やさしい時間

「写真でブログ」タイトルを変更しました
何気ない日常を写真とともに綴ります

思い出

2012年11月29日 | 妄想癖







銀杏の落ち葉を見ると思い出すことがあります。


もう30年ほど前の事です。私は埼玉県の浦和に住んでいました。
弟が海外のホテルの和食店に就職し、明日は出発という日でした。
母から電話がありました。
「○○が帰らないのよ、明日は出発だというのに。
 皆んな待っているのよ、あなた、どこへ行ったか知らない?」
私に心当たりはありませんでした。
でも、とにかく近くの喫茶店とか友達の家とか、
子供を乳母車に乗せて、知っている所へ行ってみました。

今のように携帯とかありません。
携帯があったら直ぐに連絡できたでしょうが、
当時はそんなものはなくて、本当に大変でした。

結局弟は見つからず、夕方の道を帰ろうとしていました。
「近道して帰ろうね」と、玉蔵院の門を抜けた時、
そこには一面の黄色い世界が広がっていました。

「うわ~!!」長女のはしゃぐ声、、、
「すごい!」私も思わず声が出ていました。

そんなに広くない境内に、銀杏の葉がびっしり落ちていました。

薄暗くなった境内、反面の黄色に光る地面、子供の歓声、、、

子供とよく遊ぶ公園は隣の敷地にあります。
でも、そんな光景は初めてでした。



今はどうなっているでしょうか。
時々、思い出してしまう素敵な光景です。


この季節、もしかしたら見られるかもしれないですよ。
一面の銀杏の絨毯。






午後

2012年11月23日 | 季節感



やわらかな陽射しの午後、
再び河内藤園に行ってみました。

私が来るのを待ちかねて
紅葉は進んでいました。

それでもとってもきれい。
それに、人があまりいません。
写真を撮る人ばっかりです。








大分縮れてしまったもみじの葉が
そこまで来ている冬の到来を予感させます。





秋の午後をのんびりと過ごしていると
「良い趣味ですね」と声をかけられました。




「はい、こんなことして遊んでいます」
そう言うと
「私も始めようかしら?」と
カサカサと落ち葉の音をさせながら
上の方へ上がって行きました。
その後ろ姿に
「楽しいですよ」と言うと
振り向いた笑顔になんだか嬉しくなって
ますます楽しくウキウキしてしまう。

写真はなかなか上達できなくっても
こんなふうに誰か知らない人に
声を掛けてもらえるのは、
おばさんが一眼を覗きこんで構えている姿が
なんとなくカッコよかったのだろうと
一人悦に入る私でした。



七五三

2012年11月11日 | 家族
孫3号のはるちゃんと4号のしょう君、
二人は今年、七五三。

もうそんな歳になるのか~!

お祝いに駆けつけたい所ですが、
あいにくパパの仕事の都合で昨日の土曜日になりました。
そこで、仕事のバービーと大バービーに晴れ姿を見せに
孫たちがやって来てくれました。







突然の訪問に、大バービーだけではなく、
他の利用者の皆さんも大喜び、

「可愛いわね~」

と大絶賛。

調子に乗って、はるちゃん、こんな感じに・・・




「帯も撮ってもらいなさい」との注文に、




結構 乗り乗り。

ちょうど、昨日はお誕生会の真っ最中。
一緒に誕生日の歌も歌ってくれて、
誕生日の利用者さんも感激していました。


そんなこんなで、大騒ぎして帰って行きました。

「お孫さん、やっぱり似てるわよね」
なんて言われて、ニヤケたりして、、、

『あ~、孫が可愛くて良かった~』
と、ホントに婆馬鹿なバービーでした。





紅葉の道

2012年11月09日 | 季節感
山の家を処分すると連絡がありました。

引越ししてからも気になって、時々
山の家の草刈りに行ったりしていました。

あれから、4年になります。

誰かの手に渡る前に
山の家をもう一度見てみたかった。



縁の薄かった山の家は
煤けて荒れ果てていました。

家に対する申し訳なさで胸が痛くなりました。
きっと、彼(家)は私たちを恨んでいるだろう。
もっと愛して欲しかった、、、と泣いているように見えました。



気持ちが沈んでいたせいで、自然と
大好きだった道へと向っていました。








時が経っても、また同じ感動に出会える瞬間があります。

「この季節になると私はいつもこの道を通るんですよ。
 あなたも引越されたら、散歩に来られますね。」

そんなふうに紹介された道でした。
以来毎年どんなにか心を癒されたでしょうか。


また改めて私のお気に入りの道になりました。






2012年11月01日 | 妄想癖
仕事が変わったり、住む場所が変わると
それまで使っていた道まで通らなくなります。
今日、久しぶりに3号線を走っていると
懐かしい風景に心が揺れました。

この道は、次女と三女が高校生の時に度々学校へ送った道でした。
すっかり面影が薄れてしまったけれど、交差点は当時のままです。
大雨の中、二人を乗せて順番に学校へ送り届けたりしたのも懐かしい。

当時、訪問看護の仕事をしていて、
その時の利用者さんが待っていた家もすぐそこにあるはずです。

『そこの道を曲がって、車を止めて歩いたな。』
そんな記憶が蘇ります。

利用者さんを看取って、訪問は終了になりました。
あれからもう15年以上も経ってしまった。
残されたご家族はどうしているのだろうか、、、
そんな思いはいつまでも残ります。








今日は、3号線から到津を通り、河内藤園へ
紅葉の様子を見に行って来ました。
昨年は気が付いたのが遅くて少し過ぎてしまったので、
今年は遅れないようにと思ったのですが
少し早すぎてしまいました。
やはり、見頃は11月中旬かと思います。

せっかく行ったので、写真を撮らせて頂きました。
(作業中のご主人に声をかけてお願いしました)














この山が紅葉するのが待ち遠しい、、、
そんな思いで帰ってきました。


中旬はピークで忙しいだろうな、、、





追記:こちらの当主の方は今御病気で闘病中とのこと。
   代わって弟さんが管理をしていると伺いました。
   どうかお大事になさってください。
   また伺いますね。