佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

「はかない」

2024-11-25 12:03:17 | 日記

人の世は“はかない”とい
う無常感は、
日本人の心に住みついて
いる。

『平家物語』の有名な冒頭
の一節
「祇園精舎の鐘の声、諸行
無常の響きあり。紗羅双樹
の花の色、盛者必衰の
理(ことわり)をあらわす。
」は、その最も美しい表現だ。

はかないというのは、消えて
なくなりやすい、もろくて
長つづきしない、という意味
だが、そのことを美しいもの
としてとらえるところに日本
人の心がある。

「行く水に数書くよりもはか
なき思わぬ人を思ふなりけり」
という古今集の歌にあるよう
に、何のかいもない無益
な恋に悩むことも高貴な人た
ちの多くが行ってきた。

桜の花を日本人が愛する
のは、その
美しさがはかないからだ。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ただ逢いたくて』

2024-11-25 12:01:28 | 日記

人の心は川の流れのように留ま
ることを知らない。片思いはそ
の先がほしくなります。

自分の気持ちを伝えたいと思うよ
うになるばかりでなく、わかって
ほしいと望むようになるのです。

それは苦しくて、少しせつない。

けれどそんな感情も、心を育てる
素敵なレッスンになるのです。
片思いも相思相愛の恋も、見つめ
るのは相手ばかりではないのかも
しれません。

もしかしたら見つめている相手の
向こう側に、自分の心を見てしま
うのでしょう。

情熱という名前の刃を振りまわす
ように恋をしていた頃を過ぎると、
誰にも告げず、相手に何も告げな
いまま人を愛することができる
ようになるものです。

その人の家のそばを通ると思い
だし、電話で話す機会があれば
少しばかりどきどきしながら話
してる。

誰に嫉妬するわけでもなく、た
だただその人を思い、幸せであっ
て欲しいと願う。

そんなふうに誰かを想うことが
できたとき、私は自分が少し大人
になったと思いました。

そして、通り過ぎたいろいろな
出来事が、色あせることなくそれ
ぞれの時代で輝いていたことを
知ったのです。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ひとつきりの丸ごとの愛」を、 私も抱きたいと願っています

2024-11-25 11:58:53 | 日記

私はいつか、清らかで、純粋
で、透明で美しい心を持った
人間になれることを夢見て、
あるいはそういう世界を目指し
て進んでいきたいのです。

たとえ今は醜く、汚れた魂を
抱えていても。

一生を通して、たったひとりで
いい、その人のことを全面的に
受け入れ、死ぬまで無条件で
愛することができたなら、

それはなんて素晴らしいことだ
ろうと、私は思うのです。

YouTube
ニューヨーク・シティ・セレナーデ - Christopher Cross - 訳詞付き

https://www.youtube.com/watch?v=8i4bsT-cQWw


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心の天気

2024-11-25 11:57:21 | 日記

「日照りも嵐もあって人生」
心を天気にたとえて言うと、
どうも私たちは、すきま風
もなく暴風雨も起こらない
状態が「理想」としている。

そういうことが可能だと思
っている。

でも、暴風雨など、全部こ
みで、天気が成立しているわ
けで。


太陽が照っている時を「良い
天気」と言って、良い天気が
多いほど良い、と思いこんで
いるのだけど

日照りばかり続いたら「良い」
とは言えないでしょう。

でも、それほど私たちのイメ
ージは固定している。

心の天気も、人はみな雨の降
らないことを願っている。

―――どこかに「良い天気」
ばかりを生きている人間がい
ると、みんな錯覚している。

そして、その人に比べると自
分は残念だと思っているわけ
だけど、そんな人はいないん
です。

YouTube
Charlie Puth - We Don't Talk Anymore (feat. Selena Gomez) Samantha Harvey & Harvey Cover

https://www.youtube.com/watch?v=LZ5xFatkR3o

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人の弱さを考える時、連想のように思い出すのが、歌だ

2024-11-25 09:21:25 | 日記
この世には、「励まし歌」が
あふれている。近ごろますま
すふえているような気がする
し、さめているはずの若者向
けの楽曲の中に、そんなメッ
セージが多いことにも驚く。

僕が思う「励まし歌」とは、
例えばZARDの「負けな
いで」だ。孝子の「夢をあき
らめないで」や、爆風スラン
プの「Runner」、ゆずの「栄
光の架橋」、GReeeeN]の
「キセキ」もそうだろう。
SMAPの「世界に一つだけの
花」もその仲間である。こう
いう歌を聴いて、「励まされ
ました」「救われました」「勇
気をもらいました」という人
々を見るたび、あ、みんな
同じなんだなと、ちょっと可
笑しくなる。

