皆さんと一緒に考えましょう

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

50代のひきこもり 脱出の道、親が真っ先にやるべきは

2021-01-12 15:30:00 | 日記

下記の記事は日経グディからの借用(コピー)です

「10年、20年と長い間ひきこもり生活を続けている」「自身の病気や親の介護を機にひきこもりになった」など、様々なケースがある中高年のひきこもり。中高年のひきこもり支援のあるべき姿と親が取るべき対応について、筑波大学・医学医療系教授で精神科医の斎藤環さんに伺う。
ひきこもりは苦しい コロナ禍でようやく進んだ理解
――2020年は新型コロナウイルスの影響で、多くの人が自粛生活を余儀なくされました。この間、ひきこもり当事者にも何らかの影響はあったのでしょうか。
ひきこもり問題に長く関わってきた筑波大学・医学医療系教授で精神科医の斎藤環さん
斎藤さん 世界中が自粛生活に入り、ひきこもり当事者は楽になったかというと、そうでもなく、彼らの苦しい状況は相変わらずだったと感じています。自粛期間中は路上に人がいなかったので、世間体を気にせず外出しやすくなった人はいました。しかし、四六時中親がいるような状態では、家族間の摩擦も増え、以前より強いストレスを感じていたはずです。
あわせて読みたい
50代のひきこもり 精神科医が語る「脱出の難しさ」
50代ひきこもり 悪徳業者も…危険な「専門家」丸投げ
私が一つだけよかったと思えるのは、今回、ひきこもり生活を大勢の人が体験したことです。実際のひきこもり対応でも、親御さんがひきこもっている子に対して、共感的に理解する・接することが非常に重要です。
「コロナうつ」という言葉がはやったように、行動が制限され、誰とも会えない状況は誰にとっても苦しいものです。あなたなら、何年もの間、そのような孤立状態に置かれることに耐えられるでしょうか? 多くの人が、当事者の置かれている状況をリアルに想像できたり、共感しやすくなったことは、唯一よかったことだと思います。
真っ先に取り組みたいのは、安心してひきこもれる関係づくり
――いわゆる8050問題ですが、高齢の親御さんにとってはすぐ目の前にある危機です。斎藤さんの経験から、家族が取り組むべき対処法を教えてください。
斎藤さん すぐに就労させよう、自立を促そうと思って、本人に受診や職探しを無理強いしてもうまくいきません。厚生労働省のガイドラインでは、ひきこもり問題への段階的対応が推奨されています。
ひきこもっている人の多くは、世間と関わることや治療を拒む人も多いため、最初の段階では、当事者に一番近い親が、精神科医や専門窓口に相談することになります。
ひきこもりそのものは病気ではありませんが、精神科も相談できる場所の一つです。ただ医療機関の場合、本人抜きで家族だけの相談を受け付けていないところもあるので、あらかじめ確認が必要ですし、まずは各都道府県の「ひきこもり地域支援センター」や「精神保健福祉センター」の窓口で相談するとよいでしょう。
親御さんは家族会などに参加することで、社会との接点を増やしていきます。同時に、適切な対応術を身に付け、本人と関わるようにします。
●ひきこもり地域支援センターの設置状況(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/000515493.pdf
相談に行った段階から、そのことは本人にも伝えます。本人がやめてくれと言っても子の心配をするのは親として当然のことなので、親のわがままで押し切っても結構。相談内容もそのまま伝えてかまいません。
そうしたことを続けているうちに、本人も少しずつ変化してきて、受診につながり、個人療法、次いで集団療法(当事者グループが集まる場所でデイケアや自助グループへの参加など)へと進みます。ここまでくれば、ソーシャルワーク(就労など具体的な社会参加の試行段階)も可能になっていきます。こうした段階的対応が本来望ましい支援の方法です。
――親の「適切な対応術」とはどのようなことでしょうか。
斎藤さん 共感的に接すること、対話を続けること、そして、高齢化問題に対しては、恥や世間体を恐れず、障害者年金や生活保護の受給も視野に入れて、親と子でお金の話をきちんとしておくことです。言ってみれば、「本人が安心してひきこもれる関係づくり」をすることが、親御さんの役目です。
こう言うと、「安心させるだって? 逆効果ではないのか」と思われるかもしれません。ですが、多くの家族はそれと逆のことをして失敗してきています。これまでも「お金がなくなったらどうするのか」「親が死んだら生きていけないぞ」と、本人の不安をあおってきていないでしょうか。しかし、本人の気持ちとすれば、最初はひたすら「放っておいてほしい」「構わないで」に尽きます。誰よりも本人自身が、恥じているのです。
現代人にとって働きたいと思うのは、基本的に「他者から尊敬されたい」という承認欲求のためです。マズローの欲求段階説では、生理的欲求(食べていけることなど)、安全欲求(批判・非難されないなど)、関係欲求(孤立しない・家族関係の安定)を、満たしてあげなければ、承認欲求(就労動機)につながりません。だからこそ、「安心してひきこもれる関係」が必要なのです。
軽いおしゃべりでいい 対話が関係性を変えていく
――親御さんの接し方としては、共感と対話が大事なのですね。進め方のポイントはありますか?
斎藤さん ひきこもりが長期に及んでいる場合、親御さんの夫婦関係にも問題が生じていることが少なくありません。難しいかもしれませんが、夫婦関係の修復をし、基本的対応を共有して協力し合うことが大事です。
また、共感的に接するということは、ひきこもり状態を丸ごと受容すること、否認しないことです。説得・議論・叱咤(しった)激励、アドバイスなどは、逆効果でしかないのでやめること。そして「対話」を試みることが重要です。特に「対話」は、非常に有効な手段になり得ます。対話を続けただけで、ひきこもりの解決につながった例もあります。
親御さんは、言い聞かせたい気持ちを抑え、当人が生きづらさと孤立の中で日々葛藤していることに思いを寄せながら、共感的に接することや対話をすることを忍耐強く続けましょう。このステップは、「最初の地ならし」として、どうしても避けて通れない手続きだと思ってください。
――対話は、通常の日常会話とは違うものなのでしょうか。長い間、断絶に近いような関係性だった場合、声をかけるのも難しい。そんなときは何から始めればよいでしょうか。
斎藤さん 不自然さやぎこちなさを恐れず、やり取りを続けていきましょう。挨拶、頼み事、相談などをきっかけにするといいですね。ディスカッションではないのですから結論は出さずに、軽いおしゃべりという感じで続けていくほうが対話的と言えます。以下の「良い対話の条件」を参考にしてみてください。
【良い対話の条件】

