田んぼの道を走り抜けるサイクリング・ロードは、やがて峠の登り口へとさしかかる。自転車の達人達と共になんとかついていっているという謙虚な気持ちでペダルを漕ぐ。
自然の中を走るという、俺にとってはゴキゲンなイベントさ。いろんな職業の男や女がこの日ばかりは、ただの、自転車乗りだ。みんなで力を合わせて助け合って一日中、自転車で走り回る、ダイの大人が。
愛と平和に満ちあふれた一日だ。朝から夕方まで自転車に乗ってるなんて!
僕らは思うんだ。戦争なんてくだらねぇ。テロなんかまっぴらだ。俺達が走る道を、爆弾で破壊しないでくれ。ペダルを漕いで、どこまでも行きたいのさ。朝9時にサイクルショップに集合だ。
by 忌野 清志郎
引用 ロードバイクビギナーズ 八重洲出版
ロードバイクをこよなく愛した忌野清志郎が逝ってしまった・・・
合 掌
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