歌だけじゃない。
映画や、本や、俳句や詩歌、
あるいは書や絵本に至るまで、
人にやさしく声をかけ、なぐ
さめ、あたため、勇気づけて
くれるものは多い。そういう
ものに出会うたび、僕は、あ
らためて人の弱さや心細さを
知る。そして、思い通りにい
かない人の世の大きな壁の前
で、生きるためにけんめいに
もがくいくつもの人生を思
いうかべ、「がんばろうね」
と声をかけたくなる。

「憂き事の
なおこの上に積もれかし
かぎりある身の 力試さん」
誰のものか思い出せないの
だが、もう何十年も前に何
がで読んだこの言葉が、い
まも胸を去らない。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

絆を、もっと

2024-11-25 09:18:11 | 日記
「ありがとう」「おつかれさ
ま」
人と人とがふれあった時に
流れるあたたかい気持ちは、
グローバル化とか、マニュアル
化とかが、どんなに進んでも、
きっと変わらない。

誰かを蹴落として、ひとつ
上に行くよりも、
隣の芝生の青さをうらやむ
よりも、
転んでいる人に手をかし、
落ち込んでいる人を励まし、
元気な時は助け、元気でな
い時は助けてもらう。
原点にあるのは、そんな
助けいの心。

市場経済やグローバル化と
対立するものではなく、
「日本人として大切にした
い心」として伝えていく
べきです。


YouTube
たしかなこと(Easy & Short Ver.):小田和正

https://www.youtube.com/watch?v=RTa8oHWPvvs&list=PLuSVXGAmR2Sq9sAskHvh5fr_UnI3g4TNj
この記事についてブログを書く
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『せつない』

2024-11-25 09:17:25 | 日記
[切ない distressful]

悲しさや寂しさ
恋しさなどで、
胸がしめつけられるようだ。

つらくやるせない気持ちだ。
深く心を寄せている。

大切に思っている。

― ◇ 竹物語 ◇ -
竹取が心を乱して泣き伏して
いる所に近寄って、かぐや姫
が「私も、不本意ながらこう
してお暇するのですから、

せめて天に上るのだけを見
送ってくださいませ」と言い
ますが、翁は「なんのために

お見送り申し上げるのですか、
こんな悲しい心持ちなのに、

このわしに、この後いったい
どうしろと言うつもりで、見
捨てて昇天なされるのです。

どうか一緒に連れていってくだ
さい」と泣き伏すので、

かぐや姫の心も千々に乱れるの
です。かぐや姫は「手紙を書き
残してまいりましょう。

私が恋しくなったその時々に、
取り出してご覧ください」と
言い、涙にくれながら、書いた
言葉は、

「私がこの国に生まれたのであれ
ば、ご両親をお嘆かせ申さないよ
うに、いつまでもお側にいること
もできましょう。

そうせずにお別れしてしまうこと
は、かえすがえすも残念でなりま
せん。脱いでおく着物を、私の形
見として、いつまでもご覧くださ
い。

月が出た夜は、私の住む空をあお
ぎ見てくださいませ。それにして
も、お見捨てと、書き置くのでした。

※私人の栞
辛いのでも、悲しいのでも、
苦しいのでもない。

切ないとしか表現できない
ことが、
大人になると増えるようです。



この記事についてブログを書く

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

好きでいさせて

2024-11-25 09:12:06 | 日記
両手で顔を覆ったまま、あのひと
に呼びかけた。

日本にいるあのひとに?いいえ、

わたしを取り囲むこの暗闇と、肩
や膝に舞い降りてくる雪の、その
結晶の、すべての粒子の中に
棲んでいる、
今、ここにいるあのひとに。

ずっと、好きだった。
今までずっと、好きだった。

あなたに別の人との暮らしがあり、
あなたに別の人生があったとし
ても、わたしは、あなたがくれた
言葉を、想いを、決して忘れは
しない。

わたしたちは、ここではないど
こかで、別の惑星で、深くつな
がり、愛し合っていたのだと。
そんなおとぎ話を信じていたい。

今はそう信じさせて。
好きでいさせて。
お願いだから。
これからも、ずっと。



「遠 恋」 愛よりも優しく ―最終章―
あれから―――



 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする