下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です
みなさん、こんにちは! アナウンサーの魚住りえです。
このたび、東洋経済新報社より『たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書』を出版いたしました。
前著『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』は本当に多くの方に手に取っていただき、おかげさまで15万部を超えるベストセラーとなりました。みなさまに深くお礼を申し上げます。
第2弾となる今回は、コミュニケーションをとるうえで、「話し方」以上に大切な「聞き方」について書きました。早速、5万部を超えるヒットとなり、多くのみなさまに読んでいただけていることを、心からうれしく思います。
本記事では「嫌われる人のイラッとする返事」よくある7つのNGを紹介します。
相手に聞き返した言葉、それで大丈夫?
『たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書』は、早くも5万部のベストセラーになっている
仕事でもプライベートでも「いいかげんな返事」をする人って、けっこういますよね。
どんな話にも「そうですよねー」と適当に返事をしたり、本人に悪気はなくても、うまく聞き取れないときに、「は?」とぶしつけに返事をしたり。
それ以外にも、「そっけない返事」や「テキトーに聞こえる返事」、ちゃんと返事をしているつもりでも「イラッとくるような返事」もいろいろあります。
相手がいいかげんな返事だと、「話を続ける気力」が失せてしまいますよね。
実は、「相手が不快になる返事」は意外と多く、しかも自分で気がつかないうちにしてしまっていることも多いものです。
せっかく楽しく話をしていても、返事の仕方を間違って台なしにしてしまってはもったいないですね。
話を聞くときは、「返事の仕方」も大切なポイントです。
では、嫌われる人の「イラッとする返事」とはどんなものでしょうか。ここでは、よくありがちな7つのNGを紹介します。
まず、「イラッとする返事」でよくありがちなのが、「は?」と聞き返してくる返事です。
相手が不快に感じる返事は意外と多い
【1】「は?」と聞き返してくる
相手の話が聞き取りにくかったりしたときなど、思わず「は?」と聞き返してしまうことはないでしょうか。
何げなく言っていることが多いと思いますが、「は?」と聞き返されて不快にならない人は、ほとんどいないと思います。
「見下されている」「バカにされている」と思われる可能性も高く、特に仕事での会話では要注意です。
そんなときは、「すみません、もう一度言っていただけますか」など、きちんとした言葉で返すことを心掛けましょう。
【2】どんな話にも「マジ?」と答える
若い世代に多く感じるのが、「マジ?」という返事をする人たちです。話の内容にかかわらず使っていると思いますが、特に職場では要注意です。
親しみを込めて使ったつもりかもしれませんが、相手にはとても軽い返事に聞こえかねません。「自分の話をちゃんと聞いていないんじゃないの?」と思われる可能性もあります。
職場では特に、使う相手を考えたほうがいいと思います。
【3】「知ったかぶり」の返事をする
どんな話になっても「そうですよねー」「わかります、わかります」を連発する人もいますよね。
もちろん、本当に知っている、理解しているのならいいのですが、往々にして「知ったかぶり」で、適当に「そうですよね」「わかります」と相づちを打っているケースも少なくありません。
「知ったかぶり」は、相手が指摘しなくても、大抵の場合、相手にはうすうすバレているものです。年配の人の場合、いい加減な返事をすると「本当にわかっているの?」と注意する人もいますよね。
いずれにせよ、相手は不快な気持ちになるので、適当な「知ったかぶり返事」はやめましょう。
次によくあるのが、「相手の話にかぶせた返事」をすることです。
返事では「声の高さ」と「スピード」も大切
【4】話にかぶせて返事をする
話が終わらないうちに「はいはい、わかりました」「ああ、もう大丈夫です」などと、話にかぶせて返事をする人がいます。
「もう十分理解しているから最後まで聞かなくても大丈夫」という判断かもしれませんが、相手は話を遮られているため、あまりいい思いはしません。
相手にイヤな思いをさせないように、わかっている内容でも「相手の話は最後まで聞き、きちんとした返事をする」ことが大切ですよね。
【5】「声のトーン」が極端に違う
きちんと返事をしていても、「極端に高い声」で返事をしてしまうと、「この人、大丈夫かな?」「信用できるのかな」と相手に軽く見られかねません。
また反対に、「声が低すぎる」と、「そんなに低い声で反応しなくても……」と会話が盛り下がってしまい、その後の話も弾まなくなってしまいます。
「相手の話に合わせた声のトーン」で返事をすることも大切です。相手の話のトーンから大きくずれないように注意してみましょう。
【6】返事のスピードが速すぎる
返事をするときは、「スピード」にも注意が必要です。
慌てたり、テンションが上がったりすると「高音で速い返事」になってしまいがちですが、それではかえって相手をイライラさせてしまいます。
そんなときは、「ゆっくりと丁寧」をできるだけ意識するようにしてみるといいと思います。
最後に、意外と多いNGが、会話をしているのに「きちんと返事をしない」、とりわけ最近、特に多いのが、スマホから目を離さずに「ふーん」「へー」と適当に返事をすることです。
あなたは「スマホに返事をしている」のですか?
