佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

知的な野蛮人

2020-12-18 17:27:30 | 日記
「不透明なこれからの時代を
力強く生きていくには、五感
が敏感で、それでいて

コンピューターもジェット機
も自ら操れる、いわば知的
な野蛮人であることが必要
だ」とある人物が語っていま
した。

さて、「百聞は一見にしかず」
と昔から言いますが、ルソー
はこんな言葉を残しています。

「視覚は、五感のうちでいち
ばん当てにならず、間違い
やすいものだ。

たとえば、人間は一目で
地平線の半分を見渡せる。
このように、視覚の作用は
あまりにも早くかつ広大で、

他の感覚によって修正する
ことができない。だから、目
だけで事物を判断すると
必ず間違う」と。

視覚による早とちりな判断
を正すには、五感のうち

最も鈍感だが、最も判断
が正確で確実な触覚と
組み合わせるのがよい
そうです。

技師や測量士、建築家、
大工、画家など手を使う
人が、一般の人よりは
るかに的確に一目で

空間の大きさを見積もる
ことができるのは、その
ためだと言います。

視覚や聴覚だけでなく、
味覚、聴覚、触覚も
働かせて正しい判断を
したいものです。

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「正月仕度」

2020-12-18 17:22:49 | 日記
暮れも押し迫ってきた。
12月13日は“事始め”、
老舗旅館俵屋では餅をつき、
桃色と白の餅花を、50本の
柳につける。

これを従業員全員で行う。
無病息災を願いながら、一見
古めかしい心の結晶が、やがて
氷の結晶という幻想的な花傘と
して開花する・・・・・

やがて玄関に餅花が飾られる。

私は、紅白の餅を飾るのはいか
にも京都らしい習慣だと思った
が、京都にはもともとこんな習
慣はなかったそうだ。

商社勤務の頃、染め依頼で長年
京都に通っていたが、俵屋オリ
ジナルの発想だそうだ。

約三十年前、東北地方で一月
十五日に行われる、農耕の栄を
祝う花正月という風習からヒン
トを得て発案し、それを「俵屋」
の正月に取り入れた。

独自のアイデアだったのだ。

いまや、京都の料亭の初春を
飾るしつらいとして定着してい
る観のある餅花は、それまでの
京都には影もかたちもなかった
といいうのである。

つまり、「俵屋」が京都における
餅花飾りの元祖というわけだ。

おそらく、餅花飾りにごく自然
に京の正月らしい雰囲気を感じ
るのは、私だけではあるまい。

その当たり前と感じるほどに
普及している“京の美”が、
実は「俵屋」さんの独創性に
よる産物だ。

伝統と新しさを柔軟に取り入
れる魅力を京都に感じた。

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「幸福の尺度」――逆境は「人生の材料」にすぎない

2020-12-18 12:16:30 | 日記
私たち人間は<幸・不幸>に関
して、とかく、つぎのような
考え方におちいりやすいもの
だ。

順境が幸福、逆境が不幸。
安楽がしあわせ、困窮が不
しあわせ。
たくさん「もつ」ことが幸福、
その反対が不幸。

この判断がまるまるの誤りである
とは、いえないかもしれない。
“ 一面の真実”ぐらいは、ついて
いると思われるからである。

しかし、それはごく一部の真実に
すぎず、また、きわめて表面的
なあ見方にもすぎないであろう。

逆境、困苦の中にあって、明るい
顔で、「私はしあわせ」という人
もいるのである。
そういう人は変なのか?
いやいや、そんなことはあるまい。

幸福の尺度を、もっと深いところ
に求めているだけの話であるに
ちがいない。

順境も逆境も、“人生の材料”に
すぎず、これがただちに人の幸
と不幸をきめるわけではない。

要はこれらへの“対処のしかた”
こそが肝心なので、それのいかん
によっては、「順境かならずしも
幸福ならず、逆境かならずしも
不幸ならず」ということになっ
てくるけけなのだ。

もっと強く、「逆行こそが幸福」
といっていえないこともあるま
い。少なくとも、「幸福を生み
だす源」というぐらいには・・
・・・。

なぜなら、逆境によってこそ、
人は磨かれ、鍛えられて、とく
にその精神面を成長させること
ができるからである。

逆境を“光”として、心を明る
く照らすことができた人は、自
分の力への自信もつくにちがい
ない。逆境の中にも幸福のタネ
だけを見つけて、これを育てる
ことができるのである。

