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余命1カ月の老女が死の直前に自宅でどうしても受けたかった"7000円のサービス"の中身

2021-10-27 15:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です。

在宅で介護されている高齢者は理容室に行くことができない。埼玉県で福祉理美容師・ケアマネジャーをしている土屋惠子さんは10年前から要介護者宅で訪問カットをしている。「『髪を切った後にお風呂に入ると本当にスッキリする。今日は良い日だった』と笑顔で言っていただくのがうれしくて」。そう語る土屋さんが思わず涙したこととは――。
「伸びた髪が鬱陶しくて、自分で切ろうとする」
在宅介護で後まわしになりがちなのが頭髪のケアだ。介護が始まった当初は家族も介護サービスの対応などに追われて、頭髪のことなんかに気がまわらない。介護生活が長くなってくると髪も伸びてくるから気がつくが、「家で介護を受けている身で誰かに会うわけじゃないし、髪など整える必要はないだろう」と思ってしまうわけだ。
「でも、要介護の方も髪が伸びても我慢を強いられるのは、ものすごいストレスなんです。それが原因で気分が落ち込み、心身の衰えが進行する方も少なくありません」と語るのは福祉理美容師であり、ケアマネジャーでもある土屋惠子さんだ。
「私は埼玉県東部の松伏町を拠点に、10年ほど前から訪問カットを行っています。訪問カットというのは、要介護や障害などで理美容院に行くことが難しい方のご自宅に伺って、カットやシャンプー、ご要望によってはカラーリングやパーマをかけて差し上げる仕事です。利用された方はみなさん、スッキリしたと喜んでいただけますし、気持ちが前向きになって元気になられます。訪問カットをご存じない方も多いですが、最近では全国展開でカットサービスを行う事業所もできていますし、ぜひその存在を知り、利用していただきたいですね」
そう語る土屋さんに、要介護者の頭髪ケアの現状と訪問カットについて聞いた。
介護で優先されるのは、やはり身体のケア。日々の生活や命に関わらない頭髪のことは、どうしても後まわしになる構図があります。特別養護老人ホームなどの施設では、定期的に理美容師が出張し、カットを行いますが、在宅の場合はその判断が介護する家族にゆだねられ、そのまま過ごすことも少なくないといいます。
土屋さんはケアマネジャーとして、そのために起こるトラブルを数多く見てきたそうです。
「伸びた髪が鬱陶しくて、ご自分で切られてしまわれる方がいるんです。また、認知症の方がハサミで髪を切ったりすれば危険ですし、ベッドの周りが髪の毛だらけになって困ったというケースもあります」
デイサービスのなかには、月に数回、出張理美容師を呼んで、髪をカットするサービスを行う事業所もあるそうです。
「でも、そうした利用者のニーズに応えようとするデイサービスは限られています。在宅で介護を受けられている方の多くが、頭髪カット難民といっていいでしょう」
カットのみ3500円、シャンプー1000円、毛染め&パーマ7000円
そんな現場を見、しかも理美容師の資格を持っていた土屋さんは「訪問カット うさぎ」という事業所を立ち上げ、訪問での理美容を始めました。
しかし、町の理美容室のように設備の整っていない自宅で、どのようにカットや調髪などを行うのでしょうか。
「カットする場所はおのおののご自宅の環境を見て対応します。浴室や洗面所が広いお宅なら、そこを使いますし、そこが無理なら居室でも大丈夫。髪を極力落とさないノウハウはありますし、落ちたとしてもご迷惑がかからないようしっかり掃除をして帰ります。寝たきりの方でもベッドにシートを敷くなどして対応しています」
シャンプーも利用者の要望や自宅の環境によって数種類の方法を用意しているそうです。
「水が使えないお宅では、濡れたタオルでふくだけでよいドライシャンプーを使いますし、お湯を吹きつけると同時に吸い込んで、お湯を一滴もこぼさない“ルームシャンプー”や、しっかり水お湯でシャンプーする移動式のシャンプー台を使うこともあります」
カラーリングやパーマも専用の薬と機材を使い、理美容室同等に仕上げるとのこと。そのため訪問時は必要な機材や用具一式を詰めた大きなバッグを2つ持って行くといいます。
