1999年5月25日の朝日新聞・・・・
それが、白神こだま酵母との出会いでした。
当時県外不出といわれていた秋田県の財産である、「白神こだま酵母」は
本当にすばらしい酵母だと言うことを、それから半年後に試作できる
機会をいただいて、確信しました。
無添加で、卵や乳製品を使わなくてもふんわりやわらかな自然な甘さの
パンを焼いてくれる・・・・それも、強い発酵力で。
あぁ・・・これからは、無添加のパンが当たり前に作れる・買える時代
が来るんだ!
本当に心から、そう・・・・思いました。
『日本のパン業界を変えてくれる』
白神こだま酵母を知れば知るほど、そんな想いを強くしたものです。
あれから十年・・・
今思えば、あの頃はまだ白神こだま酵母の「ほんの一部の力」しか知らなかった
のだと、日々気付かされています。
不可能を可能とした「ノングルテンの米粉パン」をふんわりと焼き上げる
その力と、自然の美味しさを作り出す力に改めて感動する毎日なのです。
自然の恵みをいただくことは、自然を守らなければいただけないということも
白神こだま酵母と出逢って、学んだことなのかも知れません。
白神こだま酵母で白神山地の湧き水を使って、パンを焼き上げた時に
この掌に感じた優しさ・・・・まるで、白神こだま酵母が喜んでいる
かのようにさえ、感じました。
「あぁ・・こんなに小さな生き物でも、故郷を覚えているんだ・・」
あのときの感動が、私のゆるぎない「想い」の根底になっているのだと
思います。
もっと、白神こだま酵母の隠された力を引き出してあげたい・・・・
そして、どんな力が隠されているのか・・・・
責任でもあり、楽しみでもあり。
出会い・出逢い・出合い・出愛・・・
いずれのであいにしても、後悔のないようにしたいですネ。