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日本の少子化が想定を超える速さで進んでいる。結婚の減少や晩婚化に新型コロナウイルスの感染拡大のため妊娠を控える傾向が重なり、2021年の年間出生数は80万人を割り込む試算が出てきた。現実になれば公的推計より10年以上も少子化が前倒しになり、人口減に拍車がかかる。新型コロナによる人口構造の変化で、現役世代が高齢者を支える社会保障制度は一段の改革を迫られる。
年間2500件以上のお産を扱う愛和病院(埼玉県川越市)。妊娠の確認などに訪れる初診患者は20年4~11月に前年同期比でおよそ5%減り、21年1~2月に出産予定の人は20年比で2割減った。ほとんど経験のない落ち込みといい、「新型コロナで妊娠を控えているのではないか」とみている。
国立成育医療研究センター(東京・世田谷)も21年1~2月の出産予約が落ち込み、3月以降も回復が鈍い。左合治彦副院長は「先行きがわからず、経済面も含めた不安から妊娠をためらう人がいるのでは」と少子化の加速を危惧する。
妊娠する女性の減少は統計からも明らかだ。厚生労働省がまとめた1~10月の妊娠届の件数は前年同期比5.1%減。5月に前年同月比17.6%減となるなど4月に緊急事態宣言が出た後の落ち込みが大きい。地域別にみると4月以降は10月まで東京都が9.1%減、北海道が8.1%減、大阪府が7.6%減といったように感染者数の多い地域で減少が目立つ。
日本総合研究所の藤波匠・上席主任研究員が妊娠届などを基に試算したところ、20年の出生数は84万8000人となり、21年は79万2000人まで落ち込む。100万人を割った16年からの減少ペースは急で、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が17年に示した最も新しい推計よりも12年前倒しで80万人を割ることになる。出生数は戦後の第1次ベビーブーム時に比べわずか3分の1だ。
婚姻数が減っているのも懸念材料だ。厚労省の人口動態統計によると、婚姻数は20年1~10月の速報値で42万4000件と前年同期から13%以上も減った。藤波氏は「非婚化が中長期的にも出生数の減少をもたらす可能性がある」と危惧する。
少子化が進めば、既に減少局面に入っている日本の人口は一段と先細る。第一生命経済研究所の星野卓也・副主任エコノミストが足元の出生状況を踏まえて試算したところ、日本の人口は49年に1億人を切る。社人研の推計値から4年の前倒しとなる。今後わずか30年で、現在の東京都2つ分に近い2500万人以上が減る超人口減時代だ。
星野氏は「在宅勤務などが浸透して外出が減れば出会いの機会も減る」と指摘する。社会の変化で出生や婚姻数の減少傾向が止まらない可能性があるとして「コロナ収束後、出生や婚姻数が元に戻るような施策が必要だ」と主張する。
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日本の社会保障制度は現役世代が高齢者を支える仕組みだ。政府は18年から世代間の負担の偏りを抑える「全世代型社会保障改革」を掲げるが、想定より早く若年人口が減れば、改革は追いつかない。年金の支給額減少や医療費負担の増大などのしわ寄せが若年世代に一段と向かえば、経済不安などから結婚や出生をためらう悪循環に陥る。
実は怖くない!「人口減少社会」の「希望の未来」
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日本をやさしさで処方する
―青々とした樹々のあいだから、木洩れ陽が差している。風がそよぎ、はらはらと葉が地面に落ちると、そこには木立の光と影。わたしたちは、空と大地のなかにあるのだ―。
まるで松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」が流れてくるような読後感をもった。新しい未来が待っており、悲観しなくてもいいのかもしれない、という希望が訪れる。
「人口減少社会」という言葉を目にしたとき、暗雲垂れ込めるようなイメージを抱く人のほうが多いだろう。最近は、人口減少に対して、解決策の提示もなく警鐘を鳴らすだけ鳴らして、わたしたちの不安を過度にあおる文物も多い。そんなとき、どこかわが身を責められている気がして、そっとページを閉じてしまう。
どうしてこんなに苦しいのだろう。
そんな痛みとも嘆きともつかぬものが去来し、途方に暮れるわたしたちに、広井氏は「処方」を差し出してくれた。
決して誰かを怖がらせたり、不当に責めたりするのではない物言いで、的確に日本の進むべき道筋を示す。「処方」だから現状分析やその治療法には、ちょっとだけ傷の痛みや薬の苦みを感じる場面があるかもしれないが、定量・定性的な科学的データを基に、中長期的なスパンで見通した、極めて現実的で地に足のついた10の提言である。
まず冒頭では、「2050年、日本は持続可能か?」という問題設定の下、3つの観点ー(1)財政あるいは世代間継承性、(2)格差拡大と人口、(3)コミュニティないし「つながり」ーに関する持続可能性と、「幸福度」といった主観的な要素も視野に入れたAI技術による将来シミュレーションが提示される。
日本社会の現状そして今後において重要と考えられる149個の社会的要因を抽出するとともにそれらからなる因果連関モデルを作成し、それを基にしてAIを活用したシミュレーションによって2018年から2052年までの35年間の期間にわたる約2万通りの未来シナリオ予測を行い、それらをまず23のシナリオ・グループに分類した上で、最終的に6つの代表的なシナリオ・グループに分類した。分類にあたっては、①人口、②財政・社会保障、③都市・地域、④環境・資源という4つの局面の持続可能性と、(a)雇用、(b)格差、(c)健康、(d)幸福という4つの領域に注目した。
ここから明らかにされたのは、日本全体の持続可能性を図っていくうえで、「都市集中」か「地方分散」かが、最も本質的な分岐点であるということだ。
今から8〜10年後の間に両シナリオの分岐が発生するが、持続可能性の観点から望ましいのは「地方分散型」。また、約17〜20年後まで継続的な政策実行が必要で、その間に地域内の経済循環が十分に機能しなければ、持続不能となる可能性があるという。
つまり、日本は「地方分散型」を前提に、不断の努力を続けるべきだというのである。地方から上京し、都内に住むわたしには少し耳の痛い話である。
しかし、広井氏の描く今後の地方都市の「デザイン」は、魅力的にみえ、むしろ都会暮らしに疲れた心が癒やされ、満たされるかもしれないとも思えた。ドイツのニュルンベルク郊外にあるエアランゲンのような、緑豊かで空間が広く、適度なにぎわいと、ゆるやかなコミュニティのつながりが感じられる、「人間の顔をした」地方都市が例示されているからである。
ドイツは人口約8000万人で、面積は日本とほぼ同じ。2100年に日本の人口が約8000万人で定常化すると予測されていることと照らし合わせると、人口がある程度減少しても日本は国としてやっていけることが実証されているといえる。ただし、そこに必要なのは、生活の基盤として効果的に機能し、人間のからだに心地よくフィットする社会の「デザイン」だと広井氏はいう。
わたしたちはポスト資本主義社会を求めている
地方出身の人なら経験があると思うが、田舎のしがらみに嫌気がさし、強い憧れを抱いて上京したうちは、それなりに都会の暮らしを謳歌する(中世当時の本来の意味とは異なるが、「都市の空気は自由にする」とはよくいったものだ)。
だが生産者として働き始めると、とにかく毎日大量のタスク処理が求められ、そのめまぐるしさに気後れし、心を乱される日も増える。
