やさしい時間

「写真でブログ」タイトルを変更しました
何気ない日常を写真とともに綴ります

怒りの矛先

2012年04月27日 | お仕事


慌ただしい一日の仕事の後に
今日は研修が待っていた。

皆、バタバタと支度して、
中には待ち合わせの時間の30分も前に
来ていた人もいた。
最後の人を待ちながら、
明日の月末業務の準備などしていた。

「ずっと待っているのに、何してるの?」
と最後の人から電話があった。
「え?・・・」
その後、何か怒っていたけれど覚えていない。
皆、事務所で待っているのに、
車から降りてこないで、待っていたなんて
誰も気が付かなかった。
全くの逆切れ。

見ると、待ち合わせ時間が過ぎていた。

また、バタバタと車に乗り込んで、
行く先を良く知らないスタッフの車2台を先導して
気を付けながら急いで向かったが、
結局時間を少し過ぎてしまった。


余裕を持って行こうと思っていたのに・・・

車中では気分転換に
昔の歌など歌って過ごした。
その甲斐あってか、研修所に着いた時には
出かけの事なんかすっかり忘れていた。






研修が終わって家に帰ったら、孫たちがいた。
そうだった、今日もお泊りだ。

帰ったのは9時。
まだご飯を食べていた。

「あれ?何時から食べ始めたの?」
「7時半ごろ」
「何でまだ食べてるの?お風呂は?お布団も引いてないし」
「・・・」

テレビを見ていてダラダラしていたみたい。
言われてもダラダラは続く・・・

「いい加減にしなさ~い!!」

バビー雷炸裂!!

自分でもどうしたのか、収まりつかない。

孫たちは逃げ出したくても行く所がなく、
今にも泣きだしそうになっている所に

「お風呂が湧きました」

天の助け・・・

その後、さっさとお風呂に入って、
孫たちは寝てしまった。


明日はお休みだから、少しくらい遅く寝たって良かったのに、
怒りの矛先はどうやら孫たちに行ってしまったみたい。

ごめんね。







良い季節

2011年10月01日 | お仕事

風が気持ちいい季節になりました。

今日から10月。
私のお仕事先のデイサービスでも
これからはお出かけが多くなります。

花の好きなスタッフは毎日
「どこかへ行きましょうよ」と
誘惑してきます。

「白の江植物園だったら、車で入れるし
 お弁当も食べられますよ」

別のスタッフは
「裏門司辺りは気持ちいいですよ、
 マリーナとか、、、」

いろいろと誘惑は多いけれど、
最近、新しい利用者さんが増えて、
私としてはそちらの対応を確立させたい。
その上でドライブも考えて行きたいのだけど、、、




そう言いながら、私もコスモスの情報をつかみに
新よしとみの道の駅までちょっと出かけてみました。
そろそろ見ごろになって来たようです。
だけど、ちょっと遠いよね。
別のデイに教えてあげよう。


利用者さんたちに素敵な思い出を残してあげたくて
スタッフは今日も情報収集に(自分の趣味に)
あちこち飛び回っているのです。



小さなお客様

2011年06月30日 | お仕事
先週の金曜日、娘が友達から可愛い子を預かった。

2~3日前の朝、突然足元に落ちて来た、とのこと。
皆で順番に家に持って帰ってお世話をしたのだけれど、
本当の所、どうして良いのか分からない、と。

それなら、私の職場に鳥好きがいるし、
見せてあげましょうと、土曜日に職場に持って行った。
小さな箱に入れて、大切に持って歩いたけれど、
随分揺れて不安だったかもしれない。
しばらくはじっとしていたけれど、
そのうち自分から顔を出して動き回るようになった。


スズメの赤ちゃん。






嘴が黄色いのはまだ生まれて間もない子供の印。
出勤して来たスタッフが
「あらま~、小さいのね~」と
手に載せたりして、騒いだ後、カメラを取りに帰った。

代わりに、娘さんとお孫さんがやって来て、
「電話で聞いたのだけど見せて~!!」
とこれもまた大騒ぎして
「可愛い~!!」とひとしきり遊んで行った。





スズメを見ているあなた達も可愛いよ!
私はデジカメで写真をパシャパシャ撮らせてもらった。

スタッフはやっぱり鳥好きだけあって、いろいろ知っている。
「昔、野鳥やスズメも育てた事があるのよ。
 だけど、自然に帰すのがやっぱり難しいのよ」

スタッフに教えられて、餌になる「あわ玉」や「ミルワーム」
を買って来てもらった。
「あわ玉」を少しずつ食べている。
「ミルワーム」も最初だけ半分に切ってあげたけれど、
次には1匹丸のまま飲みこんでしまって、
『恐るべし、野生だ…』と心の中で思ったのでした。

そして、ずっとピーピー鳴いていたけど、
お腹がいっぱいになると少し大人しいのも分かった。


安心して辺りを歩き回るようになって、
利用者さんもじぃ~っと観察している。
スズメのお世話を利用者さんと一緒にするのが
その日のメニューになった。
利用者さんの中にもスズメを飼った事がある人がいて、
「私ゃ、食べるためにスズメを捕って来たもんだ」
なんて人も。
「結構おいしいよ」
いやいや、食べないでおくれね。


そうこうしているうちに、ちょっと何か変な事に気がついた。
スズメの足が気持ち曲がっているような、、、?

