話を大幅に省略しますが(笑)、先日シンガポールのメディア(ほぼ)独占企業体の「メディア・コープ」社を訪れる機会に恵まれました。
この企業の事業領域は広いですが、メインはやはりニュース専門チャンネルの「チャンネル・ニュース・アジア」でしょう。
うちは家にケーブルTVを引いていないのでNHKやCNNが見れません、というか見ていません。よって「ニュース」といえば開局以来見てきているこの「チャネル・ニュース・アジア」になります。そのため、そこに出ているアナウンサーや、レポーターや特派員の顔を名前を、職業柄か「人材」として、どうも自動的に覚えてしまうようです(笑)。
まずはじめにミーティングルームに入っていくと、強面で気の強そうなデボラ・スーンが腕を組んで待っていたのにはビックリしました。「社長」が出てくるとは思ってもいませんでした(笑)。以前は国会についての番組や要人へのインタビューなどはすべて彼女がプレゼンターでした。最近何かの番組で彼女のタイトルが「Managing Director」となっていたのを見て、「へえー社長になったんだ」と知っては居ましたが、まさか話ができるとは思ってもいませんでした(笑)。
そんなことがあって、「何か質問はありませんか」の時間になったときは、真っ先に質問しましたね(笑)。「私はシンガポールに長いので、開局の時から見ていますが、当初はCNNにとてもよく似ていました。。。。」まさか「当時はCNNのコピーでしたね」、とも言えず、「とてもよく似ていました」と言ったのですが、その私の言葉がまだ終らないうちにデボラが「How about now?(今はどうですか?)」と突っ込んできたのは、彼女の番組に出演しているようで面白かったです(笑)。
あと、スタジオ見学の際、これまたこのテレビ局ではプロミネントなメリッサ・ヒャックやティモシー・ゴーも見かけました。ここまでくるとかなりミーハーでマニアックな世界になりますが、これはある意味しょうがないです、毎日テレビで見て「会って」いる訳ですから彼らに親しみを感じない訳にはいきません(笑)。
メリッサには良い意味で驚かされました。我々が通りかかったとき彼女は机で何か食べていたところでした。ちらっとみると、近くのホーカーセンターから買ってきたと思われるヌードル系のローカルフードでした。私の知人がそのメリッサに「Lunch or Dinner?(お昼ですか?それとも夕食ですか?)」と問いかけると、メリッサはまず立ち上がってこちらの方を向き、ただまだ口の中に食べ物が入っているらしく、両手で口を覆いながら、噛んで、そして飲み込んだ後に、「これは朝食です。」と涼やかに言ったものでした。そして続けざまに「Welcome to Media Corp!」と。私はそのしぐさに、正直感心しましたね(笑)。あの状況下で普通のシンガポーリアンだったら、両ひじをテーブルに付けたまま、顔だけ質問者の方へ振り返り、「はあァ!?、ブレックファストら~!」と口の中丸見え状態で言い放ったことでしょう(笑)。
まだま話は付きませんが、いろいろな意味で今回は沢山学ばせて頂き、そして考えさせられました。スタジオやセットは思っていた以上に狭く、そして安っぽい感じがしました。今回案内して下さった先方のご担当者もしきりに「いかにコストを抑えて番組作りをするか」を強調されていたのが印象に残ります。まさに、すべて張りぼてですが、この「チャンネル・ニュース・アジア」のアジアにおけるプレゼンスを考える時、プレゼンのスライドの中にあった彼らのターゲット、「アジアのトップメディアになる」は、もう既に達成されているのでは無いだろうかと考えさせられた次第です。
見えないところは徹底的に安く上げ、見えるところにお金をかける。口の悪いシンガポール人の友人は、「アナウンサーたちって、上半身はシャツにネクタイ、そしてスーツを着ているけど、画面に映らない下半身は、短パンにビーチサンダルなんだよ。」、などと言いますが、それは大げさな表現としても、それは「決して当たらずとも遠からず」だなと、思った次第です(笑)。
長くなりそうなので、今日はこの辺で(笑)。皆さん良い週末を!
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