まさに、このような人こそが、
「幸福な人」なのではないか?
順・逆、どのような境遇にお
かれようと、ここから「幸福
への道」だけを見つめてゆく
人である。

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「大人になって知ったこと」

2020-12-18 12:13:31 | 日記
十九歳の頃、私は夏のほと
んどの時間を海で過ごした。
あの頃の私は、幸せが退屈に
似ているなんて知らなかった。

人もうらやむような恋愛結婚
行進曲に合わせて、ステップ
を踏んでいたわけです。初めて
スケート靴を履いた女の子み
たいに、

氷の上でぴょんぴょんと。
途中で、すってんころりん
と転んで、大怪我をしてし
まうとも知らないで。


YouTube
清水 翔太 feat.仲宗根 泉(HY) 『366日 Short Ver.』

https://www.youtube.com/watch?v=MhAkq1M5m9U

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「大切にされる人」

2020-12-18 12:10:55 | 日記
すばらしい技術や能力や、役
割を持つこと。これは、人から
大切にされる条件だ。

しかし反対に、何の技術もなく、
何もできない人も大切にされる
ことがある。

たとえば赤ん坊。赤ん坊は無力
である。泣くことと眠ること
しかできない。

一見、何の役にも立たない。
しかし大切にされる。なぜだ
ろうか。

赤ん坊には無限の可能性があ
る。未来がある。今は何もでき
ない無力な赤ん坊だが、これか
らどんどん成長していく。

こういう人を、人は大切にす
るんのではないだろうか。

つまり、今はたいした能力がな
くとも、素直で、行動力のある、
これから成長する可能性を秘めた
人だ。

また、世話をする楽しみがある。
人の世話をすると、「自分が誰か
のために役立った」という気分に
なれる。めんどうを見たり、世話
をすることによって、

自分も何か学んだり、成長できる。

大人になっても、赤ん坊と同じ無力
では困る。自分では何もせず、人に
依存するだけではダメだ。

しかし、ある一面で無力であっても
いいのではないだろうか。

非情に貴重な能力を持つ人でも、何
ごとにおいても全て得意というわけ
にはいかないどろう。

苦手なことも、きっとある。すばら
しい絵を描く人が、

「実は私は歌がへたくそで・・・・」
ということもあるはずだ。

「あの人は、アイデアはすばらしい
けど、事務能力がないな。事務では
私がいろいろ教えてあげよう」

と、はりきって大切にしてくれる場
合もありそうだ。そんなときは、事
務の面ではしっかりお世話になって、

今後の成長を期待させれば、大切に
されるだろう。

「事務なんかできなくたって生きて
いけるんだ。そんなの必要ないバカ
げた能力だ」などといっているよう
ではダメだ。

大切になれる見こみはない。

自分にできることは快く提供して、
できないことは素直に提供しても
らう。お互い様に助けあえる人が、
大切にされるのである。

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誠実になれば不誠実になる

2020-12-18 12:04:01 | 日記
“人は誠実という言葉を
よく口にしたがる
誠実になればなるほど
不誠実を知らない“

「誠実になればなるほど不誠実
になる」と言ったのは、ゲーテ。
一見この矛盾した言葉はどんな
ことを意味しているのか。

「私はウソをつきたくない、だか
ら思ったことをはっきり言う」と
言った人がいた。

人間はお互いに不完全だから
自分だけの誠実は、ともすれば
他人に対する配慮や思いやりに
欠けることがあるものだ。

ゲーテはそれを言いたかったの
だろうと思う。人間は多くの欠
陥をもっているものだから。

多くの場合誠実に言ったことが
不誠実になる。他人に対する
誠実さこそ本物であろう。

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別れ際のあいさつで決まる。

2020-12-18 12:04:01 | 日記
出会ったときは、誰でも
挨拶ができます。

そつのない人は
「別れ際のあいさつ」がいい。

挨拶は、声でするものでは
なく目でするのです。

目が合わないのは、挨拶で
はないのです。

最後のあいさつは、相手の
名前を呼ぶこと、または、
その日の天候に合わせ、

相手を思いやり、”雪で足もと
がすべきやすいからお気を
つけて”とひと言添えて、

「別れ際の挨拶」は、テレ
パシーなのです。



YouTube
Chopin - Complete Nocturnes (Brigitte Engerer)

