リコンビナント線維芽細胞増殖因子18(FGF18, Sprifermin)の変形性膝関節症の軟骨厚に対する作用を検討したphase II臨床試験。Sprifermin 100 μgを6カ月、あるいは12カ月ごとに関節注射した群では、プラセボ群と比較して有意に軟骨厚の改善が見られた。
これまで有効な治療薬がなかった変形性膝関節症に対して新たな治療選択肢が提示されるのは良いことだと思います。とはいえ0.04-0.05 mmの軟骨厚の改善にどのような意義があるのかは疑問ですし、この試験でも臨床効果は検証されていません。軟骨厚をエンドポイントにするよりは菲薄化した軟骨部位の面積(範囲の広さ)をエンドポイントにした方が良いような気もします。
これまで有効な治療薬がなかった変形性膝関節症に対して新たな治療選択肢が提示されるのは良いことだと思います。とはいえ0.04-0.05 mmの軟骨厚の改善にどのような意義があるのかは疑問ですし、この試験でも臨床効果は検証されていません。軟骨厚をエンドポイントにするよりは菲薄化した軟骨部位の面積(範囲の広さ)をエンドポイントにした方が良いような気もします。
JAMA. 2019 Oct 8;322(14):1360-1370. doi: 10.1001/jama.2019.14735.
Effect of Intra-Articular Sprifermin vs Placebo on Femorotibial Joint Cartilage Thickness in Patients With Osteoarthritis: The FORWARD Randomized Clinical Trial.
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