『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

就労ビザ(EP)の申請から発行まで -EPの発行はオンラインになった-

2010年01月15日 | EPの申請について

 面接の結果、「あなたを採用したいです」という内定のことをこちらでは「ジョブ・オファー」または単に「オファー」と言います。

 「おめでとうございます!オファーがでました!」と通常私は候補者さんへ電話を入れます(笑)。

 そして次に候補者さんの入社の意思を確認した上で、企業さんと候補者さんとの間で雇用契約書(Employment Contract)を取り交わします。

 その後企業さんから就労ビザ(EP=Employment Pass)をMinistry of Manpower (MOM)=労働省とも人材開発省とも言われますが、シンガポールでは「MOM(エムオーエム)」と言って一般的に通じます=へ申請して頂きます。

 EP(就労ビザ)申請の方法としては現在、①マニュアル申請(申請用紙をMOMのサイトからダウンロードして、必要事項を記入の上郵送にて申請する方法)と、②オンライン申請(MOMサイト内からリンクが貼ってある、「EPオンライン」というページからオンラインで申請)の二通りがあります。

 現在では、余程特別な理由が無い限り、通常どの企業さんも「オンライン」でEPの申請を行なうのが一般的だと思います。理由は簡単で、オンライン申請の方が、①簡単 ②処理スピードがマニュアル申請に比べて断然速い、からです。

 処理スピードが速いということは、申請が受理されたか却下されたかの結果が早く判るということで、オンラインでEPを申請した場合、現在のところ大体1週間くらいで結果が出ているのではと思います。以前は2週間くらいはかかっていました。今は早い人だと一日二日で出ているケースもあるようです。これがマニュアル申請だと、1週間は間違いなくかかり、結果がでるまではたぶん2~3週間は待たなければならないと思います。

 さて、MOMから「この人にEPを出しますよー!」という知らせは、メールで企業さんへきます(ご担当者のメールアドレスに)。内容は本当に「おめでとうございます。喜んでお知らせ致します。」の文面から始まります(笑)。

 そのメールが届いたら、企業のご担当者は改めて「EPオンライン」のサイトにアクセスし、「In-Principle Approval letter」をダウンロードします。

 この「In-Principle Approval letter」は「あなたにビザを出しますよー」という意味のレターで、就労ビザ(EP)ではありません。あくまでも「あなたに出しますよー」という意味のレターで、現在の決まりでは、このIn-Principle Approval letterが出てから6ヶ月間以内に正式に就労ビザ(EP)の取得手続きを行なわなければその権利は失効します。

 これまでは(だいたい半年前くらいまでは)このIn-Principle Approval letterを入手したら、ビザ取得に際して提出しなければならない書類、例えば卒業証明書や前職の在籍証明書などを携えてIn-Principle Approval letterと一緒にMOMへ提出し、ビザ(緑色のカード)の発給を受け、料金を支払う、という手順だったのですが、現在はそのプロセスが変わり、In-Principle Approval letterを受けた後はまず、

   ①オンラインで料金(ビザの年数によって異なる)を支払い、そして
   ②オンラインでEP(ビザ)の発給を受けることが出来ます。

 この時点でプロセスの状況を確認すると既に「Issued」(発行済み)となっているはずです。

 ただこれだけではEPのカードが手元にありません。そうです、カード入手はその次のプロセスになります。まず、

   ③オンラインでMOMとアポイントメント(面会予約)を取る(これは企業のご担当者がやってくれます)
   ④必要な書類(In-Principle Approval letter、卒業証明書、写真など)をそろえて、③で決まった日時に指定の場所(MOMの出先機関)に出向きます。(候補者さんが行きます)
   ⑤そこで書類を提出し、指紋を取られます。(コンピューターによるスキャニング)
   ⑥後日(⑤の段階で指定された日時)再度その場所へ、今度は最終的にEPのカードを受け取りに行きます。

 これでやっと「EPを貰った!」という実感が湧きます(笑)。

 以前EPには本人の顔写真や指紋は無かったのですが、今のEPは本人の顔写真と指紋がプリントされています。
  
 今日の記事はお役に立てましたか?
 何か不明な点などありましたら遠慮なくご質問下さい。

 それでは皆さんどうぞ良い週末を!

にほんブログ村 転職キャリアブログへ
もし宜しかったら「ポチッ、ポチッ、ポチッと」お願い致します。
今日も有り難うございました!

最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
general aptitude test (Fumi)
2010-12-15 00:51:23
最近SPASSの申請をしたものなですが、MOMのほうからgeneral aptitude testを受けてくださいといわれ、受けたのですが、そのテストの結果はどの位重要なのですか? 
返信する
佐藤 (Fumiさんへ)
2010-12-16 21:54:44
Fumiさんコメントありがとうございます。そのテスト、以前うちの候補者さんも受けていました。「結果はどの位重要なの」かは正直わかりません。

印象では、それほど厳しいものではないような気がします。
返信する
Unknown (Fumi)
2010-12-18 21:17:08
すみません、さしつかえなければお答えください
その候補者は無事にEPをもらえましたか?
返信する
佐藤 (Fumiさんへ)
2010-12-18 22:48:43
はい、その候補者さんは、Sパスでしたが無事就労ビザがおりました。
返信する
Unknown (Fumi)
2010-12-19 00:15:32
ご返答たいへんありがとうございました。きながにビザを待とうとおもいます。
返信する
Unknown (みみ)
2012-01-30 23:24:55
前職の在籍証明書は現在ビザ申請の際に必要ではないのでしょうか?他のページにも投稿してしまいご迷惑おかけ致します。
返信する
みみさんへ (佐藤)
2012-02-01 14:57:52
みみさん、

こちらへも書き込みありがとう御座います。

以前は必要/提出が求められていたこの「前職の在籍証明」ですが、現時点のMOMのウェブサイトから判断しますと「必要ではない」と判断されます。

ただ、企業さんによっては、面接の際に「本当にこの期間この企業で就業していたか」を確認される企業さんがいらっしゃいますので、もし可能なのであれば、事前に取得しておくことをお勧め致します。


佐藤
返信する
Unknown (みみ)
2012-02-06 14:05:11
ご回答いただきましてありがとうございます。シンガポールにて就職が決まった際にはまたご相談させていただく事もあると思います。よろしくお願いいたします。
返信する
みみさんへ (佐藤)
2012-02-06 16:38:48
こちらこそありがとう御座います。

了解致しました。その際は是非お声をかけて下さい。

こちらこそどうぞ宜しくお願い致します。
返信する
Unknown (reina)
2015-01-08 14:49:21
日本の企業でないていをもらい、シンガポール勤務になりました。その場合でもやはりビザはいりますか?
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。