https://www.youtube.com/watch?v=liTSRH4fix4


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「不思議図鑑 Ⅰ」

2020-12-18 12:01:19 | 日記

人間のエゴイズムをすべてうけ
入れながら、いつも言いなりに
なり、

ときどき自然に向かって「帰ろ
うかな」と遠吠えをしている
犬のやさしさは、

飼いならされた男たち、家路を
いそぐパパたちにもつながる
さみしさを思わせるだろう。

生きるかぎり、人もまた見え
ない首輪をはずすことなどで
きないのである。




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好きでいさせて ―1―

2020-12-18 12:01:11 | 日記
飛行機の小窓に額をくつけて、
眼下に広がり景色を見つめた。
なんて広大な森。

アメリカに来るのは、初めて
だった。海外旅行は高校生の
時、母とふたりでツアーに参加
したパリとウィーン、大学時代
に友だちと出かけた香港、その
二回きり。

今回も、パケージツアーに申し
込んだ。「ニューヨークシティ
五日間のバカンス」。飛行機
とホテルと、空港・ホテル間の
送迎バスだけがついてくる。

残っていた有給を、まとめて
取った。退職が受理されて、
冬のボーナスをもらったあ
とで、会社を辞めることに
していた。

どうか会えますように。
神さま、あのひとに、会わせて
下さい。

ツアーに申し込む前に、あのひと
の借りている家の一階に住んでいる、
大家さんに電話をかけてみた。
その電話でやっと、わたしはあの
ひとが家を留守にしていること
を知った。

「カイセイは、この町から車で三時間
ほど北へ走ったところにある、
ナチュラル・アグリカルチャー・
プログラムに参加しているのです。
おそらくあと二週間ほどしたら、
戻ってくるでしょう」

「彼の滞在先の電話番号は、わか
りませんか?」

「残念ながら、それは聞いており
ません。もしかしたら、電話も
電気も水道も、ないところかも
しれませよ。あのあたりは山奥
ですから。かまびすしい現代

文明から開放された、聖域みた
いなところなんです」
そう言ってジャネットは笑った。

わたしは彼女に、渡米の予定
――――それもちょうど二週間
のちだった――――を伝え、

「もしもそれまでに彼が戻って
きたら、わたしに直接、電話を
かけてもらえるよう、伝えてく
ださい」と頼んだ。
「わかりました。伝えます。
問題ありません」
と、彼女は約束してくれた。

マンハッタンを出て三十分ほど
過ぎると、電車の窓から見える
景色は一変した。

電車の揺れに身をまかせ、夕闇
を溶かし込むように暮れていく
河を眺めているうちに、緊張と
昂揚のあまり張り詰めていた
気持ちが、ゆるゆると解けて
くるのがわかた。
きっと会える。

必ず会える。
絶対に会える。

胸の中で念じ続けていたそれ
らの言葉が、静かにその輪郭を
失ったあと、澄みきった心の
表に浮かんできたのは、たった
ひとつの想いだった。
あのひとが、好き。

父が逝った夏、八番目の曜日に、
あのひとは言った。
泣いていいよ。泣きたければ、
いつまでだって、好きなだけ
泣いて。俺はずっとそばにいる
から。

あのひとの言葉を、ひとつ残らず
覚えている。

優しい言葉も、熱の籠った言葉も、
さり気なく置かれたひとことも、
ただの相槌でさえも。いいえ、それ
は覚えているのではなくて、突き刺
さっているのだ。

ガラスの破片のように、柔らかい
薔薇の棘のように。だからわたし
の胸は、こんなにも、痛い。

北へ、北へと、あのひとの住む
町に向かって、まるで河面を滑る
ように走る電車の中で、泣き出し
てしまいそうになるくらい、叫び
出してしまいそうになるくらい
・・・・
あなたが、好き。

アイシテイル
トオクハナレテイテモ
ワタシタチハ
ツナガッテイル

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