【7】まともに返事をしない、「スマホから目を離さずに」返事する
「相手の話に対して何も返事しない」。これは絶対やってはいけないことですね。
まったく反応をしないのは、たとえ話を聞いていても「関心がない」「無視されている」と相手に思われかねません。
そして、相手は「あなた」と話しているのであって、「スマホを見ているあなた」と話をしているわけではありません。
職場で「スマホを見ながらの返事」はさすがにNGすぎて、する人は少ないかもしれませんが、家庭では「夫や妻の話」「親や子どもの話」を、スマホを見ながら適当に聞いている人は、けっこう多いように思います。
話している人は、話しながら「聞いている相手」のことをよく見ています。
相手の話は「きちんと聞き」「きちんと返事をする」べきです。少なくとも、相手の顔を見て相づちを打つなど、「話を聞いている意思表示」は必要だと思います。
「嫌われる人のイラッとする返事」7つのNG
・「は?」と聞き返してくる
・どんな話にも「マジ?」と答える
・「知ったかぶり」の返事をする
・話にかぶせて返事をする
・声のトーンが極端に違う
・返事のスピードが速すぎる
・まともに返事をしない、「スマホから目を離さずに」返事する
以上、「嫌われる人のイラッとする返事」を挙げてみました。いかがでしょうか。
この連載の一覧はこちら
返事の仕方ひとつを意識するだけで、相手との会話をより楽しく弾ませることができます。ほんのちょっとのことですが、誰でもすぐに実践できることです。
逆に、日頃の「よくない聞き方」の積み重ねが、「あの人は、全然、話を聞いてくれない」「あの人と話をしても楽しくない」というマイナス感情を相手にもたれ、嫌われるケースもたくさんあります。
「相手にイヤな思いをさせない返事」ができれば、今よりもっと「聞き上手」になれますよ!
下記の記事はヤフーニュースからの借用(コピー)です
秋篠宮家の長女・眞子さまの結婚問題。秋篠宮さまは「結婚は認める」としながらも、「結婚と婚約は違う」というご発言もあり、苦しい胸の内がみてとれる。世の中には「お互い納得しているのなら」という声もあるが、反対の声も無視できないほど大きくなっている。どうしたら国民の多くが納得し、祝福できる状態になるのか。名古屋大学准教授(歴史学)の河西秀哉氏に聞いた。
* * *
――今回の眞子さまの結婚問題に世の中が騒ぐ理由として、人々は皇族に関しては「家」と「家」の結びつきを重視する、旧来の価値観を引きずっているという指摘がありました。とはいえ、上皇さまと美智子さまの「テニスコートの恋」は有名ですし、「(雅子さまを)一生全力でお守りしますから」と発言された天皇陛下と皇后の雅子さまの場合も両性の合意があっての結婚です。秋篠宮さまと紀子さまも同様です。いわゆる「恋愛結婚」を、国民は認めているように思います。 河西秀哉氏(以下、河西):皇族の恋愛結婚そのものについては認めるものの、国民にも祝福できるか、できないかのラインがあるということでしょう。 婚約内定の会見時には、お相手の小室圭さんに「パラリーガル」や「海の王子」といったいまどきの若者らしい部分が垣間見えても、お2人は世間に祝福されました。恋愛結婚についてはおおむね認めていたのです。このときのクリーンなイメージのままならば、不安を胸に抱く人はいても、ここまで反対の声は大きくならなかったでしょう。 やはり、小室さん親子の金銭トラブルが報じられたことで、恋愛結婚でも祝福できるラインを踏み外してしまったのです。 その後、平成から令和のお代替わりで、人びとは伝統を意識するようになりました。それも大きいですね。「皇室はきれいなままでいてほしい」という思いが強くなり、この問題で「傷つけられた」と感じるようになったのではないでしょうか。 ――金額の多寡ではなく、お金の問題だったことが大きいと。 河西:俗世間の汚さや、やらしさを「お金」というものが象徴しているからでしょう。小室さん親子の金銭トラブルに限らず、今回の眞子さまの結婚問題で、世間が注目するのは、一時金が出るのか、出ないのか、その金額はいくらなのか、それがどのように使われるのかなど「お金」にまつわる事柄です。