スタッフに聞いてみると、
「あぁ、そうだった。こうしなくちゃ」
そう言って、あっという間に素敵な止まり木が出来上がった。





まだちょっと心もとない止まり方だけれど、
一日経つと、しっかり握るようになり、
足も曲がりが目立たなくなった。
そのままにしていたら足が曲がってしまい、
生きて行くのが困難になる所だった。





車いす生活で、手も悪く、話もあまりされない利用者さんが
自分から手を出して、ちょっかい出してくる。
スズメの赤ちゃん効果で、リハビリにもなり、
皆さんを癒してくれたのでした。



その後、スタッフが持って帰り、
竹かごに入れて管理、育てています。
毎日かごに入れて持ってきてくれています。
名前はお孫さんが、「リン」ちゃんと付けました。
スズメ→スズ→リン だそうです。

また、少しずつ大きくなっているリンちゃんの写真を
皆さんにもお見せしましょうね~!






今年も残り少なくなり、、、

2010年11月03日 | お仕事
11月に入り、お仕事の方も忙しくなってきました。
年末のイベントを考えたり、
展示スペースを確保したり、
展示するそのものを作ってもらったり、、、

自分でするなら大したことはないのかもしれませんが、
利用者様に作ってもらうのが目的だから、
出来るだけ分かりやすく、作りやすく、楽しく、、、
と注文が多くて、担当者は大変です。

スタッフにはそれぞれ担当をしてもらって、
いろいろなイベントを計画しています。


明日はクリスマスリース作りに必要な
ツタを取りに出かけます。
それをくるくる巻いて、松ぼっくりやどんぐりなどの
実を付けて、クリスマスリースを作って行きます。

昨年も作りましたが、皆さんそれぞれに可愛く出来あがり、
大変好評でした。
また今年も作ろうと思います。
出来るだけ、自然の素材で、
楽しく、可愛く出来上がるように頑張っています。


今年の作品ができたら、ご紹介しますね。








人として

2010年09月25日 | お仕事
ストレスは適度に必要だと習ったことがある。
どこにいても、何をしてもストレスはある。
ストレスを適度に感じながら生きる事に
人としての本来の生活がある。

人は二足歩行を始めた時から、
頭上からの重力というストレスを受けながら
生活するようになった。
だから、寝たきりでは生きられない。
せめて座位を保っていなければ
食事することも、排泄することも難しい。


介護の基本は、座位にすることから始まる。
いかに安定した座位保持ができるかで、
生活の質が変わる。
私はそう確信している。

だから、座位に拘る。
ギャッジアップでも良い、
車いすでも良い。

座位になると、目線が変わる。
誤嚥が格段に減る。
対する人の顔が分かる。
何を食べさせられているのか、
自分で確認することができる。
腹圧をかける事ができる。
痰の排出も座位にならないと難しい。

そうして、人らしい生活が始まる。


デイに来ると表情が違うと言われることがある。
寝かせきり状態の人でも、デイに来る時は車いすになる。
スタッフは彼らの目線に降りて、
挨拶し、語り、ケアをする。
トイレ介助、入浴、食事介助、、、
全てを人の手で、語りかけながら行い
そうすることで、自然に耐久力がアップする。
立ちあがらせ、保持するというストレスを与える事で、
下肢の筋肉はほんの少しずつでも鍛えられ、
他動的な運動から、自発的な運動へと
向上して行くと信じる。

顔を見ながら会話し、介助する時、
スタッフはいつも笑顔だ。
だから利用者さんも笑顔になる。
スタッフはそんなかすかな笑顔が嬉しくて
また笑顔になり、、、そんな連鎖で、
自然と表情が明るくなるのだ。

「ありがたい」と言ってくれる家族がいる。
だけど、本当はこちらが「ありがとう」と言いたい。
なぜなら、懸命にケアしても空しさが残ることもある介護現場で
笑顔や、身体機能の改善が見られたら、本当に嬉しいものだ。
この仕事をしていて良かったと思える。


利用者さんも、私たち看介護スタッフも、
それぞれのストレスと対峙しながら、
それを乗り越えた所で、
穏やかさや安心や笑顔があるのかもしれない。

単純にそんなことが嬉しくて、
在宅から離れられないのかもしれない。



~・~~・~~・~<おまけ>~・~~・~~・~










デイサービスのテラスに、可愛いお客様が来た。
小鳥用に用意している餌台には、
スズメばかりが来ていて、
テラスにスズメのために置いておいたお皿の方を
猫ちゃんが食べていた。
しかも、お母さんばっかり食べている。

お話しできない利用者さんも
スズメや子猫を興味深げに眺めている。