●対等であること
●安心・安全であること
●(できれば)3人以上であること
●話をしっかり聴き応答すること
●話題は、不要不急の、役に立ちそうもない、くだらなくてすぐに忘れてしまうようなことが望ましい
●主観的な感想を伝え合うだけでいい
●結論を出してしまわないこと
●目的は対話を続けることにある
こうした働きかけをしていくと、最初は「こうなったのは親のせいだ」といううらみつらみや反発が出てくることもあります。しかし、それは表面的なことで、裏には「苦しい」「助けてほしい」という本音が隠れていたりします。十分に耳を傾け、本人はどんな気持ちを味わっているのかに関心を向けましょう。
弱音を吐けるような関係性というのは、責められたり、拒否されたりしない、安心してそこにいていいと思える関係です。信頼関係ができてくれば、本人も少しずつ変化してきます。「助けてもらえるなら、受診してもいいかもしれない」と、当人の気持ちが変わってきたら、一歩前進です。
◇   ◇   ◇
ひきこもり対応における親の役目は、本人が安心してひきこもれる関係づくり。子が親に弱音を吐けるような関係性になってこそ、ひきこもっている子の傷ついた心が癒やされ、凍った心が溶けていく。そして、次のステップである受診や支援機関へつながる段階へと進むことができる。そのための具体的な対応の一つは対話を続けることだが、もう一つは「親亡き後のお金の話をきちんとしておくこと」だ。次回は、なぜお金の話が重要なのか、またライフプランの立て方、きょうだいの関わり方について、伺っていく。


