世界にどっぷり浸った5時間半は比類のない体験、圧倒されました。
生ワーグナーは先日の二期会タンホイザーに次いでだけど、やはりニーベルングの指環4部作は格別だし。
大野マエストロの東京交響楽団によるすごい演奏が4時間を超えるというのも。
これには、いくらMETでもライブヴューイングでは勝てない。
1幕で村上さんが登場。熱いジークムントはすごい迫力でドラマがいっきにシマッた。そしてジークリンデの小林さんとの禁断の愛で盛り上がり。
2幕フリッカの藤村さんとヴォータンのラデツキーのやり合いを観てるとヨーロッパの歌劇場にいるような気分に。
ジークムントは秋谷さんに代わったがとっても良く。
ブリュンヒルデの池田さんはワーグナー歌手らしさをたっぷり見せ。
3幕は中島さんや金子さんらの豪華ワルキューレに目が奪われ。
延々と続くラデツキーと池田さんのせめぎ合いに息もつけず。
ブリュンヒルデを眠らせるシーンは実に美しく。約束を守って山に火を放ってのエンディングは心に沁みた。
当初予定の外国人歌手が来日できず、ラデツキー以外はオール日本人キャストでしたが、ワーグナーの世界を堪能させてくれました。
ニーベルングの指環がわかったとはまだまだいえないけれど。
ワグネリアンといわれる人たちが生まれたことが少しわかったような気が。
生きてる間に、こういう機会をあと何度もてるんだろう。
何もかも素晴らしく、特別な夜でした。