ところで、気になるのは料金です。自宅までプロの理美容師が来て髪を整えてくれるのです。加えて訪問理美容はホームヘルパーの訪問介護などと異なり介護保険の適用外。つまり料金は全額自己負担ですから、かなり高額になると思われるのではないでしょうか。
訪問理美容サービスの料金はいくらぐらいなのか。
町の美容室、理容室も店によって料金が異なるように、訪問理美容の料金設定も事業者によってまちまちですが、大体の相場はあるようです。
一例として土屋さんが運営する「訪問カット うさぎ」の料金設定を紹介しておきます。カットのみが3500円、シャンプーが1000円、カラーリングとパーマはカット込みで各7000円から。これは出張料を含む料金で訪問の距離によって多少の増減はあるそうです。
全国展開しているある事業者の料金表を見ると、カットが4000円、シャンプーが1000円と土屋さんの料金とほぼ同じ。ただし出張料は別にかかるようです。もっとも、この程度の金額なら町の理美容室と大きな差はなく、むしろ割安感があります。
なお、自治体によっては管轄地域の要介護者を対象に「理美容券」を支給するケースがあります。市区町村が独自に行っている補助のひとつで額面は1000~5000円程度と幅がありますし、対象も要介護度によって区切られるといった条件つきだったりしますが、住んでいる地域に補助がある場合、利用しない手はありません。訪問理美容の利用を考えたとき、役所に理美容の補助があるかどうか、問い合わせてみるといいでしょう。
余命1カ月の女性要介護者が人生の最期に毛染めとパーマをかけたワケ
「事業者の私が言うのもなんですが、介護を受けている方のことを思うなら、訪問理美容を利用する価値は十分あると思います」と土屋さんは言います。
「訪問入浴の前にカットの予約を入れる方が多いのですが、“髪を切った後にお風呂に入ると本当にスッキリする。今日は良い日だった”とみなさん笑顔でおっしゃるんです。笑顔が見られるのはご家族にとってもうれしいことですしね」
写真提供=土屋惠子さん
訪問カットを行う土屋さん
病院に行く前日に訪問美容の予約を入れる女性も多いそうです。行き先が病院であろうと外出し他人の目に触れることになる。その時、自分は美しくありたいという思いからです。
「要介護になっても、女性がこういう意識を失ったらいけないと思うんです。この意識が持てれば前向きになれるし、元気も取り戻せることになります」
さらに土屋さんは自身が経験したあるエピソードを語ってくれました。
「ある女性(80代)からカラーリングとパーマの依頼がありました。セットが終わった後はお化粧もされて、娘さんや息子さんたちと写真を撮られたのです。その後しばらくして、その写真が送られてきました。添えられた手紙には、こう書かれていました。
『実は、訪問カットをお願いする少し前、母は医師から余命1カ月と言われたのです。母はそれを受け入れ、覚悟を決めたうえで、最後に家族で写真を撮ろうと言い出しました。それで、せっかくなら、きれいにして撮りたいよね、という話になって訪問美容をお願いしたのです。母は医師の宣告通り、先日亡くなりましたが、おかげで美しい姿を残せました。ありがとうございます』と。
私は、そんな事情があったことは知らなかったので驚きましたが、家族に囲まれて微笑む女性の写真を改めて見て感動し、涙があふれました。その女性にとっては髪をセットし美しくなった姿を残せた。ご家族にとっても、きれいなお母さんと一緒に写真を撮ったことは、いつまでも良い思い出として残る。そのお役に立てたのだと。訪問理美容の仕事を続けてきて良かったと思いました」
これは特別なケースだと思いますが、たとえ介護を受けるようになっても、髪を整え、美しく装うことは人にとって欠かせないことなのです。
訪問理美容は要介護者本人の気持ちを上げることはもちろん、介護をする家族にとっても喜びにつながるサービスといえるでしょう。親孝行のひとつとして利用を考えてみるのも、いいかもしれません。
相沢 光一(あいざわ・こういち)
フリーライター
1956年生まれ。月刊誌を主に取材・執筆を行ってきた。得意とするジャンルはスポーツ全般、人物インタビュー、ビジネス。