冬の感染症対策 カギは喉の保湿・保温と腸内環境

2021-01-12 13:30:00 | 日記

下記の記事は日経ウェルエイジングプからの借用(コピー)です

空気が乾燥し、気温も低くなる季節に流行するインフルエンザなどの感染症。これらに対する守りを固めるには、どのような点に留意すればいいのか。日常生活上の注意点や、病原体から身を守る最初のとりでとなる粘膜免疫を高めるための対策を探った。
「乾燥」「低温」で粘膜の防御力が弱まる
冬場は風邪やインフルエンザといった感染症の流行期。今年は新型コロナウイルスも猛威をふるい続けている。
「空気の乾燥と低温という環境要因は、上気道で病原体のバリアとなる粘膜の免疫能低下につながる」と、国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの長谷川秀樹センター長は話す。
あわせて読みたい
感染症広がる冬 ビタミン・ミネラルとって免疫力UP
感染から体守る粘膜免疫 高める食事、ここがポイント
口や鼻から入って喉を通過する空気には、感染症の元となるウイルスや細菌などの病原体(異物)が含まれる。これらはまず気道などの粘膜に侵入して感染を引き起こすが、それを粘膜表面でブロックするのが、粘膜を覆う粘液層と線毛だ(下のイラスト)。異物は粘液でとらえられ、その中にある線毛がこれを押し出す。そして、喉からたんなどとして吐き出されたり、胃で消化されたり、便中に排出される。
ところが、空気の乾燥が口腔(こうくう)内まで及ぶと、粘液量が減り、線毛の働きも悪くなる。気温20度・湿度10~20%、もしくは同気温・湿度50%の環境でマウスを育て、インフルエンザウイルスに感染させると、湿度50%の環境では線毛機能が正常だったが、湿度10%環境では、線毛が異物を運び出す働きが低下し、気道上皮細胞の組織修復機能まで損なわれ、インフルエンザにかかりやすくなっていた。
「空気が乾燥し、鼻腔(びくう)や咽頭が乾くと、病原体と戦うために粘膜下から粘液中に分泌されるIgA(免疫グロブリンA)という抗体、インターフェロンやディフェンシンといった病原体に結合して不活性化や排除を図る抗菌・抗ウイルス物質の機能が低下する。そもそもこれらは粘液層のなかで働く性質を持っているため、乾燥状態では正常に働けなくなるから。低温も同様にこれらの生体防御機能を落とす」(長谷川センター長)。
風邪やインフルエンザといった上気道感染症はせきやくしゃみによって飛び散った飛沫を吸い込むことによる感染(飛沫感染)が主因の一つ。「空気が乾燥すると、ウイルスを含んだ飛沫が空気中に留まりやすくなる。粘膜の乾燥や低温環境、飛沫の拡散など、複合的要因によって冬には感染症の罹患(りかん)リスクが高まる」(長谷川センター長)
離れた場所で共同作業、「上気道」と「腸」の粘膜免疫
病原体の侵入を防ぐとりでといえる「粘膜免疫」とは何か。それは、咽頭・呼吸器や腸などの上皮にあって、病原体の侵入口であり増殖の場となる粘膜組織に備わる免疫システムのこと。粘膜免疫の主役と呼べるのが、病原体を不活性化(中和)するIgAという抗体だ。IgAは病原体などの異物に反応して、何種類もの免疫細胞の連携プレーによって作り出される。(下のイラスト)
直接IgAをつくるのは抗体産生細胞という免疫細胞。この細胞により粘膜下でつくられたIgAは粘膜上に出てきて粘液中にとどまり、外から侵入し粘膜に迫りくる病原体と戦う。粘膜上に出てくるIgAのことを「分泌型IgA」(以下s-IgA)と呼ぶ。
s-IgAは粘膜免疫の主役で、鼻汁や唾液、気道粘液、消化管分泌液などに豊富に含まれ、口・鼻から肛門に至る「外の世界の延長線」、言い換えれば「体の外部」から各種臓器や血中に病原体が侵入するのを阻止する。
「口腔から続く気道や腸管は体内にあるにも関わらず外界と接し、常に病原体などの異物の攻撃にさらされるため、体にとって最大の免疫器官になっている。上気道には『扁桃(へんとう)』、腸には『パイエル板』という、病原体をとりこんでその情報を元にs-IgAを作り出す免疫細胞が集まる組織が存在する。そして、それぞれの免疫組織中の細胞は上気道と腸と離れた場所にあっても緊密に情報をやりとりしている。また、近年、粘膜上に存在するs-IgAには、血中などほかの場所にいるIgAとは異なり、2つ、4つがつながりあった形(多量体)をしているIgAがいることがわかってきた。この多量体はウイルスなどの病原体を不活性化する力が強く、その量が感染を阻止する力の強さに通じていると考えられる」(長谷川センター長)
ただ、多量体のs-IgAを多く作れるかどうかは遺伝的体質によって決まっているという。それを増やすことにつながる生活習慣があるかどうかはまだ未解明だ。
上気道には「扁桃」(咽頭や耳管、舌などに存在し環状になっていることからワルダイエル扁桃輪と呼ばれる)、腸には「パイエル板」(小腸粘膜に集中)という免疫細胞が集まる組織があり、病原体などの異物をいち早くキャッチして応戦する。 粘膜上皮にある「M細胞」という細胞に取り込まれた病原体は、咽頭では扁桃、腸ではパイエル板の中で、まず「樹状細胞」にとらえられる。そして、この細胞から情報を受け取った「B細胞」は、次に同じ病原体が入ってきたときにこれを認識して不活性化(中和)するIgA抗体を作り出すモードに変化する(抗体産生細胞)。こうして作られたIgAは粘膜から粘液中に出て働く。この粘膜上に分泌されるIgAを「分泌型IgA」と呼ぶが、ほかの部位にあるIgAより、ウイルスを不活化する働きが高いことがわかっている。なお、血液中にはIgGという抗体が多い