また、新しいモデル(流行)を切れ目なくつくり続け、自己否定を繰り返すことで自己増殖していく消費社会(あるいはそこでみせられる「こうでなければ人でない」といわんばかりの広告が象徴する情報社会)というものに、都会の消費者として付き合っても、たまに振り回されすぎて生きづらい。
こうした大量生産、大量消費の回転を、情報の力で加速し、もっと速く、もっともっと速く、もっともっともっと……(ハムスターの回し車を想像してほしい)となると、そのうち遠心力でどこかに吹き飛ばされてしまうのではないかと不安になる。
広井氏によると、このアメリカ的な資本主義を基調とした「限りない拡大・成長」志向が日本に根強いのは、高度経済成長期に味わった「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の成功体験をいまだ引きずっているからである。
また、社会保障をはじめとした日本全体のシステムが「分配の問題は成長によって解決できる」といった前提で組まれているので、この発想を捨てられない。
だが、「地球資源の有限性といった物質的・外面的な意味」でも、「幸福といった精神的な充足の面」でも、「ある種の飽和点ないし限界に達しつつある」と広井氏は続ける。ホモ・エコノミクス的な思考のまま、大量のエネルギー消費や不当な人的搾取を続ければ、資源の枯渇や紛争の契機をもたらしかねず、実は自分たちで自分たちを奪っているということだろう。
そして面白いのが、こういった問題が認識されてきた帰結として「人間の利他性」「協調行動」「関係性」に関心が集まり、脳研究や行動経済学、ソーシャル・キャピタル論、幸福研究などが湧き起こってきたのではないかという見立てだ。
広井氏は、かつて狩猟採集社会や農耕社会の成熟・定常期に起こった「物質的生産の量的拡大から文化的・精神的発展へ」移行した歴史になぞらえて、「人間の行動や価値の力点を変容させていかなければ、人間の生存が危ういという状況に現在の経済社会がなりつつある」と推論する。
つまり、遠心力で吹き飛ばされる前に、高速回転以外の道が模索され、よりよい世界へたどり着けるかもしれないということだ。少し安堵する。
日本は「第3の定常期」へ進めるか
広井氏が、従来より高次の価値観が希求され、今まさに時代が変わろうとしていると述べるのには科学的な根拠がある。それは、アメリカの生態学者ディーヴェイが「世界人口の超長期推移」で示した、世界人口は大きく3回の増加と成熟化・定常化のサイクルを繰り返しており、現在は3回目の定常期への移行期と捉えられるという理論だ。
しかし、現在の日本では、アメリカの影響を受けた強い拡大・成長路線が推し進められており、この価値観のままでは日本は崩壊の道を歩んでいくことになるのかもしれない。
小泉政権時代の構造改革で非正規雇用労働者が増え、若者世代は奨学金を返せないでいる。大規模小売店舗立地法(大店立地法)の施行によって大規模店舗が進出し、地方の商店街はシャッター通りと化している。また、現在の都会に人が吸い寄せられる構造では地方から人が離れ、農業従事者も減るだろう……。
こういったことから、広井氏はヨーロッパの「環境志向+相対的に大きな政府」型を好ましいと考えており、現時点では若者、地方、農業向けのベーシック・インカムなどによって富の再配分を考え直す提言もする。調和がとれた社会モデルを目指そうとする公平性とやさしさが、主張の端々に立ち現れている。
人類はポスト・ヒューマンの夢を見続けるか
そして、最も目から鱗だったのが、「シンギュラリティ(技術的特異点)」あるいは「ポスト・ヒューマン」論が「一見非常に新たな方向であるように見えて、実は近代社会のパラダイム、つまり個人が利潤を極大化し人間が自然を支配するという世界観をいわば極限まで伸ばしていったものに過ぎない」という点だ。
人工知能が人間の能力を超えるとされる“2045年問題”、テクノロジーによって身体を操作・改造したり、人間の意識を機械へ移植したりする“現代版「不老不死」の夢”などが盛り上がりをみせている現代に、わたしはかねてよりうっすらとした違和感をもってきた。
もちろん、テクノロジーの発展によって大いに恩恵を受けていると思う。しかし、そのうちに「『人間』より『データ』のほうが価値が高いんです」などと言われそうで、人間のためのデータなのか、データのための人間なのかわからない。今でさえ、高速なデータ通信に身体がついていけないときがあり、どうしてぼうっと生きていてはいけないのかと悲しくなるのに。
ものごとの適正なサイズから、膨張しすぎて自縄自縛に陥っていないか。
広井氏が、はたして人間の「生」を無限に引き延ばすことが幸福なことなのか、倫理なき「拡大・成長」路線は破綻がこないかと述べてくれたことがうれしかった。
とはいえ、残念ながらサンクコストが惜しくて、これまで歩んできた道をなかなか引き返せないのが人間の性である。今後さらに人口が少なくなっていくなかで、国やさまざまな組織、個人が、どのように欲望を昇華させ、どのように幸福を捉えていくかが問われていくだろう。
また、生存戦略として人間の欲望は尽きることなく、名誉欲から中国でゲノム編集された双子が生み出されたり、支配、反発、防衛……といった理由で核武装や貿易戦争が起こったりする。
世界や日本の「定常化」を阻む不測の因子は無数にあり、日本がグローバル社会から切っても切り離せない立場であるという理由から、日本国内のみならず、国外の状況と、各国との適切な関係性構築についても引き続き注視したい
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それは歴代の天皇にとって初めてのこと。熟考を重ねられた上でのご決断だったことだろう。12月10日、天皇陛下が新年にあたり、国民に向けたビデオメッセージを出されると発表された。例年であれば、皇居で新年一般参賀が行われ、陛下が宮殿・長和殿のベランダから直接、集まった国民に向けてお言葉を述べられるはずだった。 【写真】輝くクリーム色、一面に金糸の刺繍が施されたドレス姿の雅子さま。一般参賀時
「2021年は、新型コロナの影響で一般参賀は中止になりました。それに代わるものとして選ばれたのがビデオメッセージ。もちろん、陛下のご意向もあるでしょうから、国民とのつながりを何より大事にされる陛下らしいご決断だと感じました」(宮内庁関係者) ビデオによって天皇のメッセージが出されたのは、これまでに2回しかない。上皇陛下が2011年の東日本大震災の直後に出されたものと、2016年に退位のお気持ちを表明されたものだ。いずれも上皇陛下がおひとりで、カメラのむこうの国民へと語りかけられた。最後のビデオメッセージから約4年半。御代がわり後にビデオメッセージが出るのは、今回が初めてとなる。 「映像が公開されるのは1月1日か2日の見通しです。注目されるのは“雅子さまも一緒に映られるのか”ということ。雅子さまもご一緒に映られ、陛下と並んでメッセージを出されれば、それは“皇室史上初”の試み。宮内庁は、雅子さまは同席されないとは明言しておらず、充分ありえます」(別の宮内庁関係者)
「平成流」を壊しかねない
多くの期待が寄せられる「雅子さまのビデオメッセージご同席」。だが、皇室史上初の試みまであと一歩となったいま、そこに立ちはだかる「壁」があるという。美智子さまが築いてこられた、「平成流」という壁だ。 「新型コロナで両陛下がお出ましになる機会が減り、発信の場が減っていることを深く憂慮されているのはほかでもない美智子さまです。ですから、両陛下が新しい発信方法を試みることにも、理解を示されているはずです。 ですが、宮内庁内部には前例踏襲にこだわり、上皇ご夫妻の築かれたものを壊しかねないと、これまでのやり方を優先する雰囲気が少なからずあります。そのため、宮内庁はオンライン利用に消極的といわれてきた。加えて、新しいことを行い、批判が生まれることを懸念している面もあるんです」(皇室ジャーナリスト) 上皇陛下がビデオでメッセージを出された2回のどちらにも美智子さまが同席されることはなかった。震災のたびに被災地に足繁く通われ、祈りの旅を続けてこられた上皇陛下と美智子さま。そうした強いお気持ちをお持ちであれば、ビデオメッセージで美智子さまが同席され、被災地へのお気持ちを述べられてもおかしくなかったはずだ。だが、そうされなかったのが、一歩下がって支える「平成流」なのかもしれない。