「治療が難しく死に至る場合もある」女性の100人に1人が発症する"ある精神疾患"

2021-10-27 13:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です。

女性の100人に1人が発症する深刻な精神疾患がある。京都大学大学院医学研究科の村井俊哉教授は「神経性やせ症と神経性過食症を合わせた『摂食障害』は、症状が直接的な死因につながる難しい病気。入院しても適切な治療を受けられないことが多く、行きつ戻りつの長い治療になる」という——。
※本稿は、村井俊哉『はじめての精神医学』(ちくまプリマー新書)の一部を再編集したものです。
過度なダイエットをあおる社会の風潮が影響か
神経性やせ症、神経性過食症は、両者を合わせて摂食障害としても知られている病気です。特に女性についてそうなのですが、過度なダイエットをあおる社会の風潮が、過度な「やせ願望」をもたらします。
こうしたことが大きな原因となっていることから、統合失調症や自閉スペクトラム症と比べると、「社会がどうあるか」ということの影響が特に強い病気です。
やせすぎの女性モデルの死亡が各国で相次いだことから、欧米では具体的な規制が始まっています。
いくつかの国がファッションショーへの出演を禁止している「やせすぎ」の基準は、BMI18.0〜18.5以下です。BMI(Body Mass Index、ボディ・マス・インデックス)とは、「体重kg/(身長m)2」で計算されますが、ファッションショーの出演禁止の基準とされているBMI18.0とは、身長165センチメートルの場合49キログラム、160センチメートルの場合46キログラム、155センチメートルで43キログラムということになります。
ダイエットに関心のない人が発症することもある
これらの数値は、その体重が理想的という意味ではなく、それを下回ると「危険」という赤信号です。ちなみに、健康とされる普通体重の範囲はBMI18.5〜25.0範囲です。普通体重上限のBMI25.0は身長160センチメートルの人で64キログラムです。
各国が設け始めているこのような基準は、モデルを職業とする人、モデル志望の人の健康を守ることだけでなく、モデルの容姿は一般の人たちの憧れの対象となることを考えると、一般の人たちの健康を守るためにも重要です。残念ながら、日本はこのような流れに対して後れを取っています。
ただし、摂食障害は「社会があおる、やせ体型の過剰な礼賛」ということだけでは説明ができず、美容という意味でのダイエットに関心のない人で起きることも多いのです。
女性に圧倒的に多い病気で、男性は女性の10パーセント未満、また、生涯有病率(一生の間に病気を持つ割合)は、神経性やせ症、神経性過食症のそれぞれで、1パーセント前後という報告があります。
やせすぎているのに太るのが怖い
神経性やせ症、神経性過食症に共通していえることは、体重が増えることへの恐怖です。
前回の健康診断でやせすぎと言われていた人は、体重計に乗るときには、体重が増えていなかったらどうしようと思って、少しどきどきするでしょう。実際に測定してみて、体重が多少増えていたら「体重が増えてよかった」と思うはずですが、摂食障害を持つ人は、極端なやせがある状態でも、「体重が増えていたらどうしよう」と思ってどきどきするのです。
たとえば身長160センチメートル、体重38キログラム前後がずっと続いている人を考えてみましょう。この人が今回の測定で体重40キログラムになったとすると、それでもまだまだ低体重ですが、本人は、越えてはいけない一線を越えてしまった、といった恐怖を感じるのです。
体重が増えることへの恐怖、摂取カロリーを過剰に気にする傾向は、これらの病気を持つ人に共通してみられます。これだけだと、これらの病気を持つ人は皆、病的なやせに至るのでは、と想像してしまいますが、神経性やせ症の人の一部と、神経性過食症を持つ人のすべてでは、それに加えて、自分でコントロールすることのできない、極端な「過食」が起きます。
