だいぶ前に読んだこの本を読み返した
「It's Not About the Bike」
邦題は「ただ、マイヨジョーヌのためでなく」
読み返す本はそれだけ愛着があるし、それだけの内容がある本だ
今回読み終えたとき、その読後感は以前読んだときよりもいっそう深かった
訳者のあとがきにも書いてあるように
そこに描かれているのは稀有な人間ドラマだ
世界のトップライダーの道を歩んでいた著者が睾丸癌を発病
脳と肺に転移し生存率20%以下の予後群にありながらも
癌と正面から向き合って壮絶な闘病生活を送っていく
さらに
病を肉体的に克服したあとも・・・
ツール・ド・フランス総合優勝にいたる真の復活に向けた精神と魂の回復が描かれている
そして、これは紛れもない実話なのだ