新型コロナウイルスのような新しい敵の侵入を受けると、それに対応したIgAが作られる。「ウイルスが侵入してくる前にすでに作られているIgAには、基本的に新型コロナウイルスを直接とらえる力はない。しかし、IgAをしっかり作る免疫システムが維持されていれば、新型コロナのような新しい病原体が侵入しても、素早くそれに対応するIgAが作られる可能性が高いと考えられる。つまり、IgA量が多いことは、新しいウイルスに対する対応力の高さの指標の一つといえる」(長谷川センター長)
また、コロナウイルスはかぜ症候群の約10~15%の原因になるウイルスだ[2]。類似したコロナウイルスに感染経験がある場合、新型コロナウイルスに対してもある程度の免疫が働き、重症度が低くなる可能性があるという指摘も出てきている。「交叉(こうさ)防御」という考え方だ。
こうした可能性を含めて、やはりしっかりIgAを作り出す免疫機構を維持しておくことは重要だ。
腸粘膜への刺激が免疫維持に寄与
最初に挙げた乾燥や低温は、マスク・加湿器、こまめな給水、暖房といった手段を組み合わせることで防ぐことができる。それ以外に、粘膜免疫を低下させる生活習慣や、逆に高める方法はないのだろうか。
「食事を抜くと免疫は極端に低下する。食事で腸に刺激を送ることが、腸管免疫を高め、上気道の免疫にも好影響を与える。いざ病原体がやってきたときに、素早く免疫応答ができる腸内環境を整えておくことが大切。腸内細菌叢(そう)の状態によってワクチンの効果にも差が生じることがわかっている」(長谷川センター長)
実際に、口から食事を摂取せず腸への刺激がなくなると、IgA分泌量が低下し粘膜免疫が損なわれることが確認されている[3]。
腸内細菌叢が乱れる抗生物質にも要注意だ。マウスに抗生物質をとらせて腸内細菌が死滅すると、IgA分泌が低下し、インフルエンザに対する免疫反応も低下することが確認されている(グラフ)。
腸管免疫に刺激を与えるという点では、乳酸菌、ビフィズス菌などのプロバイオティクスにも注目したい。ある種の乳酸菌では唾液中のIgAを増やすことが確認されているが、下のグラフの研究では乳酸菌摂取を開始して10~21日ほどでIgA量が増加している。 こうした菌の力を借りるなら、受験や、重要な仕事がある日などから逆算し、2~3週間前からとり始めておくのがよさそうだ。IgA産生力が高い状態、言い換えれば免疫能のスイッチが入ったアイドリング状態を維持し、新たな病原体が侵入したときにいち早く対応できる可能性がある。
一方、腸の有用菌のエサにもなる食物繊維には、粘膜を守る粘液の成分「ムチン」の分泌を高める働きがある[4]。これを確認する研究を行ったのが静岡大学農学部応用生命科学科の森田達也教授。「食物繊維が不足すると、腸内細菌叢のバランスが崩れ粘液量も減る。そのため粘膜もリスクにさらされるが、食物繊維をとるとこれを腸内細菌が食べることで産生される酪酸、酢酸といった短鎖脂肪酸がムチン産生に寄与する。さらに直接エサにならない硬い食物繊維(不溶性食物繊維)も、粘膜にあるムチン産生細胞に物理的な刺激を与えて、ムチンの産生を促進する」と言う。
<成人女性が乳酸菌b240摂取で唾液中IgAが増加>
30人の健康な女性を、乳酸菌b240摂取群(20億個・200億個)、水摂取(プラセボ)群に分け、21日間摂取。唾液中のIgA増加量は、乳酸菌b240摂取群で有意に上昇した。
感染防御作用を高める経鼻ワクチンの開発が進行中
防ぎたいウイルスに対応する抗体を、直接、粘膜上に増やして感染防御能を高める次世代ワクチンの開発も進みつつある。鼻の粘膜に噴霧する経鼻ワクチンというもの。
インフルエンザにかかったとき「ワクチンを接種したのに……」と思った経験はないだろうか。従来の注射による皮下接種型ワクチンは感染後の重症化抑制を主な目的にしている。「皮下接種型ワクチンは、主に血中に多いIgGというタイプの抗体を誘導することによって重症化を防ぐが、s-IgAのような粘膜免疫を誘導できないため、感染自体を防ぐには不十分であることが課題となっている」(長谷川センター長)
そこで、長谷川センター長が研究・開発しているのが経鼻ワクチンだ。「粘膜上にワクチンを噴霧することで、実際のウイルス感染で起こるのと同様の粘膜免疫が誘導できる。そのため、感染自体を防げる可能性がある」(長谷川センター長)という。
動物を対象にした試験で、経鼻ワクチンは同じ型のウイルスによる感染を阻止することが確認されている[5]。さらに、噴霧したワクチン株と異なる型のウイルスにも対応する交叉防御効果が高いことや、ヒトの鼻粘膜上で、インフルエンザウイルスの不活化力が高い多量体のs-IgAを増やすことが確認されている。「多量体のs-IgAは、ほかの抗原にも対応する『交叉防御』力が高いため、流行するウイルス株の予測が外れても効果を発揮する可能性がある」(長谷川センター長)といい、実用化が待たれる。
最後に、長谷川センター長による、この冬の感染防御のためのポイントをまとめた。
マスクなどで喉を保湿、保温
気温低下と乾燥から喉粘膜を守るために、マスクなどで乾燥を防ぎ、保温する。
食事制限などを避け、バランスのよい食生活を
食事摂取量を極端に減らすことを避け、さまざまな食材から栄養をバランスよくとる。特に、ビタミンDには抗菌物質ディフェンシンを誘導したり、広く免疫細胞を活性化したりする働きがあるため、これを多く含む魚類を意識して摂取し、難しければサプリメントで補いたい。ビタミンD合成を促す適度な日光浴や十分な睡眠の確保も重要。
歯周病は早めに治療
歯周病は口腔内の菌叢に悪影響を与える。歯周病の原因菌の中にはウイルスを活性化するものもある。唾液量が下がるとそれに含まれるIgA量も低下するため、口腔内の乾燥に注意して、清潔な状態を保とう。
腸内環境を整える
乳酸菌類や食物繊維をとることは、直接的な免疫細胞刺激作用を促し、腸管や上気道の粘膜免疫の維持につながる。