「過食」のときは、患者はいつもと別人のような様子になります。過食をすれば当然、体重は増えますので、患者はますます通常の食事を制限しようとしたり、さらには自分で嘔吐を誘発したり、緩下剤を使ったりすることで、体重を減らそうとします。
精神科の病気が直接の死因になりうる難しい病気
ところで、病名としての定義上は、結果として著しい低体重がある場合を神経性やせ症、低体重がない場合を神経性過食症として区別しています。
精神科の病気は、病気そのものによって直接に死に至ることはなくても、「生活習慣病が合併する」、「健康診断の機会を逸する」などなどの理由で、平均寿命が短くなることがあります。このような意味での寿命損失が起きる病気の代表が、統合失調症です。
それはもちろん大きな問題なのですが、摂食障害、特に神経性やせ症については、低栄養から急死に至ることがあるため、「精神科の病気が直接の死因となりうる」、とても難しい病気です。
現在、精神科の入院患者の大半は、精神科病院という、精神科のみがある病院に入院します。しかし、身体の治療も重要な要素となる摂食障害の場合には、内科が併設されていない精神科病院ではその治療が難しいことが多く、総合病院の精神科への入院が、より適しているということになります。
ところが、総合病院の精神科であっても、ほとんどの場合、入院中に内科や外科ほどの手厚い診療や看護を受けることができないのです。
なぜなら、「精神科に入院する人は、身体は元気だろうから、他の科ほどの複雑な検査や治療、手厚い診療は必要ないだろう」という古い考え方のもとに医療制度がつくられており、そのため、精神科への入院は入院患者一人当たりにかけることのできる人員や医療費が低く抑えられているからなのです。
手足を縛って強制的に栄養補給する場合も
現実には、神経性やせ症により、入院が必要なほどの低体重になると、身体の病気としても重症、さらに、心理支援など精神科の治療も最も手厚いものが必要となります。こうした病気を持つ人が必要な治療を安心して受けられるよう、将来、医療制度面で、一般医療と精神科医療の垣根を流動化するような抜本的な改革がなされることを願っています。
村井俊哉『はじめての精神医学』(ちくまプリマー新書)
低体重が進むと様々な身体の症状がみられます。立ちくらみ、月経停止、脱毛、低血糖などです。
これらの症状が出ると要注意で、医療機関への相談が必要です。低体重が著しくて入院となる場合、治療として何をするかというと、(言わずもがなかもしれませんが)低栄養による急死を防ぐために栄養の補給を行います。
ただ、この栄養補給は簡単なことではありません。当の本人が体重増加をひどく怖れているわけですから。であれば手足を縛って強制的に栄養補給を行うのか、といえば、本当に生命に危機が迫っていたらそうすることもあります。
けれども、結局、そうした治療にしてもいつまでも続けるわけにはいきませんし、その治療が終了したら、苦労して増やした体重など、本人が減らそうと思えば、わずかの期間でまた失ってしまうことになります。結局のところ、わずかにでも、本人自身の治りたいという意志、動機がないと治療は難しい、ということになります。
「元気になったときに何がしたいか」をイメージできることが大切
病気の定義上、本人がやせることを願っている病気なので、本人の側に体重を戻そうという意志や動機などないのではないか、と思われるかもしれません。
しかし、現実には、心の中の9割以上は体重を減らしたい、と思っていたとしても、低体重が進む中でからだの苦痛も感じるようになることもあって、心のどこかには「このままではいけない、体重を戻して元気になりたい」という気持ちが隠れています。
矛盾する二つの気持ちの中で本人が立ち往生しているときに、その支えとなり、元気になりたいという気持ちを応援するのが、この病気の心理療法の役割になります。
「元気になった」暁に、体重や体型のこととは全く別の、その人がやってみたいこと、大切に思っていること、をイメージできるかどうか、が治療の鍵となってきます。行きつ戻りつの長い治療になります。