美智子さまを深く敬慕される雅子さまにとって、そのお姿は強く印象に残っているだろう。御代がわり直後に急に新しいことを始めては、美智子さまが築かれた平成流を壊すことにもなりかねない──そんな遠慮もおありだろう。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんはいう。 「いまはまだ、令和皇室の特徴は見えません。即位関連の行事が終わった直後にコロナ禍に見舞われ、終息の見通しが立たない中で、両陛下はさまざまな形での活動を模索されている最中だと思います。 コロナ終息後は、現地へ足を運ぶことを基本としながら、オンラインも活用されるのではないでしょうか。被災地訪問では代表的なところに足を運び、ほかの避難所とはオンラインでつなぐということも考えられます。今後も試行錯誤を続けていかれるでしょう」(山下さん) 12月9日、雅子さまは57才の誕生日を迎えられた。それに伴い発表された文書では、次のように綴られた。 《これからも、陛下のお務めの重さを常に心にとどめ、陛下をお傍でお支えできますよう、また、皇后としての務めを果たすべく、健康の一層の快復に向けて努力を続けていきたいと思います》 後ろではなく、隣に並んで陛下を支える──そんなお気持ちが滲んだお言葉だった。 ※女性セブン2021年1月7・14日号
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b7d5c3cb820413a05f5cb96b6e7411e44337548?page=1
雅子さま、「馬アレルギー告白」は苦渋の決断と葛藤の末
「アレルギーのために馬車に乗れない」「お召し列車で立ってお手振りをされなかった」。雅子さま(55才)にとって“逆風”となりかねない報道が相次いでいる。しかし、その裏にある「皇后としての葛藤」を、私たちはまだ知らない──。
皇居・二重橋前の朝の静謐な空気の中を、銃を携えた隊列が進む。自衛隊特別儀仗隊約100人の一糸乱れぬ行進に、皇居ランナーたちは立ち止まり、息をのんだ。10月6日朝7時、天皇陛下の即位に伴う「祝賀御列の儀(パレード)」のリハーサルが始まった。
「整列の訓練後、天皇皇后両陛下のオープンカーを先導する警察車両の動きの確認が行われました。当日と同じ皇居から赤坂御所までの5km近いコースを30分以上かけ、車両50台以上が並んで進む姿は圧巻です。目の前を通り過ぎるまで5分以上かかりました」(皇室記者)
パレード当日は19万人を超える人出が見込まれるという。その日を間近に控え、着々と準備が進む中、意外な情報が飛び出した。
10月2日、宮内庁は11月22、23日に両陛下が即位の奉告のため伊勢神宮を参拝(親謁の儀)される際、雅子さまが儀装馬車ではなく御料車(自動車)を使われると発表した。平成の時代、今の上皇上皇后両陛下は馬車を利用されたが、今回は天皇陛下だけが馬車を使われるという。
宮内庁はその理由を、雅子さまに「重度の馬アレルギーがあるため」と説明した。
◆御料牧場で馬に触られたことも
日本アレルギー学会専門医で、秋葉原駅クリニックの佐々木欧医師は次のように解説する。
「そもそも動物アレルギーは、動物の唾液や汗、糞やフケ、これらの付着した毛などが原因で起こります。くしゃみや鼻水といった花粉症のような症状から、咳や息苦しさ、皮膚のかゆみなど症状はさまざまです。
犬や猫など身近な動物が原因になることが多く、馬アレルギーは滅多にない珍しいものです。しかし発症すれば、稀にですがアナフィラキシーショックを起こし、命を落とす場合もあります」
雅子さまが馬アレルギーだった――。その報道に、首をかしげた国民が少なからずいたようだ。
「雅子さまの動物好きはよく知られています。ご一家は犬や猫を飼われ、雅子さまが犬の散歩をされるお姿はよく目にします。また、動物との触れ合いによってストレスを軽減し、健康の質を向上させる『アニマルセラピー』に興味を持たれ、ご自身の適応障害への対応としてホースセラピーを受けられたと報じられたこともありました」(皇室ジャーナリスト)
過去には、御料牧場(栃木県)でオマーン国王から贈られた子馬に触れられる様子も報じられているので、ネット上には“本当にアレルギーなのか”という声も散見された。
「両陛下は9月28日、『国民体育大会』へ出席されるため茨城県へ向かう途中、御代がわり後初の『お召し列車』に乗られました。その際、平成の時代とは異なり、両陛下が椅子に腰を下ろした状態で、沿線の見送りの人へお手振りをされていました。平成の頃の印象が強いためか、雅子さまのお姿を残念がる声があったと報じられました。
伊勢神宮での参拝で、皇后陛下がおひとりで儀装馬車に乗られるのは、即位に際しての『親謁の儀』だけ。もちろん美智子さまも30年前に乗られました。貴重な機会だけに、今回の発表もまた、惜しむ声が上がっています」(別の皇室記者)
にわかに“逆風”が吹き始めたように思えるが、雅子さまにとっては苦渋の決断だったに違いない。過去、たしかに雅子さまは、たびたび馬と触れ合う機会を持たれてきたが、その都度、大変なご苦労があったという。
「雅子さまは、ご結婚前から馬アレルギーをお持ちだったそうです。それでも動物好きの雅子さまは馬に対しても愛情をお持ちで、特に幼少期の愛子さまには馬と触れ合う時間を持たせたかったのでしょう。馬に近づく前にはアレルギー薬をのまれ、マスクを二重にしてつけられるなど、万全の対策を取られていたそうです。それも、国民に心配をかけないように行われてきました」(宮内庁関係者)
実際に、美智子さまは皇后時代、公務で頻繁に馬車に乗られていた。しかし、雅子さまが馬車に乗られたのは、確認できる範囲では一度も見当たらない。馬アレルギーを公にされることはなかったが、常に周囲に相談され、体調管理を徹底されてきたのだろう。
「ご家族で那須どうぶつ王国(栃木県)へ出かけられた際も、馬に近づかれることはあっても、乗馬はされませんでした。また、にんじんのエサやり体験でも、馬と距離を保たれ、愛子さまやお友達に自然と場所を譲られていた。アレルギーを周囲に悟られ、心配をかけることがないよう、お考えになって動かれていたと感じました」(前出・皇室ジャーナリスト)
伊勢神宮参拝で馬車が使われなければ、異例の事態に大きな騒ぎが予想される。その前に公表したのだろう。
「雅子さまは公務や儀式の際はいつも入念な下調べをされ、結果として欠席となる場合でも直前まで準備をされます。それだけ公務に対する責任感は並々ならぬものがあります。
伊勢神宮の親謁の儀にあたっても、行かないという選択はない。しかし、長い距離を馬車に乗り、マスク姿で心配もかけたくない。ならば、アレルギーを告白して波紋が広がろうとも、無理なくご自身で務められる手段として、自動車を選ばれたのだと思います」(前出・宮内庁関係者)
◆「時代に合わせて」美智子さまが変革
伝統にとらわれることなく、自らに適した最善策を選ばれる。そうした柔軟な姿勢は、美智子さまから受け継いだスタイルだ。宮中祭祀の伝統の1つを、美智子さまが変革されたことがあったという。
皇族方は、国家と国民の安寧を祈る「宮中祭祀」に日々取り組まれている。その祭祀の前には体を清める「潔斎」が行われる。特に女性皇族が臨むに当たっては、一切を身につけず、全身の清めなどすべてを女官に委ねるものとされてきた。それが、闘病中の雅子さまにとって、祭祀に参加される「最大のハードル」ともいわれてきた。
