学生時代は、たびたび、サークルのボックスにたむろしていました。
ギタリストは、おもむろに、アンプに繋いでいないギターを弾いてみたり、
ドラマーは、手スティック（要するに、手♪）で、テーブルや自分の太ももを叩いたり、
べらべら喋ったり、ぼーーっとしたり、やっぱり、ぼーーっとしたり・・・・・
とても、贅沢な時間を過ごしていました。
私が、まだ1回生のある日の夕方。
その時、ボックスに居合わせたメンバーは、同じ1回生の男の子数人と、3回生ギタリストKさん。
みんなのあこがれの先輩です。
1回生達：「ひまやな～。なーんも予定ないし・・・」
ぼーーっと、30分か1時間ぐらい過ごしたと思います。
すると、先輩Kさんが、ぶつぶつ唸り始めました。
Kさん：「うーん・・・・・そうなんか～・・・・・うーん・・・・・どうしようかな・・・」
そして、くるっと私達の方を向いて、
「君ら、なんか、えらいヒマそうやな。」
1回生達：「ヒマです。」 「ヒマです。」 「ヒマです。」
Kさん：「実は、僕もヒマなんや。酒でも飲みに行こか？」
ひょーー！
みんな大喜びで、三条に繰り出しました。
「よっしゃ、鳥せい（『とりしょう』と読みます）にしよか。」
「はーい♪」
ぞろぞろぞろ・・・・・
そこで、Kさんが注文されたのが、かにみそでした。
正直言って、それまで、かにみそが美味しいと思ったことはありませんでした。
両親が、甲羅の中に、ちょびっとお酒を入れて、ぐちゅぐちゅっと混ぜて、美味しそうに食べていましたが。
第一、見た目があんな感じですし、味も、生臭い系。
でも、目の前で、Kさんが、あまりに幸せそうに食べてられるので・・・「ちょっと下さい」
・・・・・あらぁ～、おいし♪
なぜか、お酒までもが、美味しくなった気がしました。
昨日は、北海道土産のかにみそを肴に、日本酒をちびちび・・・ではなく、焼酎がんがんで頂きました♪
かにみそ＆焼酎という組み合わせも、なかなかイケます。