村井 俊哉(むらい・としや)
京都大学大学院医学研究科教授
1966年生まれ。大阪府出身。京都大学大学院医学研究科修了。医学博士。専門は臨床精神医学一般、行動神経学、高次脳機能障害の臨床。マックスプランク認知神経科学研究所、京都大学医学部附属病院助手などを経て、現職。


眞子さまのご結婚が皇室に残す禍根とは 明らかになった天皇陛下と秋篠宮さまの“すれ違い”

2021-10-27 11:00:00 | 日記

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眞子さまのご結婚が皇室に残す禍根とは 明らかになった天皇陛下と秋篠宮さまの“すれ違い”
 26日、秋篠宮家の長女眞子さま(30)と小室圭さん(30)が結婚後、記者会見を開かれた。が、今後お二人がニューヨークに発たれた後も、皇室には大きな禍根を残すことになる。
 ***
 お二人が遠からず新天地へと旅立ったところで、万事解決となるわけではない。
「平成から令和と御代替わりをまたぎ、4年近くにわたって続いた結婚問題が皇室に落とした影は、あまりに大きいといえます」
 そう漏らすのは、さる宮内庁関係者である。
「本来ならば宮家の家庭問題だったはずの一件が、皇室全体に波及してしまった。ご心労を重ねられたのは、平成の時代に婚約のご裁可をなさった上皇さま、そして初孫の眞子さまにことのほか目をかけてこられた上皇后さまだけではありません。自身を太陽、眞子さまを月に喩(たと)えた小室さんの皇室への無理解や、佳代さんの行状をお知りになるにつけ、眉をひそめてきた皇族方も少なからずおられます」
 さらには、
「天皇・皇后両陛下もまた、ひたすら案じてこられました。新しい時代の幕開けから1年と経たずにコロナ禍に見舞われた皇室にあって、両陛下は国民の暮らしに絶えずお心を寄せられてきた。あわせて、折からの結婚問題が暗礁に乗り上げていたのですから、ご心中は拝察するに余りあります」(同)
 ところが、この関係者が明かすには、
「今回、陛下と秋篠宮さまとの“すれ違い”が垣間見えた局面がありました。それは、眞子さまの結婚の儀式がすべて取りやめとなった件に関してでした」
秋篠宮さまのご意思ありき
 一般の結納にあたる「納采の儀」や、配偶者の使者が結婚式の日取りを伝える「告期の儀」などは秋篠宮家と小室家との行事だが、
「それ以外に、陛下の儀式として執り行われる『賢所皇霊殿神殿に謁するの儀』や、最後のお別れをなさる『朝見の儀』がある。前者は今回、正式な殿上での参拝ではなく、眞子さまが洋装で庭上から参拝なさる形に簡素化されました」(同)
 朝見の儀についても取りやめる代わり、前述の通り眞子さまが私的に参内し、両陛下にご挨拶される形に落ち着いたのだが、
「秋篠宮さまの一貫した“皇族としての結婚は不可”というお考えに理解を示されながらも、陛下は実は、朝見の儀を執り行いたいとのご意向でいらっしゃいました。それは、現在の状況はさておき遠い将来、もし何らかの形で眞子さまが皇室に携わるような機会があった場合、正式なご挨拶を経ていればご本人としても心安いことだろう――。そうした思し召しからでした」(同)
 にもかかわらず、朝見の儀は見送られてしまった。
「国民感情に鑑みれば、一切の儀式を行わなかったご判断も理解できます。ですが、その一方で秋篠宮さまは、先々まで見越された陛下の深いお考えを、ご自身の一存で無にしてしまわれたことになります」(同)
 令和皇室において、真っ先に陛下をお支えしなければならないお立場の皇嗣殿下が、あろうことか反対の結果を招いてしまわれたというのだ。
「こうした結論が導かれるにあたり、事前に陛下と秋篠宮さまとの間で意思疎通がなされれば、後々の禍根も残らずに済むのでしょうが、今回はそのようなご様子が窺えない。いわば“勘当婚”とする秋篠宮さまのご意思ありきで、ことは進んでしまいました。あるいは秋篠宮さまは“陛下を巻き込んでご迷惑をかけたくない”とのお考えをお持ちだったのかもしれません。であれば、なおのこと陛下と密にコミュニケーションをお取りになるべきでした」(同)
「ご自身」優先では…
 ご自身のお気持ちばかりが先走ってしまわれ、周囲との間に摩擦が生じてしまう。そんなケースで思い出されるのは、2018年11月のお誕生日会見で物議を醸した「身の丈」ご発言である。あらためて振り返ると、秋篠宮さまは、あたかも政府方針に異を唱えられるかのごとく、以下のように仰ったのだった。
〈皇室の行事として行われ、宗教色が強いものについて、国費で賄うことが適当かどうか。平成の大嘗祭(注・公費でおよそ22億5千万円を支出)の時にもそうするべきではないという立場だった〉
〈大嘗祭は内廷会計で行うべきだ。身の丈にあった儀式にすればと思うが、宮内庁長官などは聞く耳を持たなかった〉
 先の宮内庁関係者が言う。
「大嘗祭はあくまで陛下の儀式であり、『身の丈にあった儀式に』の部分は“即位される兄宮の晴れ舞台に水を差すかのようだ”と物議を醸しました。また、秋篠宮邸の増改築費が約33億円と、大嘗祭の費用を大幅に上回ったため、異論が沸き起こったこともあります。今回の問題しかり、皇室全体への“目配り”より、ゼロか100かでご自身のけじめやお考えを貫くことを優先されてしまうのであれば、今後が大いに懸念されるところです」
 海外の王室に詳しい関東学院大学の君塚直隆教授が言う。
「小室さんは結局、金銭トラブルなどさまざまな問題について十分な説明もないまま4年間を過ごし、眞子さまはそれを容認されたことになります。お二人に欠けているのは、世界の王室では必須の“国民への誠実さ”であり、眞子さまの場合、それは秋篠宮家の教育に起因していると思われます。秋篠宮家はしばしば“自由な家風”といわれますが、『皇室は国民のためを考えて行動する』という躾が行き届いていなかったのではないでしょうか」
 コロナ禍の収束とともに、4年にわたる皇室の憂愁も晴れ渡る――。そんな好転は見られそうにないのだ。