しかし、美智子さまの発案もあり、「女官による潔斎」は廃止されたという。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんが説明する。
「上皇后陛下のご結婚当時は、たしかに御湯殿での潔斎に女官が介添えしていました。しかし、昭和後期、上皇后陛下は浩宮殿下に嫁がれる将来の皇太子妃、皇后がこれに耐えられるだろうかと不安を抱かれ、宮中祭祀に奉仕する内掌典の責任者に相談されました。内掌典は“慎みをもって身を清めることが重要であって、介添えは重要ではない”と答えました。昔は『おすべらかし』は地毛のため髪が長く、その髪を持つ介添え女官が必要だったそうですが、現在は地毛ではないためその必要がなくなっていたのです。以降、介添えはなくなりましたので、皇后陛下はご結婚当時からおひとりで潔斎されています。上皇后陛下が“将来の妃”のために、改革されたといっていいでしょう」
美智子さまは2009年、ご結婚満50年に際して次のように語られた。
《伝統の問題は引き継ぐとともに、次世代にゆだねていくものでしょう。私どもの時代の次、またその次の人たちが、それぞれの立場から皇室の伝統にとどまらず、伝統と社会との問題に対し、思いを深めていってくれるよう願っています》
緩急剛柔なスタイルは、平成から令和に、しっかりと受け継がれている。
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国際医療福祉大学三田病院糖尿病・代謝・内分泌内科学の坂本昌也教授は、「特に今年はコロナ太りで血糖、血圧、脂質、体重のどれもが悪化している人がいる。この冬には心筋梗塞・脳梗塞の発症に、例年以上の注意が必要」と警鐘を鳴らす。この冬、血糖値などのさらなる悪化を食い止める健康管理を、坂本医師に聞いた。(医療・健康コミュニケーター 高橋 誠)
糖尿病は
60代の3人に1人の時代に
実は日本人のカロリーと糖質の摂取量は減っている。にもかかわらず、糖尿病患者数は増えている。これはエネルギー摂取量に占める脂肪の割合が増えたことと関連が深い。面白いことに糖尿病患者数の上昇カーブは、米国ファーストフードチェーン店舗数や自家用車保有率の上昇カーブと相関する。繊維質摂取の減少を含めた食生活の欧米化、運動量の減少が影響していることを示唆している。
このまま糖尿病患者数が上昇すると、いずれ60代の3人に1人は糖尿病になる(推定)。糖尿病になると、認知症リスクも高まる。70代の2人に1人は認知症の時代に突き進む。このシナリオは、コロナ長期化によるストレス太りで、さらに悪化する可能性がある。
東京、山形で非常に多くの外来患者を診ている国際医療福祉大学三田病院糖尿病・代謝・内分泌内科学 坂本昌也教授は、「突然死でなくなる年間12万人のうち、最も多い致死性不整脈(心室細動・心停止)は糖尿病が関係する。コロナ太りで迎えるこの冬は例年以上の注意が必要」と語る。
世界初のエビデンス「糖尿病は冬に悪化」
規則正しい生活を心がける
坂本医師は昨年2月、米国糖尿病学会誌で、生活習慣病が冬に悪化する詳細を明らかにした。血糖、血圧、脂質の季節変動は以前から指摘されていたが、数値変動を追った解析は世界初であった。坂本医師のチームは、糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)における登録病院38施設10万人強の患者データベースから血糖、血圧、脂質、体重の月別季節変動の詳細と、それに伴うガイドライン達成率を検証、それらに影響を及ぼす因子を同定した。すると、「血糖、血圧、脂質の値が同時に変動し、12月から2月に悪化している。冬の健康管理が大切」という結果が出た。日本は東西南北さまざまな気候が共存する。「どの国でも参考になる科学的根拠」と世界的評価の高い論文となった。
近年は、採血するたびに血糖・血圧・脂質の数値がばらつくことも心血管病を増やすと報告されている。後述する食事・運動療法に気をつけ、睡眠不足やさまざまなストレスに対処し、出来るだけ規則正しい生活を送ることの重要性が高まる。
坂本医師の近著『最強の医師団が教える長生きできる方法』(アスコム)では、できるだけ長く人生を楽しむための有益な情報が63項目紹介されている。大きく分けて5つのカテゴリー、「食事」「運動」「睡眠」「生活習慣」「治療法」。その中から「食事」「運動」に絞り、坂本式実践メソッドを17項目抜粋、加筆する。
坂本式実践メソッド・食事編
バランスよい食事で血管ダメージを回避
◎1日3食、穀物や野菜を取り入れ、栄養バランスを良く
血糖、血圧、脂質のトリプルリスクに気を配った食事、できれば、朝食は多め、夕食は少なめ。夕食は炭水化物や油分の多いものを控え、できるだけ早めの時間帯に。就寝前のドカ食いは絶対厳禁。
◎血管にダメージを与えない
高血糖に加え、高血圧や脂質異常症が加わることで、血管を傷つけ、心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすリスクが高まる。高血糖だけならそのリスクは「1」で済むが、高血圧や脂質異常症が重なると、「1+1」が10にも20にもなる。重い病気のほとんどは血管のトラブルが原因。この冬に備え一番大事なのは、血管にダメージを与えないことである。
◎「グルコーススパイク」に注意
血糖値が一気に上下するグルコーススパイク(血糖値スパイク)の繰り返しが血管を傷つけ、心筋梗塞、脳梗塞の一因となる。グルコーススパイクは健康診断でも見逃されやすい。糖尿病の既往歴がない健康な人でも起こる。穀物や野菜が少なく、糖質、脂質に偏った食事を短時間で済ませてしまう人に、より起こりやすい。
◎減塩が難しい場合は、しっかり睡眠
血圧はズバリ血管に影響を与える。塩分を控えることが一番だが、減塩効果は一食や二食などの短期間では得られない。無理なく続ける事が重要。コンビニ食や外食が多く、コントロールが難しい場合は、しっかり睡眠をとる。血圧の大敵である睡眠不足を解消すれば、おのずと血圧は下がる。
◎脂っこい食べ物も血管に影響あり
高脂質、特にトランス脂肪酸・飽和脂肪酸が多く含まれた加工食品は血液がドロドロになり、血管に影響を与える。体重増による脂質値上昇をウォッチすべく体重測定を習慣化する。巣ごもりせずに時には日光を浴び、ビタミンD不足による脂質悪化対策を。
◎甘いものは食べてもよい
適量の甘いものは、脳の疲労回復を促し、ストレスの軽減にもつながる。朝食時の果物や、3時のおやつも問題ない。坂本医師は、外来患者が適度なアルコールや炭酸飲料を飲むことを否定しない。ストレス無く食事療法に向き合って頂く為には無理は禁物だ。
◎ゼロカロリーに身を委ね、バランスを考えずに摂取するのは危険
ゼロカロリーにこだわる人が太っている傾向がある。ゼロカロリーで安心して、逆に食事摂取量、体重が増えるためだ。ゼロカロリーに含まれる人工甘味料が、腸内細菌叢などに影響を与え、糖尿病の発症に影響することが動物実験レベルで明らかになっているので注意。完全にカロリーゼロではない食品、飲料にも注意。
◎一時的、短期的なファスティングはOK
早めに夕食を済ませ朝まで何も食べないといった一時的なファスティングは、生活習慣病の発症を食い止める。負荷のかかった臓器を休ませ、機能を正常化する効果がある。単に体重を落とすダイエットのための長期的ファスティングは、一時的に臓器に良い影響を与える場合もあるが、骨や臓器に悪影響を及ぼす。
◎親が糖尿病の人は、なおさら食事に注意
糖尿病は遺伝するケースが多い。同じ家族が同じモノを食べ、同じ病気にかかりやすくなる。食生活が糖尿病のリスクを高めていることを自覚し、若い段階からの食生活の改善が望ましい。