報道に対する世間の反応を見ていると、「家のお金を吸い取られる」という感覚を持っているように思います。 また、今回驚いたのは「(投入されるのは)私たちの税金なんだ」という意見が多いことです。要するに、ひたらく言えば「食べさせてやっている」という意識です。いまのネット社会で、心の声が可視化されるようになったことが大きいにしても、これは前例のないことです。 昭和や平成の時代に、心のどこかで「税金が使われている」という認識はあったにせよ、皇室の方々に対して「税金で食べさせてやっている」なとど声を上げる人がいたでしょうか。よくない前例になってしまいかねない、と危惧しています。 ――危機的な状況だと。 河西:いま、皇室への関心がかつてないほどに高まっているといえますが、残念ながら、それは悪い意味でです。このままでは、皇室の存在意義に疑問を持つ人も出てくるでしょう。ただ、いまはまだ、批判している人も「国民の側に戻ってきてほしい」という期待感を持っているように思えます。 ――これから、お2人ができることは何だと思いますか。 河西:小室さん本人が出てきて、話すことです。拙い内容でもいいので、説明して誠意をみせることです。 ――一応、小室さん側は「紙」では説明しました。昨年1月にマスコミ各社にファクスが届きました。その中では「解決済みのことであると理解していました」と主張しています。 河西:国民の理解を得るためには、姿を見せることは大事ですね。なかなか紙では……。 一概に比べることはできませんが、平成の時代に、なぜ皇室が国民から敬意を受けることができたのでしょうか。天皇皇后両陛下が、国民に姿を見せ続けたことが大きいと思います。被災地の慰問を続けられ、公務で訪れた際には出会う国民すべてに丁寧に接する。その様子をテレビという映像を通じてではありますが、国民は目にしてきたのです。そうした積み重ねが支持につながったのです。 先日の宮内庁長官“苦言”も、姿を見せて説明することの重要性を踏まえての発言だったのではないでしょうか。 それ以外の方法で、批判の声を鎮めるのは難しいと思います。 (聞き手/AERAdot.編集部 鎌田倫子)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a661323d13f8af8cdfcda502eca5ac849d8b6c3?page=1
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秋篠宮家の長女・眞子さまの結婚問題に国民の関心が集まっている。お相手の小室圭さんとの結婚に関する行事の延期が発表されてから2年以上が経つ。11月、眞子さまはあらためて結婚の意思を明らかにされたが、「多くの国民が納得して祝福している」とは言い難い状況が続いている。この問題について、名古屋大学准教授の河西秀哉氏(歴史学)に読み解いてもらった。
* * *
――日々さまざまなニュースが出ては消えていきますが、眞子さまの結婚問題については、時間の経過とともに世の中の関心が薄れるということがありません。ネットの書き込みに限れば、批判の嵐。宮内庁に抗議の電話が殺到しているという報道もありました。どうして、これほどまでに激しい反応を呼び起こしてしまったのでしょうか。 河西秀哉氏(以下、河西):お2人の結婚に批判的な意見を持つ国民は「私たちの皇室を傷つけられた」と感じているのだと思います。その一番の原因は、お金の問題でしょう。お2人の婚約内定の発表時は、今どきの若者らしい側面もあったものの、国民に好意的に受け止められ、社会に祝福ムードが醸成されました。風向きが変わったのは、小室さん親子の金銭トラブルが報じられてからです。 ――とはいえ、なぜここまで、です。 河西:それを理解するためには、時間の流れを少し巻き戻して、平成の皇室のあり方をふりかえってみましょう。 上皇陛下と美智子さまは、被災地への訪問などを通じて、国民の前にその姿を現してきました。かつ、それは個人の私利私欲にまみれた俗世間とは正反対の、道徳性を帯びた姿でした。ご高齢になっても公務に励むお2人の姿に、国民は感動していましたよね。「自らを犠牲にして、その役割を果たそうとしている」と。政治家の不甲斐なさとも対比され、国民はよりいっそう、そういった思いを強くしたと思います。皇室の道徳性と清廉性が支持されていたのです。 つまり、平成の時代、国民はその姿を目にすることで皇室を自分と近しい存在として感じつつ、両陛下の人格によって俗世間とはどこか違う尊敬できる存在とも思っていた。平成から令和のお代替わりでは、一連の行事で日本の皇室の伝統というものに触れる機会も増えた。皇室に対する敬意は頂点に達していたといえます。
