今日は9時からメテオラ観光で朝はゆっくり。朝食で一緒のテーブルだったご夫婦が近くのスーパーに行くというので同行して辺りをブラブラ。
ここはメテオラ観光の拠点でホテルやレストラン、土産物やなどがメインストリートに並んでいるだけの小さな街です。でもメテオラの岩山はよく見えます。その山頂で修道士が修行を始めたのが10世紀。建てられた修道院は24もあったそうですが、現在行けるのは6箇所。現在も修道士、修道女の方々修行されているところもあるとのこと。
9時にホテルを出て山に向かっていくと風景が一変。巨大な岩山がいくつも起立する見たこともないような景観の中をバスは登っていきます。
ヴァラーム修道院でバスを降りるや壮大な景色に圧倒されます。ここからガイドのクリスティーナさんの解説の始まり。14世紀に苦行者ヴァラームが小さな教会を建てたのが始まりで、ヤギが通れるくらいの小さな山道しかない中で、あるときはロッククライミングのようにして登って、こんな岩山の山頂に教会を建てた、と言われても信じられない、想像できません。
そして16世紀に裕福な2人の修道士が本格的な教会に再建。内部は典型的なギリシャ正教の様式で三部屋からなる構造。壁や天井に描かれたフレスコ画は良い状態で残っています。また当時荷物や人を運び上げた滑車も見ることができます。ここには現在7人の修道士がおられるとのこと。
そこを出て、メテオラの５つの修道院が見渡せる絶景ポイント二ヶ所で下車しての展望タイム。息を飲むようなあまりにすごい景観に圧倒されつつシャッターを押す指が止まりません。
そのあとは聖ステファノ修道院。ここは14世紀に建設されましたが、19世紀に荒廃してしまい、その後1960年代に尼僧院として再建。現在32人の方がおられます。16世紀の写本など数多くの資料を見ることができました。そしてカランバカが一望できる眺めは素晴らしいものでした。
お昼になったので近くのレストランでランチ。リゾット、サラダ、ムサカというギリシャのグラタンみたいな料理にデザート。お昼だけどビール。たいへん美味しく、ギリシャ料理は日本人の味覚にあっているようで一同満足。みなさんともだいぶ打ち解けてきたので写真を取り合ったり、ラインで交換したり。話も弾んでとっても楽しいランチでした。
お腹一杯、いい気分になったところでアテネにゴーバック。車窓から雄大な自然を眺めながらこれを書いてます。