「坂本式実践メソッド・運動編」については、以下のようにポイントをまとめたので参考にしてほしい。
■坂本式実践メソッド・運動編
◎食事前の過度な運動は、糖が吸収されやすくなるので控える
◎夕食後には軽い健康体操やストレッチで血液中のブドウ糖を消費し、グルコーススパイクを避ける
◎1日10分でも、長期的に続ける適度な運動を
◎座っている時間を少しでも減らす
◎腹筋は加齢とともに衰えやすいので、お勧めの健康法
◎過去1カ月にかけた負荷よりも、やや多めの負荷にとどめる
◎疲労回復のため、週に1~2回は運動を控える
◎運動を続けるきっかけとなるコーチの存在も大きな味方
岐路に立つ糖尿病対策
「メタボ検診」には疑問も
『最強の医師団が教える長生きできる方法』(アスコム刊)
国際医療福祉大学三田病院糖尿病・代謝・内分泌内科学坂本昌也教授ほか総勢10名の最強ドクターが執筆。216ページ
冒頭で述べた通り、11月9日から公益社団法人日本糖尿病協会が啓発する全国糖尿病週間が始まった。今回のテーマは「サルコペニア・フレイル(※)」。標語は「筋肉量 コツコツ積み上げ 健康長寿」である。超高齢社会を迎えた日本における課題の一つをテーマ、標語としている。
一方、糖尿病発症予防の早期対策である「メタボ健診」は、ごく最近その効果に疑問が呈されている。より効果的な手段の検討が早急に必要でもあり、本邦の肥満対策も大きな岐路に立っている。医療従事者のみならず、行政も含めた社会全体での取り組みが必要となってきている。
2020年、コロナ長期化と夏の爆暑は、生涯忘れ得ぬインパクトを私たちに与えた。このインパクトを機に、世界標準の糖尿病研究の旗手、坂本医師が提唱する食事と運動法を参考に、元気な生活、健康寿命の延伸を目指したい。
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健康的な食事をとり、中強度から高強度の運動を定期的に行い、タバコを吸わず、飲酒は節度ある適量に抑えて、認知機能(脳)を刺激する活動を日常的に行えば、アルツハイマー型認知症の発症リスクは6割低下する可能性がある――そんな結果が、米国の高齢者を対象とした観察研究によって示されました。
アルツハイマー型認知症のリスクは、生活習慣の工夫で6割下げられる可能性があります。(C)Alexander Raths-123rf
認知症の危険因子を修正すると、どのくらい予防効果が得られる?
世界的に高齢化が進んでおり、今後30年間にアルツハイマー型認知症と診断される患者は3倍に増加すると予想されています。これまでのところ、アルツハイマー型認知症に高い効果を示した治療薬はありませんが、幸いなことに、アルツハイマー型認知症の予防が可能であることを示唆した疫学研究や臨床試験の報告はあります。
例えば、好ましくない生活習慣や、狭心症や脳卒中などの心血管系疾患は、認知機能の低下やアルツハイマー型認知症発症の危険因子であり、生活習慣の改善や心血管系疾患に対する治療を適切に行えば、認知症リスクを低減できることが示されています。しかし、日常生活の中に存在する複数の危険因子を次々と修正していけば、より大きな利益を得られるのかどうかは、明らかになっていませんでした。
今回、米Rush Institute for Healthy AgingのKlodian Dhana氏らは、シカゴ在住の2つの高齢者集団を対象に、食生活、運動、喫煙、飲酒、認知機能刺激活動の状況と、その後のアルツハイマー型認知症発症の関係を検討しました。
認知症の発症予防に提案されている食事法「MIND」を基に評価
分析対象にしたのは、以下の2つの集団です。
1)
アルツハイマー型認知症の危険因子について検討するために、シカゴで1993年に始まったChicago Health and Aging Project(CHAP)の参加者。参加時点の平均年齢は73.2歳、女性が62.4%。
2)
認知機能低下の危険因子を明らかにするために、シカゴで1997年に始まったRush Memory and Aging Project(MAP)の参加者。参加時点の平均年齢は81.1歳、女性が75.2%。
これらの参加者の中から、分析に必要な情報がそろっていた、CHAPグループの1845人とMAPグループの920人のデータを入手しました。
どちらのグループの参加者も、参加時点で、144項目からなる質問票を用いた食物摂取頻度調査を受けていました。収集されていたデータにMIND (Mediterranean-DASH Diet Intervention for Neurodegenerative Delay)食事スコアを適用し、食事の質を評価しました。
MIND食は、認知症の発症や進行を遅らせることができる食事法として米国の研究者が提案している食事法で、地中海沿岸地域に暮らす人々の伝統的な食事法である「地中海食」と、高血圧や心疾患の予防のために米国で考案された「DASH食」を組み合わせたものです。具体的には、摂取頻度を増やすべき健康的な食品として「緑色の野菜、その他の野菜、ナッツ、ベリー、豆類、全粒穀物、魚介、鶏肉、オリーブオイル、ワイン」の10種類を、摂取頻度を減らすべき不健康な食品として「赤身肉、バター/マーガリン、チーズ、甘いパン/ケーキ/菓子、揚げ物/ファストフード」の5種類を挙げています。
今回の分析では、飲酒習慣を別の項目として評価するため、健康的な食品の中からワインを除外した上で、食生活が健康的であるかどうかを示すスコアを算出しました。スコアは、健康的な食品を一定頻度以上で摂取していればそれぞれ1ポイント、不健康な食品の摂取頻度が一定レベル以下ならそれぞれ1ポイントとして合計しました(スコア幅は0~14の範囲)。
運動習慣については、5種類の中強度または高強度の運動(運動としてのウォーキング、庭仕事、徒手体操/全身運動、サイクリング、水泳)を過去2週間にどの程度実施していたかを尋ねました。喫煙習慣では、「現在も喫煙中、禁煙した、喫煙歴なし」のいずれかを選択するよう依頼しました。飲酒習慣については、飲酒の頻度と量を尋ねました。
認知機能を刺激する活動については、「新聞や本を読む、手紙を書く、図書館を訪れる、チェスやチェッカーなどのボードゲームをする」などの7種類の活動のそれぞれを行った頻度を尋ねました。スコアは、「過去1年間に1回以下」を1ポイント、「ほぼ毎日」を5ポイントとし、平均を求めました。
さらに、人種、体格指数(BMI)、学歴、スタチン(脂質異常症に使われる治療薬)または降圧薬の使用、心疾患または脳卒中歴、抑うつ症状などに関する情報も収集しました。
著者らは、既存のエビデンスやガイドライン、専門家の意見に基づいて、以下の目標を達成している人のアルツハイマー型認知症の発症リスクは低く、達成していない人のリスクは高いと推定しました。
1)MIND食事スコアが集団の上位40%以内
2)認知機能を刺激する活動のスコアが集団の上位40%以内
3)現在喫煙していない
4)中強度から高強度の運動を1週間に150分以上実施
5)少量から中等量の飲酒(女性なら純アルコールを1日に1~15g、男性では1~30g)
これら5項目のそれぞれについて、達成できていればスコアは1、できていなければ0として合計し、生活習慣態度スコアとしました。スコアの範囲は0~5で、高スコアほど、より認知症予防に良い生活を送っていることを意味します。
著者らによると、MIND食事スコアと、認知機能を刺激する活動のスコアが上位40%以内というのは、生活習慣の改善を目指す人々の多くが達成できるレベルだということです。
スコアが1上昇するとアルツハイマー型認知症のリスクは27%低下
