「男性店員」が出産？！

「男性店員」が出産？！（中国語ニュース）

先頃、新潟市長岡市の家庭裁判所で、2007年6月に学校のトイレで出産し、嬰児を水死させたとされた女子高生の「不処分」の判決が出ましたね。これは刑事裁判ならば「無罪」判決にあたります。この昨年、この事件のニュースを読んだ時、以前にも大阪で女子高生が学校のトイレで出産し、生まれたばかりの嬰児を公園に遺棄して死なせてしまった事件を思い出しました。

私は「不処分」決定に、どの様な点が情状酌量されたのか。また、この女子高生がどの様な経緯で妊娠し、学校のトイレで出産する事になったのか、詳細を知らないので、コメントは控えますが、妊娠していても誰も気づかないって事、トイレで出産する事って実際にあるもんですね。妊娠や出産は病気ではないと言うけれど、出産で命を落とす人もいる中で、よくトイレで出産する気になったと思います。



さて、妊娠していても誰も気付かない、トイレで出産…、何も女子高生の事件に限った事ではありません。中国には妊娠している所か、性別さえ気付かれず、トイレで出産した「男性店員」がいました。

2007年4月4日、中国陝西省宝鶏市の火鍋店（鍋物屋）にて、起こった仰天事件。
「男性店員」がトイレで男の赤ん坊を出産したのです。正しくは「男性店員」×　「男装店員」○。
この「男装店員」は自称・高林森（ガオ・リンセン）、1976年生まれの男性、身分証も持っていた。

一ヶ月以上見破られず、高パス度
「男装店員」・高林森が食堂で働き始めたのは、出産する一ヶ月程前。ちょうど、中国の春節（旧正月）前の事でした。その頃、彼女は食堂付近をさ迷い、ゴミを拾ったり、乞食（こじき）をしており、それを見て不憫に思った食堂の主人の計らいで、彼女を雇い店内の食器洗いや雑用をする代わりに、食事を提供し、店に住まわせる事に。

当時、彼女の外見や顔立ち、男性の服を着ていた事。タバコを吸い、酒を飲み、彼女が「自分は男だ」と言っていた事、さらには彼女が提示した身分証に「男」と記載されていた為、皆、彼女を男性だと思っていたのです。

また、食堂のトイレは男女兼用で、彼女は夜一人で店に泊まっていた為、従業員も店に来る客達も彼女が女性である事に気付かず、この「男性店員」が臨月の妊婦だったとは、みんな夢にも思わなかったのです。

そうして、高林森は性別も妊娠している事も気付かれずに一ヶ月が過ぎて行ったのでした。（パス度高過ぎですね）



晴天の霹靂、まさかの出産
一ヶ月以上、男性だと思われて来た妊婦・高林森。とうとう、出産の日がやって来ました。

衝撃の現場の第一発見者は、食堂の男性店員・張さんでした。
「トイレで赤ん坊を見た瞬間、自分の目が信じられんませんでした。」（張さん談）

2007年4月4日の午前10時頃、張さんと数名の従業員達は、いつもの様に開店準備をする為に店のドアを開けました。しかし、毎晩、店に泊まっているはずの高林森の姿が見えません。そうしている内に、彼らはトイレから響いて来る赤ん坊の泣き声を耳にしました。

張さんが、トイレのドアを開けると驚きの光景が！床には血が着いており、高林森が床にしゃがみ込み、服に包まれた赤ん坊を抱いていたのです。
張さん曰く、「最初は猫の声かと思っていましたが、赤ん坊の泣き声だと知り、数名の従業員も腰を抜かしました。」
（そりゃ、ビックリするでしょう）

張さんが、どうしたのか尋ねると、高林森は「自分が赤ん坊を生んだ」と答え、張さんが「あんた男だろ」と聞き返すと、彼女は「今、男から女になった」と答えたとの事。

張さんはすぐに120（救急隊）と110（警察）に連絡、助けを呼び、高林森はすぐに宝鶏市の人民病院婦人科へ搬送されました。婦人科の張医師によると、彼女が運ばれた11時頃、すでに母体と赤ん坊は切り離されており、妊婦が自分の爪で臍の尾を引きちぎった後だったが、母子共に健康、赤ん坊は３kgもあると述べました。

出産しても「男」だと言い張る
高林森は、住所や子供の父親について聞かれても一切口を割らず、「自分は男だ」、「子供は自分一人で妊娠した」と言い張っていましたが、公安局が彼女が提示した「高林森」の身分証を元に調べた所、住所が判明。すぐに家族に連絡をとり、二人の男女が汽車に乗り、宝鶏市に駆けつけました。

夫（本物の高林森/左）、妻「男装店員」（偽・高林森/右）

男性は「高林森」の夫。こちらが身分証の持ち主で、本物の高林森。女性は夫の姉。彼らが持ってきた戸籍証明で、この「男装店員」の本名は秦瑞蘭（チン・ルイラン）、正真正銘の女性だと証明されました。しかし、それでも彼女は「自分は男だ」、「名前は高林森」だと言い張っており、夫の話にもそっぽを向いて聞こえていないフリをしていました。

八ヶ月前行方不明に
夫である本物の高林森の話では、八ヶ月前、妊娠の兆候のつわりで吐き気を催した秦瑞蘭は自分で婦人科へ行き、そのまま夫の身分証を持って失踪。彼女は普段から、男性の服を着用し、多くの人に男性だと思われていたと言う。また、そんな彼女を「頭がおかしい」と言う者もいたとの事。

この奥さん、何か思う所が有ったのでしょうか？実は性同一性障害とか、マタニティーブルーだったとか、実はお腹の子は夫以外の男性の子だったとか、夫に不満があったとか。何か理由が無ければ、身重の体で八ヶ月も放浪したりって、考えられませんよね。普通は。




よっぽど、「漢」（おとこ）な女性だったのか、性別も妊娠している事も気付かれず、一ヶ月以上もパスし続けたって、凄いですね。何か写真を見る限りでは、旦那さんの方が可愛い顔してる気がするのは、私だけでしょうか？
この「男装店員」の奥さんの方が、眼光が鋭いと言うか、目つきが悪いと言うか。だてに八ヶ月も放浪してないドスの利いた顔つきをしてるので、兄貴って感じの顔つきです。
普通、女性が男装した時、顔つきの外にも、胸やお尻の大きさ、身長等の体型、声、仕草でバレやすいと思うし、「成人男性」に化けるのは相当難しいはず。

髭が生えてたり、胸を取っていれば、男性と見られる「パス度」も高いはずですが、ホルモンも手術も受けていない普通の女性が男装しても中学生位までの「少年」位が良い線だと思います。しかも、今回、彼女が名乗った「高林森」は1976年生まれ、2007年で31歳の成人男性。しかも、身分証には写真が付いているのに、よくバレなかったなぁ…と思います。写真の写りが悪いのか、身分証がボロボロで良く見えなかったのか。それとも、店の主人の目が節穴だったのか…。

お腹の子が未熟児なら、お腹も小さくて目立たないとは思いますが、生まれた赤ん坊は３ｋｇもあったという事で未熟児という訳ではない様です。しかし、妊娠中もタバコ、酒をやっていたと言う事で、これは絶対に胎教に悪いはず！赤ちゃんに影響が無いと良いですね。

この事件から、すでに一年近く経っていますが、家族仲良く生活してると良いなぁ…と思います。

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