『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

シンガポールでの転職は、「上司を選べるチャンス」

2010年11月11日 | 就職や転職についてあれこれ

 中にはそうでない会社もあるかも知れませんが、一般に「サラリーマンである以上“上司は選べない”」と言われます。

 確かにそうだろうと思います。

 でもシンガポールではちょっと事情が異なります。ここで事業を展開する日系企業の現地法人の規模は、上場企業であっても小さいところが多いです。

 すると「面接官」が「現地法人の社長」という場合が結構あります。

 面接とは単に質問を受けそれに答えるだけではありません。先方も「この人を採用しても大丈夫か?」という目で見てきますから、こちらも「この人が上司で大丈夫か?」と、逆に“俺が(私が)面接してやる”くらいの気持ちで、決して萎縮せず、かといって横柄にならず、真剣に誠心誠意相手に対峙しなければなりません。

 また面接も終わり近くになりますと、「何か質問はありませんか?」という質問を頂くことが多いですが、その際「待ってました」とばかり、給料や待遇そして就業時間や有給休暇の日数について質問するのは、私が思うに、それは得策ではありません。

 そのようなことは、実際オファー(内定)が出たら、エージェント(人材会社)経由で確認すれば事足ります。そのための“エージェント”です。

 それよりも、「何か質問はありませんか?」、の時こそ、その面接における最後のアピールのチャンスです。再度その仕事に対して自分はいかに興味を持っているかを伝え、さらに、面接官であるその「社長」個人に対しても人間としていかに興味を持っているかを、自らの質問を通じて伝えることができれば上々です。誰でも自分たちの仕事に対して興味を持ってもらえるのは嬉しいことですし、その上、自分自身にも興味を持ってくれていると知るのはもっと嬉しいものです。

 お世辞を言えと言っているのではありません。でも本当にその企業に入りたい、その仕事をしたい、そしてこの人の下で働きたいと思えば、言葉は自然と誠意を持ち相手に伝わることと思います。

 面接は双方向的なものであるべきと思います。特にシンガポールでは、上記の通り、一緒に働くことになる上司、その下で働くことになる上司との面接というチャンスが、一次面接の時から訪れ易いです。言い方をちょっと変えれば、その時こそ「上司を選ぶチャンス」でもあると言えます。日ごろから「質問する力」、質問力を鍛えておきましょう。


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