CHAPグループの追跡期間の中央値は5.8年、MAPグループでは6年で、それぞれ379人と229人がアルツハイマー型認知症と診断されていました。
2つの集団のデータを合わせて解析したところ、生活習慣態度スコアが1上昇するごとに、アルツハイマー型認知症の発症リスクは27%(CHAPグループでは30%、MAPグループでは26%)低下することが明らかになりました。
生活習慣態度スコアに基づいて人々を層別化し、スコアが1以下だった人々を参照群として比較したところ、スコアが2~3だった人はアルツハイマー型認知症のリスクが37%低く、スコアが4~5だった人では60%低くなることが示されました(表1)。
今回の分析で得られた結果は、健康的な食事をとり、積極的に運動し、タバコを吸わず、飲酒は節度あるレベルに留めて、認知機能を刺激する活動にいそしむことで、アルツハイマー型認知症のリスクを大きく減らせる可能性を示しました。
下記はヤフーニュースからの借用(コピー)です
2020年も年の瀬に迫った。そこで、AERA dot.上で読まれた記事ベスト20を振り返る。 16位は「眞子さま 一時金1億円放棄で“民間女性”として結婚の道も」(2月14日配信)だった。(※肩書年齢等は配信時のまま)
* * *
2月6日は沈黙のまま過ぎた。秋篠宮家の長女、眞子さま(28)と小室圭さん(28)の結婚を2020年に延期すると、宮内庁が発表してから2年の節目の日。ただ、皇室行事の時期を見て「発表」との見方もある。眞子さまの意志は固いようで、結婚へのカウントダウンが始まろうとしている。 「できることならば、眞子さまには一刻も早く、結婚していただきたい」 2月6日を間近にし、秋篠宮家に詳しい関係者はそう話した。 ふたりを祝福したい気持ち? そうではないと言い、深いため息をついた。 ため息の理由は後述するが、2月6日というのは、眞子さまと小室さんの結婚を延期すると宮内庁が発表してから、ちょうど2年となる日だ。 秋篠宮さまが、昨年11月の誕生日会見で、 「(今年2月には)何らかのことは発表する必要があると私は思っております」 と言及しただけに、6日に「発表」があるのでは、と世間も注視していた。だが、秋篠宮ご一家は沈黙を貫いた。 23日には、令和に入って初となる天皇陛下の誕生日があり、4月には、秋篠宮さまが皇位継承順位1位になったことを示す立皇嗣の礼があることから、大事な行事のある時期を避けて検討や相談が進んでいるとみられる。 となれば秋篠宮ご一家が、動きを見せるのはいつになるのか。宮内庁OBの山下晋司氏は、5月のゴールデンウィーク過ぎではないか、と見る。 「秋篠宮殿下が継承順位1位になったことを示す『立皇嗣の礼』の儀式は、4月19日に始まり、5月8日の昭和天皇陵への参拝で終わります。それが一段落した時期ではないでしょうか」 そもそも、ふたりの結婚問題が延期になった原因は、2017年12月に報道が始まった小室さん親子の金銭トラブルだ。 驚いた秋篠宮ご夫妻は、宮邸で小室さんに説明を求めたが、小室さんは「解決済みです」と言うだけで、何ら納得がいく説明はなかった。小室さんは、18年8月から米ニューヨークの大学に留学したが、その前には勤務先の上司とその知人との会食に眞子さまを呼び出し、一緒に食事をすることもあった。秋篠宮ご夫妻は、眞子さまが「利用されているのでは」との懸念を抱いていた。
秋篠宮さまは、その年の秋の誕生日会見で、「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀を行うことはできません」と明言し、小室さん親子の金銭トラブルについて、再度、納得できる説明を望んだ。 だが、年明けの19年1月。小室さんは、一方的に「解決済み」と宣言する文書を代理人弁護士を通じて公表した。 この件を眞子さまが知っていたことについて、秋篠宮家と親しい人物は本誌に、「眞子さまは小室さんを信じ切っていらっしゃる」と嘆いていた。 あれから1年。眞子さまの胸中に何かしらの変化はあったのか。 先の関係者がこう打ち明ける。 「小室さんと結婚する、という眞子さまの決心は、やはり固いようです」 結婚の延期が発表された2年前から、秋篠宮ご夫妻は、眞子さまと結婚問題についてまったく話をすることはできなかったようだ。 小室さんが米国に留学したとき、秋篠宮ご夫妻は、「物理的に離れることで、(眞子さまは)冷静になるのでは」と期待していたが、その希望は2年経ってもかなわなかった。 「先日、三方がわずかに話し合いをなさったようですが、平行線に終わったようです」(先の関係者) 眞子さまの気持ちは、冷静になるどころか、より強固になっていたのだ。 その決心は、今年1月16日の「歌会始の儀」で眞子さまが詠んだ歌に、にじんでいるようにも思える。 望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな 幼いころに聞いた、月にウサギがすむという伝承。年を重ねるごとに、想像力が乏しくなることへの寂しさと、豊かな想像力をいつまでも持ちたいという憧憬(しょうけい)を込めた和歌だ。 この歌で多くの人が思い起こしたのは、17年9月の眞子さまと小室さんの婚約内定についての記者会見だろう。 互いを太陽と月にたとえ、小室さんは眞子さまへの思いをこう話した。 「ある日、夜空にきれいな月を見つけ、その時思わず宮さまにお電話をいたしました。その後もきれいな月を見つけますと、うれしくなり、宮さまにお電話をおかけしています。宮さまは私のことを月のように静かに見守ってくださる存在でございます」 ある宮内庁関係者も、眞子さまの和歌を知って、「お気持ちは変わらないのだと感じた」と言い、こう嘆いた。
「結婚の先に、眞子さまの幸せが見えるのならば祝福したいが。果たして──」 そして何より、宮内庁や皇室の周囲にいる人が頭を抱えるのは、これが、眞子さまひとりの結婚問題にとどまらないからだ。 時事通信社が先月、 「政府は、安定的な皇位継承の確保策について、非公式に検討に入った」 とのニュースを流した。政府は、すでに水面下で有識者からの意見聴取に着手し、(1)小泉内閣の有識者会議が提言した女性・女系天皇の扱い(2)女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設(3)旧皇族の皇籍復帰──について見解を確認しており、4月の「立皇嗣の礼」以降、有識者会議の設置を含めて、検討を本格化させるという内容だ。 冒頭で、「眞子さまに早く結婚してほしい」と話した、先の関係者のため息の理由はここにある。 「野田内閣のときに始まった『女性宮家』議論ですが、いまのままでは、眞子さまのご結婚問題が、『女性宮家』議論の高いハードルになってしまうことは間違いない」 野田内閣の時も、当主となる女性皇族の配偶者とその子どもも、「準皇族」に似た扱いになるかについて議論された。 眞子さまが結婚して皇籍を離脱するのか、結論を出さないまま「女性宮家」の議論が始まれば、小室さんが皇族に準じた扱いとなることを前提として、考えなければならない。 「その場合、小室さんの存在が、『女性宮家』反対派にとっては、格好の攻撃材料となってしまう」(山下氏) 小室家の金銭トラブルについては、秋篠宮さまが望んだような、「多くの人が納得し、祝福する」状態とは言えそうにない。 先の関係者がこう話す。 「眞子さまが、どうしてもその方との結婚を望むのであれば、女性宮家の議論が本格化する前に、眞子さまには皇籍離脱を選択していただくのがよいのではないか」 確かに、皇室典範第11条には、「年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる」とあり、眞子さまには、結婚前に皇籍を離れるという選択肢もある。 そして皇室経済法により、皇室を離れる皇族は、「品位を保つため」に国から一時金が支給される。眞子さまの場合、金額は1億円超とみられている。 先の関係者が続ける。
