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これは、道路などによく置いてある、赤い三角コーンです。
頂点が割れて穴があいています。
これを見て、「あ、フェースが欠けている」と思ってしまいました。
フェースというのは文字どおり「面」で、三次元CADでものを描いていくとき、形状の骨格となるワイヤーフレームに面を貼っていくというのがその手順です。わかりやすい例えをだすなら、雨傘の骨にあたるのがワイヤーフレームで、フェースを貼るというのが、傘のビニールにあたるものです。
一から描いていくのであれば、欠けたりすることはないのですが、描いたモデルを中間ファイル(異種CAD間で読み取りできる汎用ファイルのこと)に変換し、他のCADソフトで読み込んだ時、複雑な形状では、しばしばモデルの一部が欠けてしまうことがあります。
これを面落ちとか、面が欠けているとか言うのです。
この「欠け」というのが曲者で、放置すると正確な形状がとれなかったり、金型のモデリングがしにくかったり、そこから加工パス(加工データ)が作れなかったり、おかしな動きをしたりと、悪いことばかりです。
オペレーターの仕事というのは、これの修復に追い回されることだとのボヤキが聞こえることもあります。
幸い、うちはソリッドデータが受けられるのと、客先からのデータがきれいなので、そんな苦労をすることはあまりないのですが、データの加工途中には、面のスキマが発生したり、重なりが出たりするので、それなりに格闘することがあります。
しかもそれが「目視」でチェックしなければならないという「アナログ」的なものですから…………「あ、フェースが欠けている」なんてなってしまったのかもしれません。
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