上気道と腸の免疫能低下に気を付け、冬の感染症を遠ざけたい。
マウスに抗生物質を4週間投与し、インフルエンザウイルスを鼻腔内感染させた。2週間後、抗生剤を与えた群は、通常の水を飲んでいた群と比較してインフルエンザウイルスに反応するIgA量が有意に減少していた。(データ:PNAS March 29, 2011 10)


小室圭さんに「リモート会見をしろ」の声 1月15日以降に実施の可能性

2021-01-12 11:00:00 | 日記

下記の記事はヤフーニュースからの借用(コピー)です

本誌(「週刊新潮」)記事に反論するも…
眞子さま、小室圭さん婚約会見
 秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんの結婚問題は急展開、まさしく国民的関心事の様相である。宮内庁長官から苦言を呈された小室さんは、いかにして“責任”を示すのか。留学先・米国からのリモート会見を求める声も上がるが、果たして行われる可能性は。 【秘蔵写真】「眞子さま」の腕にしがみつき寄り添う「佳子さま」(2歳)が愛らしい  ***
 巷はもはや“一億総評論家”状態である。お二人の行く末に、コロナ禍に打ち沈んでいた列島は議論百出、時ならぬ活況を呈している。そして、昨年末、そんな流れに拍車をかけたのが、他ならぬ宮内庁のトップであった。 「昨年12月10日の定例会見で、西村泰彦長官は『(一連の経緯を説明する)責任を果たすべき方が果たしていくことが重要』などと述べました。さらに“果たすべき方”とは誰かと問われると『小室さんの弁護士、そして小室さんご本人とお母様』と3人を名指しし、問題解決への対応を強く促したのです」(宮内庁担当記者)  年の瀬を迎え、宮内庁はなおのことナーバスになっていた模様で、長官が異例の苦言を呈した背景に上皇后さまの“ご懸念”があったと報じた本誌記事に対し、18日にはホームページで、 〈上皇上皇后両陛下が首尾一貫して(眞子さまの結婚報道に関し)一切の発言を慎まれている〉 〈(事実に反する報道に)お心を痛めておられ(中略)誠に遺憾〉  などと、きわめて迅速に反論を展開。ところが、この件がネットで報じられると、 〈国民が誠に遺憾と思っていることは何かを、皇室と宮内庁はしっかりと受け止めるべき〉 〈それよりこの結婚がズルズルと破談にならない事が多くの国民は遺憾〉 〈宮内庁長官だけの判断で動いたなんて、国民は誰も信じない〉  といったコメントが噴出したのだった。とはいえ、御代替わりをまたいで横たわる皇室最大の難事に暗然となさる上皇后さまのご心中は、拝察するに余りある。
皇室全体が金銭トラブルを問題視
 先の記者が言う。 「これまで宮内庁は、小室家が抱える金銭トラブルはあくまで個人的な問題だとし、あえて触れることはありませんでした。それが一転、長官自ら異例の言及に踏み切ったのですから、皇室全体が金銭トラブルとそれに対する処理の仕方を大いに問題視していると認めたことになるわけです」  小室さんの母・佳代さんと元婚約者との間の400万円を超す金銭トラブルを「週刊女性」が報じたのは2017年暮れだった。以来3年、返済はおろか問題解決に向けて母子が懸命に努めてきた形跡は窺えない。そもそも13年に初めて元婚約者から返済を求められた時点で、母子はこれを拒否。小室さん自身も「贈与だと認識している」と発言し、物別れに終わった経緯があるのだ。  さる皇室ジャーナリストが言う。 「小室さんは19年1月、眞子さまに内容を伝えた上で文書を公表。元婚約者との問題は“解決済みだと理解していた”としながらも“今後は理解を得るよう努める”と明記していました。ところが双方の話し合いは進展せず、心身ともに疲弊した元婚約者は先ごろ“今後は返済を求めない”と、事実上ギブアップする意向を示したのです」