https://news.yahoo.co.jp/articles/306ca4db19af3f5adf3020ad3a6e2a6e4eaacb1e?page=1
小室圭さん代理人と「認識を共有」宮内庁長官
秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまの婚約内定相手、小室圭さん(29)をめぐり、週刊誌などで母親の金銭トラブルが報じられていることについて、宮内庁の西村泰彦長官は24日の定例会見で、小室さんの代理人と面会したことを明かした上で、代理人と、「(トラブルに対する対応の説明が必要との)認識を共有している」と述べた。 西村長官は説明することで、「国民の皆さまに事実関係を正確に理解していただける」とし、「小室さん側が沈黙することでかえって国民の皆さんに誤解を与えることになってしまう」とも発言。一方で、具体的な説明の方法について代理人からは「うかがっていない」とした。 トラブルをめぐっては、秋篠宮さまが11月の記者会見で、対応を「見える形に」と説明の必要性にご言及。西村長官は10日の定例会見で、小室さん側が「説明責任を果たしていくことが極めて重要」と述べたが、その後誤った伝わり方をした部分があるとして、今回、説明を補った。
小室圭さんが避け続ける「説明責任」 宮内庁が危惧するのは“深すぎる闇”?〈dot.〉
お互いを月と太陽になぞらえた眞子さま(29)と小室圭さん(29)の仲むつまじいご婚約内定会見から4年がたつ。本来なら2018年3月に納采の儀、同年11月にはご結婚式が行われる予定だった。祝福ムードにあふれ、連日小室さんの通勤姿がワイドショーをにぎわせていたが2017年12月に『週刊女性』が、小室さんの母の佳代さんと元婚約者との間に、400万円超の借金トラブルがあることを報じると、状況は一変した。 「『海の王子』時代の小室さんの好青年ぶりから一転して、今度は小室家の家庭内事情や母と圭さんの強い母子愛などが次々と報じられました。18年2月には結婚に関する儀式の延期が決まり、圭さんはアメリカへ留学しました。金銭トラブルが表沙汰になってから小室家からは経緯の説明もなく、その後も小室さんや佳代さんの警護に税金が使われていることや、借金を“贈与”と言って借りたお金を返さない人物が果たして皇族のご親族としてふさわしいのか、という疑問の声は激しくなるばかりでした」(皇室ジャーナリスト) 今年の11月に眞子さまは「お気持ち」文書を発表、改めて結婚への強い思いを明かした。秋篠宮さまは誕生日会見の場で、おふたりの結婚をお認めになりながらも、「実際に結婚するという段階になったら、もちろん、今までの経緯とかそういうことも含めてきちんと話すということは、私は大事なことだと思っています」と、お気持ちを表明されている。 「眞子さまのお気持ち文書発表以来、小室家への批判やバッシングはさらにエスカレートしています。特に国民からの反発が強いのは、眞子さまに支払われる税金を原資とした『一時金』でしょう。秋篠宮さまの立皇嗣の礼が終わったことで、眞子さまは将来の『天皇の娘』『天皇の姉』という立場に変わられました。このため、支給額は1億5000万円超になる可能性があります」(同前・皇室ジャーナリスト)
そうして、12月10日にはついに宮内庁の西村泰彦長官が「説明責任を果たすべき方が果たしていくことが極めて重要だと考えております」と眞子さまと小室さんの結婚問題について異例の言及を行った。 「宮内庁のトップが、皇族とはいえ結婚前のお相手の小室家に対してここまで踏み込んだ発言をすることに驚きました。そこまで事態は深刻だということなのでしょう」(皇室記者) 女性誌の皇室担当記者もこう話す。 「小室家に関しては、父親と祖父の自死、借金問題、佳代さんの振る舞いや発言などに対するネガティブな情報が後を絶ちません。宮内庁長官があそこまで発言した背景には、秋篠宮さまご夫妻のご体調、国民の結婚に反対する声、眞子さまと小室さんに対するやまないバッシングなどをセーブする意味もありますが、よりスムーズにご結婚へと進めていきたいという思いが強いのでは。長官の会見での概要は、秋篠宮ご夫妻も天皇皇后両陛下ならびに上皇ご夫妻も了解されていたことでしょう。ご結婚までの期間が長引くことで、これ以上、“小室家の闇”のような情報が表に流出するのを避けたいというのが本音ではないでしょうか」 小室さんは婚約内定会見で、自身の性格について「単純ということになると思います。どちらかと言えば,鈍い方かもしれません。大切にしていることは,日常のペースを崩さないことでございます」と答え、好きな言葉は「LET IT BE」(なすがままに)と語った。 これまでの経緯を振り返れば、まさに外野の声を気にせず、自分のペースを崩さず、なすがままに、そっとしておいてというのが変わらぬ本音なのだろう。(上本貴子)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4539205c80caa1e7750be2a7706136d74792922?page=1
小室圭さんが眞子さまを縛る「朝ルーティン」「恋人メアド」など の〝甘い絆〟
秋篠宮さまに加えて宮内庁のトップまでもが、小室さん側に金銭トラブルの説明を求めるという異常事態。以前よりも過熱する国民からの批判に小室さんがさらされる中、眞子さまが彼との結婚を“必要な選択”だと固執される理由があって──。 【写真】眞子さま、ちょっぴり羽目を外されて…ICU時代の「コンパ写真」「先日の西村泰彦宮内庁長官の“異例発言”が波紋を呼び、小室圭さんは完全に追い込まれた形となりました。結婚という、あくまで私的な事柄に対し、国民や秋篠宮さまだけではなく、ついに宮内庁のトップまでもが小室さん側に苦言を呈したからです。 窮地に立たされている小室さんですが、唯一の“味方”は眞子さまだけです。これほど問題化した彼との結婚を諦めないことに疑問を感じる関係者は多い。どうやら、眞子さまのお気持ちが変わらない理由があるようなのです」 そう話すのは、宮内庁関係者のひとり。 秋篠宮さまが会見で何度も求められている“多くの人が祝福し、喜んでくれる状況”にするための行動を、目に見える形にしてこなかった小室さん。現在は米・NY州の弁護士資格を取得するために猛進中。“誠意”が見られない彼を、眞子さまが今でも思われ続けている理由とは──。 眞子さまと小室さんの結婚問題が大きく動いたのは、11月30日。 秋篠宮さまのお誕生日会見で、公の場で初めて「結婚を認める」と発言された。ただ、これは“結婚は両性の合意に基づく”という憲法で保障された権利であるため。その後の関連質問では“結婚と婚約は別である”と、家同士の問題である婚約は“拒否”されている。 会見内容が明らかになった同日、小室佳代さんとの間に400万円超の金銭トラブルを抱えている元婚約者・竹田さん(仮名)による“声明”が『週刊現代』に掲載された。 「眞子さまの“お気持ち文書”を読んだ竹田さんが“もう返金は求めない。それに伴う交渉も終了する”といった内容でした。自分の行動によって、眞子さまと小室さんの結婚の障壁になっていると責任を感じた竹田さんが、自ら身を引いたのです」(同・前)
現時点で小室さんに帰国予定はありません