――そこで、お金のトラブルという、俗っぽい事柄に焦点が当たった。言葉は適切ではないかもしれませんが、ある意味で人間のだらしなさを象徴するような問題が出てきたわけですね。しかも、国民の目には、問題が解決しないまま、長引いているように映っている。 河西:そうです。それまで皇室に対して国民の支持が高かったからこそ、ショックが大きかったのです。反作用のようなものですね。国家と国民を統合するという象徴天皇制が非常にうまく機能していたゆえに、なおさら、この問題で「われわれのすばらしい存在を傷つけられた」という気持ちになってしまったのでしょう。 ――秋篠宮家の問題ということも影響しているのでしょうか。 河西:秋篠宮家の長女眞子さまに対しても、次女の佳子さまに対しても、国民は親しみを抱いていました。眞子さまは一時期ネットでキャラクター化されていましたし、佳子さまは「かわいすぎるプリンセス」として注目されるなどして話題になりました。 国民は、本来皇室は遠いものとわかっていながらも、秋篠宮家はどこか自分たちと近い存在としてとらえていたのでしょう。近くて遠い理想的な家庭と思っていたからこそ、今回の問題を残念に感じているのかもしれません。 ――「結婚は生きていくために必要な選択」という眞子さまのお気持ちに対しても、理解できないという声が上がっています。ただ、皇室の方々といえども、生身の人間です。その言動すべてに、国民が納得・理解できるかというと疑問です。今回の問題に限らず、生身の人間である限り、国民と意見や心情が一致しない場合もあると思うのですが。 河西:もちろんずれることもあります。平成の終わりは、たまたま、天皇・皇后両陛下の姿に幅広い国民が自分たちの思いを重ね、双方が一致していた状態だったともいえます。 ふりかえれば、平成でも美智子さまに「皇后バッシング」が起きたことがありました。いわれなき非難が多数だったにせよ、これは、国民と皇室の間である種のずれが生じていたとも捉えることができます。その結末は、59歳の誕生日に美智子さまは突然倒れ、声を失うという事態でした。
皇后・雅子さまに対しても、ご病気による長期のご静養中には厳しい声があがったこともありました。 ――「ずれ」として思い出すのは、2004年、当時皇太子だった天皇陛下のいわゆる「人格否定発言」です。「雅子のキャリアやそのことに基づいた人格を否定するような動きがあった」と話された内容は、異例の発言としてセンセーショナルに報じられました。当時の国民の間に波紋を広げたのは確かです。こうして過去をたどっていくと「ずれ」た例があるにしろ、今回の問題はどのように捉えていますか。 河西:生きた人間を象徴とする天皇制において、国民の支持は欠かせません。一方で、生きた人間である限り、皇室の方々の言動と国民の間にある種のずれはいつか出てくるものでもあります。 今回、眞子さまは「結婚は生きていくために必要な選択」とご自身の言葉でお気持ちを表現されました。秋篠宮家では、リベラルな考えのもとに、個人を尊重する教育をされてきたということが背景にあります。でも、あの「お気持ち」発表は国民にとって刺激が強かった。もっと柔らかい解決法を探っていたら、事態は変わっていたかもしれません。 小室さんの金銭トラブルが報じられた当初、私は正直ここまで長引くとは思っていませんでした。それが、これほどまでに国民の間で議論が続くのは、今回の問題は、もう「微妙なずれ」ではなくなったということの証しです。この、かい離は、皇室にとって危機といってもいいほどの状況だと私は感じています。 (聞き手/AERAdot.編集部 鎌田倫子)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3801e139fd1b4b9407244161aaed720edd3ea908?page=1