「愛子さまは人の心を読まれるところが」天皇ご一家は“家族全員で見送りたい”と…《全て“眞子さま主導”表明会見》

2021-10-27 10:00:00 | 日記

下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です。


 10月26日、秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さん(30)と結婚した小室圭さん(30)の記者会見が東京都内のホテルで行われた。眞子さんは淡いペールブルーのワンピースに身を包み、小室さんは濃紺のネクタイのトラッドな柄に水色を取り入れていた。お二人は夫婦として初めて会見に臨んだ。10月26日に婚姻届を提出し皇室を離れた眞子さん、小室圭さん。眞子さんは「私たちにとって結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」と語った)
 だが、事前に宮内記者会と日本雑誌協会、在日外国報道協会から提出された質問の中に、「誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問が含まれていました。このことに衝撃を受けるとともに、このような質問に会場で口頭でお答えすることを想像すると、恐怖心が再燃し心の傷が更に広がりそうで、口頭で質問にお答えすることは不可能であると思いました」として、眞子さんと小室圭さんは手元にペーパーを置いて、それを読み上げる形に変更され、質疑応答は行われなかった。お二人による会見は約11分で終了し、質問に対しては文書で回答が寄せられた。
 前日の10月25日、上皇ご夫妻のもとを訪れたときの眞子さんは、帽子に花のようなコサージュをつけ、暖色のオレンジのお召し物をまとい、翌日の結婚を控えてどこか安堵したような柔らかな表情を浮かべていただけに、このような変更が行われたことに驚いた。よほど眞子さんにとっては衝撃が大きかったのだろう。スーツの色は、美智子さまのお名前を冠したバラ、“プリンセス・ミチコ”を思わせるようでもあった
 眞子さんは複雑性PTSD(複雑性心的外傷後ストレス障害)との診断を公表したことについて、「結婚との関係で公表することを決めました。現在の体調は決して良くありませんが、周りの方々の助けにより何とか今日まで過ごしてこられました。圭さんも、私の体調を心配し、支えてくれています」と文書で回答した。
「私がお願いした方向で進めていただきました」
 記者会見全体を通して、眞子さんは毅然とした表情を崩さず、婚姻届を提出したあとの喜びを感じさせるような表情を拝見することはかなわなかった。眞子さんの発言には終始緊張感が漂い、「誤った情報がなぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、謂れのない物語となって広がっていく」と、報道やメディア、インターネット上の書き込みなどに対する不信感や恐怖心を切々と語った。
 特に眞子さんのお言葉の中でポイントとなったのは、小室圭さんの母・佳代さんと元婚約者の男性とのあいだで起きた金銭トラブルについて、男性への一連の対応は「私がお願いした方向で進めていただきました」という点、それから圭さんの留学について、「圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作って欲しいと私がお願いしました」という2点だったように思う。全ては“眞子さま主導”で進められ、“小室圭さんが独断で動いたことはない”ことを、小室眞子さんという民間の立場になったからには、明確に伝えることが必要だと考えたのではないだろうか。文書を読み上げる眞子さん
 そして対照的に、「私にあたたかい気持ちを向けてくださった全ての方々に、心から感謝申し上げます」として、眞子さんと小室圭さんを信じ、結婚を応援する人々への深い感謝の思いを述べたことが印象に残った。
秋篠宮家でも「敵と味方」の分断が
