PRESSな時間

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2013-10-01 22:37:42 | 社会

10/1「農奴の復活」
今日、吉野家HDは「福島県内で米の農業生産法人を設立する」と発表した。
吉野家が何故、福島県内でこのような事業を始めるのか、
詳しい事は判らないが、
多分、福島県県内の様々な優遇政策を
フルに活かした企業的な発想としては
ごく当たり前の事なのだろうと感じている。
しかし、この事は私達の食に対して様々な問題を含んでいるし、
憲法で保証されている「生存権」にも
大きく関わっていると思っている。
つまり、農地が「企業」と言う大資本に奪われると、
そこで生産をする農民は全て昔流に言うと
「農奴」となるからである。
「農奴」と言う言葉が難しければ
「小作人」と言った方が良いのかもしれない。
経済学では最も基本的な資本は
「土地」であると私は教わったのでその観点から言うと
、農民は自分自身の土地がなければ、農民とは言わないで、
単に「社員」と言う事になる。
そうなれば、当然、給与の減少もあれば、
解雇もある。
解雇されれば「社員」はそこから出て行かなくてはならない。
そうなった時に、
海外から安い労働力が流入すれば、
あっという間に、
「社員」はホームレスになるのである。
今回、
土地を明け渡した農家はその事が判っているのだろうか?
疑問である。
更に、
農業法人の末端が外国企業であった場合には
その土地が外国企業の物になってしまうのである、
つまり、
吉野家HD資本が外国企業に渡れば、
農業生産法人も外国企業の物になってしまうのである。
「食糧」は国の最大戦略である。
それを国が放棄したと言う事は
外国企業が私達の生存権をいつでも左右出来ると言う事だ。
これほど恐ろしい事はない。
そして、この時代にあって「農奴」の復活を許した私達も
反省しなければならないと思っている。