この竹田さんの決断について、小室さん側の代理人・上芝直史弁護士に話を聞いた。 「返金はもう求めず、交渉も終了したいという記事でしたが、これまで先方は“解決はしていないと認識している”とおっしゃっていました。現に記事の中にも“解決した”とは書かれていません。 先方が解決していないという認識なので、どういった順序で何が必要なのかを伺いながら、トラブルを解決するために努める姿勢は今後も変わりません」 元婚約者側は“交渉を打ち止めにしたい”が小室さん側は“金銭トラブルを解決させたい”という認識。双方の意向は相変わらず噛み合っておらず、お互いが納得する日は遠いよう……。 そんな中、冒頭のとおり12月10日に西村長官が会見で「説明責任を果たすべき方が、果たしていくことが極めて重要」という発言がなされたのだった。 「これは秋篠宮さまが会見で、小室さん側が何らかの対応をしていたとしても“目に見える形になることが必要”というご発言に呼応したものです。 西村長官は警察庁警備局長や警視総監、内閣危機管理官を歴任するなど、そう簡単にうかつな発言をする方ではない。宮内庁は12月18日に、ホームページ上で上皇ご夫妻の指示や意向はキッパリ否定した文書を掲載しましたが、両陛下や秋篠宮ご夫妻には事前にお知らせしたうえでの発言であると見られています」(前出・宮内庁関係者) 西村長官が述べた説明責任とは“小室さん側が記者会見などで金銭トラブルの経緯を話すべき”という意味だろう。上芝弁護士に「小室さん側が会見を開く可能性はあるのか」を問うと、 「選択肢のひとつにあがる可能性はありますが、現時点では何も決まっていません。ただ、秋篠宮さまが会見で述べられた“目に見える形”というお話を受けて、スタンスを変えようと思っています。現時点で小室さんに帰国予定はありません」 とのこと。とはいえ、長官からもプレッシャーをかけられた小室さん側は“目に見える形”である会見を開かざるをえないのではないだろうか。 眞子さまのご結婚に関しては、ほかにも“お金”の話がつきまとう。政府が最近、打ち出した『皇女制度』が検討されているからだ。 「女性皇族は結婚後に皇室を離れますが、公務の担い手が減少している昨今、民間人になった後も皇室の活動を続けるというのが、皇女制度です。特別職の国家公務員として公務を請け負い、税金から支出される給与も支払われるのです」(前出・皇室担当記者)
一時金を支給しないと決定する可能性
象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の准教授・河西秀哉さんによると、 「このまま小室圭さんと結婚されることになれば、眞子さまが皇女制度の対象者になられる可能性が高いです。ただ、まだ制度の詳細がわからず、懸念点も多いのです。 例えば、もし眞子さまが民間人として公務を請け負われた場合、夫である小室さんもご一緒に式典や行事に参列するなど“ペア”で行われる可能性があります。 皇女である眞子さまには国家公務員として給与が支払われますが、小室さんも同席した場合に、彼に対してもそれへの報酬が支払われることも否定できません」 仮に、給与が支払われる対象が眞子さまだけだとしても、結局は“小室家”の生活費に充てられることは明白。現状を鑑みると、国民からの反発は避けられないだろう。 そして、国民がおふたりのご結婚に賛成できない大きな理由として挙げられるのが、眞子さまが皇室を離れる際に支払われる一時金の存在。 前例でいえば、内親王である眞子さまには規定満額である1億5250万円、ないしは1割減の約1億4000万円が支払われるのが既定路線。 しかし、宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんは「先日の長官発言が金額に影響する可能性がある」と、次のように語る。 「宮内庁長官は、一時金の額を決定する『皇室経済会議』のメンバーです。 内閣総理大臣が議長ではあるものの、議論をリードするのは長官です。その長官自身が小室さん側に苦言を呈したわけですから、審議に影響が出る可能性は否定できません。 想定される金額として、満額か1割減と言われていますが、実は“支給しない”という前例もあるのです。 結婚に伴う皇籍離脱ではないのですが、新憲法施行後の昭和22年10月に皇籍離脱した皇族のうち、軍人でもあった方には支給しないと『皇室経済会議』で決定しています。 長官の苦言を受けても小室さん側が何の対応もしなかった場合、長官の体面が汚されたも同然ですから、皇室経済会議での審議に影響を与え、一時金を支給しないと決定する可能性もゼロではなくなったと思います」 眞子さまも「一時金はいらない」とこぼされていると一部では報じられており、眞子さまが先日公表された文書には《この結婚について否定的に考えている方がいらっしゃることも承知しております》と記されている。 小室さんとの結婚を批判され続けている現状を理解されているはずの眞子さまは、なぜこれほどまでに“王子”に執着されているのだろうか。
小室さんは“運命の人”
「彼女にとって小室さんは初めて“ひとりの女性”として見てくれた男性なのです。 周囲の人たちは、同級生ですら眞子さまを“皇族として”接していました。でも彼だけはインターナショナルスクール出身らしく、眞子さまに対してもほかの人と同じように接していたのです。 '12年6月、おふたりは海外留学に関する意見交換会で出会われ、その翌々月には早くも“結婚を前提に”交際がスタートするなど、眞子さまからすれば小室さんは“運命の人”だと感じられたそうです。 週末には神奈川県の横浜や鎌倉や葉山、埼玉の長瀞などにお忍びデートを重ね、愛を育まれたそう。デート中は手をつないだり肩を組んだりラブラブで、ふたりきりの世界に入っている様子でした」(眞子さまの知人) 週刊女性が'16年10月に初の“熱愛ツーショット”をキャッチした際も、横浜デート終わりの電車内で「マーちゃんのケータイも見せてよ」と小室さんが眞子さまのスマホをのぞき込むと「ブサイクだからやだぁ~」と嫌がりながらも、その表情はどこにでもいる恋する乙女。 おそろいのリングとブレスレットを身につけ、眞子さまの髪の毛やおでこにボディタッチを繰り返すほど“アツアツ”だった。 おふたりの“愛の熱量”は大学卒業後も変わらなかった。 「小室さんは新卒で『三菱東京UFJ銀行』に入行してから数か月間、寮に住み込みながら研修を受けていました。 同期と共同生活を送るのですが、小室さんには毎朝、彼女からモーニングコールがかかってきていたんです。研修後も変わらず、毎朝の電話は日課になっていました。いま思えば、電話のお相手は眞子さまだったのでしょうね」(銀行員時代の元同僚) '17年5月に眞子さまとの婚約内定報道があった翌日、小室さんは当時勤務していた法律事務所で会見を行った際も「今朝、電話で“行ってきます”“行ってらっしゃい”という会話をした」と、眞子さまとの“ラブコール”内容を明かしている。 「おふたりは日本とNY州の“超遠距離恋愛中”ですし、現在もお互いに電話をかけ合う日課は続いているそうです。14時間の時差があり、眞子さまが就寝されるころがちょうどNY州にいる小室さんの1日が始まるころ。眞子さまは1日の終わりに小室さんの声を聞いてから、おやすみになっているのでしょうね」(秋篠宮家関係者) 小室家の金銭トラブルが要因となって婚約が延期されても、愛想を尽かすどころか、ふたりの絆は深まっているように見える。眞子さまが彼を手放すことができない理由は、ラブコール以外にも──。 「眞子さまとの交際が始まった際、小室さんは使っていたメールアドレスを“眞子さまへの呼び名”と、ふたりの誕生日である10月5日と10月23日を組み合わせた文字列に変更したのです。 現在もそのアドレスを使用しているようで、眞子さまとしては彼からの愛情を常に感じていることでしょう。8年という交際期間を考えても“彼以外とは結婚できない!”と、こだわっていらっしゃるのではないでしょうか」(同・前) 彼の愛情に“縛られる”眞子さまに、国民の声が届く日は訪れるのだろうか──。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5232636c943f721f4d9f5ac5dedecdd16fa5431?page=1