 眞子さんが人々を「敵と味方」にわけるかのようにご自身の思いを語った背景には、秋篠宮家の中でもそうした分断が生まれたことがあったのではないかと拝察している。ご両親である秋篠宮ご夫妻は、眞子さんが玄関前でお別れのあいさつをしたとき、何とも切なく無力な表情をなさっていたように思う。秋篠宮ご夫妻と佳子さまにお別れのあいさつをする眞子さん
 次女の佳子さま(26)は眞子さんを抱きしめられ、眞子さんを今後も全面的に応援する態度を示された。「結婚に関して、誤った情報が事実であるかのように取り上げられたこと、多くの誹謗中傷があったことを、私もとても悲しく感じていました。そのような中でも、姉と小室圭さんがお互いに支え合う姿を近くで見てまいりました。本日、2人が結婚できたことを嬉しく思っております」という佳子さまのコメントには、佳子さまご自身の将来への思いも深く関わっていることだろう。
思いを遂げた眞子さんは「よき便り」のカラスウリを…
 眞子さんは10月23日に30歳の誕生日を迎え、誕生日に際したご近影が公表された。近年同様、佳子さまとともに赤坂御用地内を和やかな雰囲気で散策するお写真と映像の中に、お一人で朱色の果実にそっと手をのばした様子がおさめられている。これは、散策中に見つけたカラスウリの実をご覧になっていた場面とのことで、今年3月に行われた「歌会始の儀」での御歌を思い起こす。お題は「実」だった。
〈烏瓜その実は冴ゆる朱の色に染まりてゆけり深まる秋に〉2021年、眞子さま(当時)のお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供
 カラスウリの花言葉には「誠実」や「よき便り」などがあり、年内の小室圭さんとの結婚をほのめかすような、意味深な御歌だったのではないかと今では思えてくる。秋篠宮ご夫妻が公表された「昨年、私が二人の結婚を認めると会見でお話をしたことも、二人の考えが常に一貫していたことによります」というコメントにもあったように、まさに眞子さんは自らの思いを遂げたのだ。
最後に天皇ご一家の愛犬である由莉が加わった“意味”
 10月22日、眞子さんは天皇皇后両陛下に結婚のあいさつをするため、皇居・御所を訪れた。両陛下がお別れのあいさつを受けられる「朝見の儀」は行われなかったため、私的なご訪問となった。
 懇談は約1時間10分にわたり、あいさつが始まってから約10分後には両陛下の長女・愛子さま(19)も参加されて、とても和やかな雰囲気だったという。最後にご一家の愛犬である由莉も加わったことには、大きな意味があるようだ。
愛子さまは人の心を読まれるところがおありになる」
「犬の由莉は天皇ご一家にとって家族の一員ですから、最後に加わったのではないでしょうか。つまり、“家族全員で眞子さまを見送りたい”というメッセージの表れなのではないかと思います。愛子さまは人の心を読まれるところがおありになる。お小さいころから折に触れてご一緒にいらした眞子さまとの思い出も多いでしょう。愛子さまはご両親の意を汲み、眞子さまのお気持ちも察して、両陛下とともに眞子さまの今後を応援し、門出をお祝いされたことと思います。2020年、愛子さまお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供
 眞子さまは内親王としての公務もご立派で、ご両親のおっしゃることを“はい、はい”と素直に聞いてこられた優等生でした。皇室を離れられるにあたって、このような異例中の異例といえる形になったことに、かつてお仕えした人の多くが無念な思いを抱いているでしょう」(宮内庁関係者)秋篠宮ご一家。7月11日に赤坂御用地で撮影され、眞子さまが皇族の立場で映るご家族5人での写真の提供は最後となる見通しだという 宮内庁提供
 文書回答で「私と圭さんが元皇族とその夫として皇室とどう関わっていくつもりかというご質問についてですが、私がお伝えできるのは、一人の人として、皇室の方々のお幸せをお祈りしたいと思っているということです」と述べた眞子さん。結婚に関する儀式や行事を行わず、一時金も受け取らない、皇室としては例をみない結婚となった。妹の佳子さまや今年12月に20歳の誕生日を迎えられる愛子さまへの影響については、どのように考えているのだろうか。


