あおぞら文化村便り =フォト俳句 エッセイ 野菜作りと今日の一品 縄文のこと=   

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No.33 北八ケ岳 苔の森に埋もれて 2023.06.18-19

2023-06-24 06:38:58 | 

No.33 北八ケ岳 苔の森に埋もれて 2023.06.18-19

 これまで何度この森に足を踏み入れたことか。ほかの山塊とは全然違う、特別な雰囲気の漂う森。2,000mを超える高山ではあるのだが、コメツガやトウヒが天空を覆い、岩や木々の樹肌や根元にはコケ類が鬱蒼と密生している。梅雨時の今、ことさらに高い湿度。だが、逃避したくなるような空気感では決してない。しっとりと身体を包むような潤いは、むしろ安らぎすら感じる。そこは樹木と苔と野鳥や小動物たち、そして自分だけの世界。

 山に埋もれている時こそが、もっとも自分らしく居られる時間と思っている自分。

 

 梅雨のさなか、急に思い立ってここまで来たのには実は訳があったのです。

 天気予報をチェックして、この二日間が梅雨の合間の晴れの日と判断し、車を走らせてやってきました。

 その訳とは、

 所属する美術集団「ノン・ブラック」、今年のノン・ブラック展(2023.7.26-31 旧茨城県立文化センター 現在の名称はヒロサワシティ...なんだっけ?)のタイトル提出は6月11日。にもかかわらずその当日まで何を出品するか(写真部門)全然決めていなかったのです。

とにかくタイトルだけ出しておくことにして、「森に入る(もりにいる)」と書いて提出してしまいました。

いざとなれば過去の写真から適当なやつを揃えればいいかななどと、急きょの場合を想定していたものの、やはり新作を出さねばという思いが強く、今回の山行となった次第なのでした。

 

往路は,今さらながら高速道路のメリットに驚きでした。自宅最寄りの水戸ICから、国道299号の麦草峠に登る入口となる長野県佐久穂町まで、なんとすべて高速道路上。一般道路に下りません。標高35mの我が家から目的地の麦草峠標高約2,000mまで約250km、所要4時間半で到着しました。圧巻です。ですが、私的には必ずしも快適というわけではありませんでした。高速道路上では、他車に気を使うばかりで上信越の山並みを眺めたり,沿道の景観を見ることができません。ひたすら前方後方左右とスピードメーターを見つめ、時折休憩するPAでの一時。

無事、駐車場に車を納め、さてこれから二日間はじっくり山中生活を楽しむことに!

 

「青苔荘」

この北八ッにピッタリの名前の山小屋。ここの主は苔の専門家 山浦清さん 70歳代でしょうか「北八ケ岳苔の会」の会長さんです。白駒荘、高見石小屋、麦草ヒュッテとともに定期的に観察会を主催しています。

日曜日の晩ということもあってか宿泊客は私一人、貸し切りです! 壁には、「吉永小百合」 「秋篠宮ご夫妻」 「秩父宮妃殿下」 その他知らないけど有名らしき人の記念写真や色紙が、セピア色になって張られていました。みなさん良い思い出を作られたことでしょう。

 

テント場をチェックしました。

「これならばいけるな」と、納得しました。麦草峠のパーキングから徒歩登り約15分の距離、荷物搬入も問題なし。テントを設営する地面もフラットに整備されているし、底上げされたボードが張られている場所もあり、雨でもこれならば問題なし。水場もトイレも清潔、炊事など火の使用はテント脇でOK.

 

そんなこんな、次回の偵察も兼ねてとにかくゆったりとした二日間を満喫してきました。

 

高貴【後期】な高齢者ではありますが、毎日がサンデー、というわけにはいきません。なにせ家庭菜園をやっていると水やり、草取り、収穫、特にキュウリにあっては、あっという間にお化けになってしまいます。でも遊び時間の捻出のためには少々の労苦は付きもの、3日4日の遠出であれば、まあ、野菜も何とかもってくれるでしょう。

 

そしてもうひとつ、高速道路利用もいいのですが、できることなら一日二日多めに計画を立てて、

京都出身の中古車ではありますが、かわいい我が日産マーチとともに、「走るバンガロウ」 「国道マーチング」 ということで、ちんたら旅もいいのではと思っています。

気が向いた場所で車を止めて、通過する沿道を楽しんだり、いい山があれば地図を広げて名前を探したり、その土地の野菜や果物、味噌など買い込んで...

 

次は、いつ出かけようか、梅雨明け早々にどこか、秋にはやっぱり尾瀬だろうなどと、頭の中はすでにそっちに飛んでいました!!

 

 

 

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