大量の抗議電話が宮内庁に
 が、むろん一件落着ではない。秋篠宮さまが繰り返されてきた「多くの人が納得し喜んでくれる状況」には程遠く、もはや借金の有無といった段階をとうに過ぎ、通り一遍の“説明”では世間は納得しそうにない。後述するが、留学先の米国からの「リモート会見」を求める声も上がっており、つまりは小室母子の人間性が問われているのである。  さる宮内庁関係者が明かすには、 「庁舎では現在、眞子さまと小室さんの結婚に反対する抗議電話が止みません。秘書課を中心に、職員が1日数十本に及ぶ電話に対応し、必要に応じて年齢や職業など相手の属性をおたずねし、幹部の耳に入れるようにしていますが……」  小室さんのおかげで宮内庁もてんてこ舞いだというのだ。上皇后さまの絶えぬご心痛は言うに及ばず、こうした状況が長引けば、大切な行事が目白押しの新年を、心静かに迎えられそうにない。 「そのためには、一日も早い小室さんの“誠意ある説明”が求められます。小室さんが19年1月に公表した文書は、完全な独りよがりの主張で、メディアの批判はもちろん、庁内でも幹部から“こんなものを出してどういうつもりか”“何ら説明になっていない。ことの重要さがまるで分かっていない”と、散々な言われようでした」  職員のみならず、紀子妃もまた当時、この文書に目を通され、 〈今さら遅すぎます〉  怒りとも呆れともつかないニュアンスで、そう口にされていたのである。
オンライン会見で疑念の払拭を
「少なくとも、前回のように文書で一方的に説明するだけでは、納得する国民はほとんどいないと思います」  とは、皇室ジャーナリストの山下晋司氏。その場合、長官が「説明を果たすべき方」として挙げた3人のうち最も説明能力に長けているのは小室さんの代理人と思われるが、前出の記者は、 「小室さん本人が出てこなければ“法律を学び、国際弁護士を目指しているのに自分の言葉で説明できないのか”と、さらなる批判に晒されるのは必至です。まず文書を出すにしても、最終的には本人が会見などに出席しなければ収まらないでしょう」  とはいえ、コロナ禍では帰国もままならず。留学先のフォーダム大ロースクールの授業開始は1月19日からだが、日本到着後には14日間の自主隔離が要請されており、年末年始の一時帰国は現実的ではない。  先の山下氏が続けて、 「長官の苦言を受けても小室さん側が何もしなかった場合、長官の体面が汚されたも同然ですから、一時金を決定する審議に影響を及ぼす可能性があります。言い換えれば、長官はリスクを背負ったわけであり、“果たすべき方が果たして”との言葉は、非常に重いといえます」  その重みとともに説明を求められた小室さんは、 「ご本人自ら一連の経緯について説明するのがベストです。時間無制限で記者からの質問を受け、すべてに答えるスタイルが望ましいですが、それが難しければ事前に記者から質問を出してもらい、それに答える形でもよいでしょう。現在はオンライン会見なども行えるのですから、5月のロースクール卒業を待たずに、国民に“見える形”で少しでも疑念を払拭して頂きたいと思います」(同)
リモート会見をする場合の日程は
 その“見える形”については、皇室制度に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授も、 「平成の時代、当時の天皇皇后両陛下をはじめ皇族方は、現場に赴いて肉声を発せられ、それを国民がテレビで目にすることで幅広い支持につながってきました」  そう前置きしながら、 「今の小室さんの振る舞いは正反対で、疑問に正面から答えることのないまま留学し、国民から雲隠れしてしまいました。まずは、拙(つたな)くてもいいから自分の言葉で誠意を見せることが大切でしょう。留学中でも、リモート会見という手があります。芸能人ではないので、大勢の記者に囲まれて質問攻めにされる会見はハードルが高いでしょう。その点、リモートであれば画面越しなので、うまく間を取って自分のペースで話ができるのではないかと思います」  では、そうした手筈が整ったとして、小室さんが“国民の審判”を仰ぐ日はいつになるのだろうか。小室さんや代理人の会見は宮内庁の取り仕切りではないとはいえ、 「会見は、皇室の新年行事の最後を飾る1月15日の歌会始が終わった後が適切ではないでしょうか。ただ、準備に経費がかかったとして、まさか“会見は有料で”などと言い出したりはしないか心配です。小室さんのことだからどんな奇策を繰り出してくるのか、見当がつきません」(前出の記者)  令和初の歌会始で、眞子さまは「月」をモチーフに小室さんを想起させる歌を詠んだ。次回、あるいは典雅な宮中行事の直後に“最愛の人”の真価が問われる場面が待ち受けているかもしれないのだ。 「週刊新潮」2020年12月31日・2021年1月7日号 掲載
https://news.yahoo.co.jp/articles/58ad7d702280e05e54d630760ee714e5b550ba6d?page=1