ウォーキングは1人がいい? 運動の最新エビデンス

2021-10-27 08:30:00 | 日記

下記の記事は日経グッディからの借用(コピー)です

健康のためには1人歩きがいい?
 早歩きは健康にいい有酸素運動の1つ。しかしパートナーと一緒に歩くと、速度が落ちてしまい、運動効果が劣ってしまうようだ。米国の研究で明らかになった。
 研究に参加したのは72組のカップル。パートナーとなってからの期間は平均で19.9年。全員に片道7.62mの道をおしゃべりせずに往復してもらい、歩行速度を測定した。歩く条件は、「1人で歩く」「パートナーと一緒に歩く」「パートナーと手をつなぎながら歩く」の3つ。また歩く道の条件も、障害物のない道と、高さ1〜25cmの4つの障害物(フォームブロック)を置いた道の2つが用意された。参加者にはそれぞれの条件で2回ずつ歩いてもらった。
パートナーと歩くと、歩く速度がゆっくりになってしまう。
 データが揃っていた141人(25~79歳)を対象に解析した結果、1人で歩いているときに比べて、パートナーと一緒に歩いているときの速度は下がり、平均で5.4cm/秒減少した。手をつないでいるときはさらに歩く速さは下がって、7.4cm/秒減少した。これらの傾向は、性別や年齢、交際期間、日中の身体活動量で調整しても変わらなかった。
 また障害物のある道では、障害物のない道に比べて、歩行速度は5.5cm/秒減少した。しかも年齢が高くなるほど、2つの道で速度の差は大きくなり、年齢が10歳上がるごとに、速度の差は1cm/秒ずつ大きくなった。
 男女で分けると、1人で歩いている場合でも、女性は男性よりも障害物のある道では速度は大きく下がり、障害物のない道に比べて7.6cm/秒の減少、男性は5.6cm/秒の減少だった。
 歩行速度が減少すると、健康への効果は少なくなってしまうわけだが、パートナーと一緒に歩くことは、歩行行動を増やす、社会的行動につながるなど、重要な利点があると研究者らは書いている。そのため今後は、パートナーと歩いたときも2人の歩行速度が上がる方法を検討する必要があるとしている。
 また、たとえ速度が遅くなったとしても、歩かない場合に比べれば、死亡リスクを低減するなどの健康上のメリットはある。特に高い強度の活動が難しくなる高齢者においては、歩行速度を上げることよりも、座っている時間を減らすことの方が重要であるとも述べていた。
余暇タイムを利用した運動のほうが効果的
 仕事以外の自由な時間に体を動かすことが多いと、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患と死亡リスクが減少することが、デンマークの大規模な調査で明らかになった。一方、仕事中に体を動かすことが多い場合は、これらのリスクは減るどころか、逆に高くなることも示された。
 デンマーク・コペンハーゲンの一般住民を対象とした研究の中で、20〜100歳の男女10万4046人を対象に、過去1年間に余暇中あるいは仕事中の身体活動はどのくらいかを尋ねた。
 余暇中の身体活動では、
(1)ほとんど座りっきり、あるいは軽い運動を週2時間未満
(2)軽い運動を週2〜4時間
(3)軽い運動を週4時間以上、あるいは激しい運動を週2~4時間
(4)激しい運動を週4時間以上、あるいは定期的な強い運動、あるいは週に数回競技スポーツをする
──の4つから選んでもらった。
ここから身体活動を「低い」から「非常に高い」の4段階に分けた。
同じ体を動かすのでも、仕事以外で、体を動かすほうがいい!
 およそ10年間の追跡調査で、心血管疾患が7913人(7.6%)に起こり、死亡は9846人(9.5%)だった。ライフスタイルや健康状態、生活環境、社会経済的な因子で調整したところ、余暇中の身体活動が「低い」群に比べて、「中程度」群は心血管疾患のリスクは14%低く、「高い」群は23%、「非常に高い」群は15%のリスク低下となった。
 また死亡リスクは、余暇中の身体活動が「低い」群に比べて、「中程度」群は26%低く、「高い」群は41%低く、「非常に高い」群は40%低かった。
 ところが、仕事中の身体活動の場合、「低い」群に比べて、心血管疾患のリスクは「中程度」群では4%高く、「高い」群は15%の増加に、「非常に高い」群は35%高くなった。
 死亡リスクも「低い」群に比べ、「中程度」群では6%、「高い」群は13%、「非常に高い」群は27%の増加になった。なお余暇中の身体活動と仕事中の身体活動の間に相互作用はなく、心血管疾患と死亡リスクに対して、2種類の身体活動は独立して関連していることも示された。
 研究者らによれば、余暇中の身体活動は、主に強度が高く短時間の動的な活動だが、仕事中の身体活動は、強度は低く、かつ長時間の静的な活動が多いという。
 心血管疾患には体内の炎症マーカーが関わるとされている。余暇中の身体活動は、体内の炎症マーカーの低下に関連するが、仕事中の身体活動は炎症マーカーの上昇に関連しているという報告もある。余暇中に体を動かすことと仕事中に体を動かすことは逆の作用をしてしまうようだ。
 八倉巻尚子=ライタ