医学的に「健康に良い食べ物」は5つしかない

2021-01-12 08:30:01 | 日記

下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です

ほとんどの健康情報はエビデンスが足りない
ちまたには科学的根拠がない健康情報があふれている
インターネットの発展もあり、健康に関する情報が入手しやすくなったが、その一方で多くの間違った情報もあふれかえるようになってしまった。はたして、今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報だろうか?
「科学的根拠のない健康情報」とは、一見正しそうな以下のようなものが該当する。
① 炭水化物は健康に悪く、食べると太る。
② βカロテンやリコピンは健康に良い。
③ 果汁100%のフルーツジュースは健康に良い。
『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』は、発売10日で10万部のベストセラーになっている(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)
これらはすべて間違いと言っていい。
「炭水化物は健康に悪く、食べると太る」という考え方は、実は正確ではない。炭水化物の中にも「健康に良く、食べてもあまり太らない炭水化物」(健康に良い炭水化物)と、「健康に悪く、食べると太る炭水化物」(健康に悪い炭水化物)があるからである(参照「最先端の医学では『白米は体に悪い』が常識だ」)。
「健康に良い炭水化物」とは、玄米、全粒粉、蕎麦のように精製されていない炭水化物のことであり、「健康に悪い炭水化物」とは、白米、小麦粉、うどんのように精製されている炭水化物(砂糖もこれに含まれる)のことである。

βカロテンを含んだ緑黄色野菜そのものは病気の予防に役立つと考えられているものの、緑黄色野菜からβカロテンを抽出しサプリメントとして摂取すると、逆に膀胱(ぼうこう)がんや肺がん(ただし喫煙者に限る)の発症率が高まることが、複数の研究によって明らかになっている。
リコピンに関しては有害であるという研究結果がないだけまだましかもしれないが、抽出されたリコピンを摂取することで病気を予防したり死亡率を下げたりするということを示した研究はない(リコピン摂取によって悪玉【LDL】コレステロールが減ったという小規模な研究が2007年と2013年に発表されたが、実際に脳梗塞などの病気を予防したという研究結果はない)。どのような「食品」を食べるのかが重要であり、それに含まれる「成分」にとらわれてはいけないということを教えてくれるよい例である。
「果汁100%のフルーツジュースが健康に良い」という考え方も正しくない。実はフルーツジュースと加工されていない果物とでは、健康に対する影響が180度異なることがわかっているのだ。
最新の研究によると、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高い一方で、果物の摂取量が多い人ほど糖尿病のリスクは低いことが明らかになっている。
果物の中でも、ブルーベリー、ブドウ、リンゴを食べている人では特に糖尿病のリスクが低い。体重との関係においても、フルーツジュースを飲む人ほど体重が増加している傾向がある一方で、果物を食べている人ほど体重は減少していると報告されている。
医師や栄養士が正しいとは限らない
「でも、医者や栄養士がそう言っていたのに……」と思う方もいるかもしれない。専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えるが、残念ながらそうとは限らない。
医学部ではあまり食事や栄養のことを習わないため、医師は食事に関するきちんとした知識を持っていないことも多い。2008年に行われた調査の結果、アメリカの医学部のわずか27%でしか最低限(年間25時間)の食事や栄養に関する授業が行われていなかったことが明らかになっている。
アメリカの医学部ですら、食事と栄養のことを十分時間をかけて教えていないことが問題視されているのだが、日本ではもっと遅れていると思われる。
栄養士は、「このような食事をすれば健康になる」というルールを一般人に指導することに関しては秀でているが、そのルールがそもそも本当に科学的根拠に基づく正しいものであるかどうかを判断するために必要な専門知識(統計学や疫学と呼ばれる学問)を持っていない人もいる。
また、「〇〇が健康に良い」という情報は、商品の売り上げに大きな影響力を持つため、科学的根拠のない健康情報がマーケティングの一環として利用されてしまっているという側面があることも忘れてはならない。
健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える
すごく単純化して考えてみると、すべての食品は5つのグループに分けられる。健康に良いことが複数の研究で明らかになっている食品をグループ1として、健康に対して悪影響があることが複数の研究で示されているものをグループ5とする。
論文はあるものの少数の研究でしか健康に良い可能性が示唆されていない食品はグループ2、逆に少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている食品はグループ4、そのどちらにも当てはまらず、健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品がグループ3である。
そうすると、私たちが日々口にしている食品のほとんどは中間のグループ(グループ2、3、4)に該当することがわかる。
皆さんが新聞やテレビなどのメディアで毎日のように目にしている「体に良いということが最新の研究で明らかになった」とうたわれる食品のほとんどはグループ2の食品である。
つまり、健康に良いという研究結果が1つ2つあるかもしれないが、本当に体に良いのかどうかまだ確定的なことは言えない段階の食品である。数カ月後には同じ食品が「最新の研究で健康に悪いことがわかりました」というニュースを目にすることになるかもしれないし、実際にそういったことはしばしば起こる。
そのような「賞味期限の短い健康情報」に一喜一憂することにあまり意味はない。目新しさや話題性はないかもしれないが、やはりすでに健康に良いことが長年の研究から支持されている食品を日々の食事に取り入れることこそが重要だと言えるだろう。
長生きするためには、科学的根拠に基づいた正しい食事をとることが最も確実である。どのような食事をとれば、がんや脳卒中などの病気になりにくくなり、長生きできるようになるかに関しては数多くの研究結果が存在している。
この、科学的根拠に基づいた本当に健康になれる食事を理解しておけば、ちまたにあふれる「最新の研究結果によると……」という枕詞ではじまる玉石混淆な情報に惑わされることもなくなるだろう。この分野における研究の数は多く、科学的根拠の層が厚いため、1つ2つの「最新の研究」によって結論が覆ることは考えにくいからだ。
不動の「本当に健康に良い食品」5つ
では、具体的にどのような食事すればよいのだろうか。健康になりたければ、前述のグループ5の健康に悪い食品をグループ1の健康に良い食品と置き換えればよい。
数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、①魚、②野菜と果物(フルーツジュース、ジャガイモは含まない)、③茶色い炭水化物、④オリーブオイル、⑤ナッツ類の5つである。
逆に、健康に悪いと考えられているのは、①赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)、②白い炭水化物、③バターなどの飽和脂肪酸の3つである。
つまり、白米や小麦粉を使った白いパン、うどんといった精製された炭水化物、牛肉や豚肉、バターは避け、玄米や全粒粉を使ったパン、蕎麦、魚、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツなどに置き換えるということだ。
このような食事をすることで、脳卒中、心筋梗塞、がんなどの病気を減らし、健康を維持したまま長生きする確率を上げることができる
注意してほしいのは、私は加工肉、赤い肉、白い炭水化物などは「体に良くない」と説明しているのであって、「食べるべきではない」と主張しているのではないということだ。
甘いものが好きな人にとっては甘いものを食べることで幸せな気持ちになり、幸福度が上がるかもしれない。そういう人にとっては、甘いものをゼロにすることで健康にはなるけれども人生がまったく楽しくなくなってしまうこともあるだろう。
そのような場合には、幸福度と健康をてんびんにかけて、毎日少量の甘いものを食べるという食事を選択することも合理的な判断だろう。食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解したうえで、何を食べるかを選択すべきだろう。