佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

「霧の”重み”を知る」

2025-01-12 12:18:34 | 日記
道元禅師は、「霧の中を行けば、
覚えず衣湿る」という一言を残し
ている。

霧の中を歩いていると、濡れると
もなく濡れぬともなく、知らず
知らずのうちに、衣服が湿って
しまい重くなっていきます。

人生もまたそれと同じだと言う
のです。

どんな仕事をしているか、どんな
ことに日頃触れているか、日頃ど
んな人と付き合っているか・・・。

それが、いつしかその人の身にしみ
ついてしまうのです。

美しいもの、清らかなことに触れて
いると、だんだんと自分も、ほんの
少しずつですが心豊かになっていき
ます。

逆もまたしかりです。

いつからそうなったのかは、わかり
ません。

急に、そうなったものでもありません。
いつの間にか、知らず知らずのうちに
身につけていくから、実は最も恐いと
言えます。

そして、本当の霧は、私どもの心の内
にあると思います。日頃、何を思い続け
ているか、何を善しとして物事を判断
しているか。

それこそが、私たちをしっとりと湿らせ
続ける霧ではないでしょうか?

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まるで時の流れが止まったように・・・

2025-01-12 12:12:06 | 日記
彼の描いた空を眺めていると、
その空に浮かぶ、白い雲になれ
そうだと思った。

彼の描いた海を眺めていると、
海原に舞う、一羽のかもめに
なれそうだと思った。
彼のそばで暮らせるならば―――

ふたりで一緒に歩いていける
なら―――

わたしは草原を渡る風のように、
野山で咲く花のように、いつも
自由で幸せでいられると思った。

彼は―――
わたしが生まれて、結婚したいと
思った人だった。



YouTube
絢香 / サクラ[LIVE映像](2018/3/14リリース「Acoustic Live Tour 2017-2018 ~3-STAR RAW~」より)

https://www.youtube.com/watch?v=Hm_RJ3K8faE

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祈るとき人は必ず目を閉じて何もなかったように立ち去る 

2025-01-12 12:11:52 | 日記
覚えていますか?
あなたは、あの日のことを。
覚えていますか?わたしのことを。

わたしたちが出会って、ぶつかって、
ふたつの心がばらばらと音を立てて
砕け散った、あの場所のことを。

わたしは覚えている。たとえあなた
が忘れ去っていても、死ぬまで
二度と思い出しもしなくても、

わたしだけは、忘れない。忘れる
ことなどできない。なぜなら、
あなたという人はあの日、あの
場所で、わたしに刻まれた痕跡
だから。

わたしという女に、この人生に
標された、あなたはマイルスト
ーンだから。

あなたは古い地図。
あなたは壊れた方位磁石。
そしてあなたは、牙を剥いて荒れ
狂う、真冬の海辺に立つ灯台の
明かり。

あなたはわたしを迷わせ、わたし
を引き寄せる。希望なのか絶望
なのか、救いなのか破壊なのか、
わからない―――それらのどれで
もない、

それらのすべてを孕(はら)んだ
光を放ちながら。


YouTube
上原ひろみ 即興でマイ・ウェイを神技演奏

https://www.youtube.com/watch?v=KadnVRvO4cM

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逢うたびに抱かれなくても一緒に暮らしてみたい1月

2025-01-12 12:09:07 | 日記
あなたの電話の声が

やさしく私を抱きしめていった。

YouTUbe
BREEZE - Just the way you are (Bossa nova version)

https://www.youtube.com/watch?v=vVoZRwBVJwM&list=RDvVoZRwBVJwM&start_radio=1&t=0

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「静かな嵐」

2025-01-12 12:07:35 | 日記
心細いような、心許せないような、
こんな嵐の夜には、どこからかあ
の人の声が聞こえてくる。
時間も距離もかるがると超え、わ
たしはあの頃に連れ戻されてしまう。

―――大丈夫だよ。キミはなにも、
心配しなくていいから。
―――俺に任せておいて。何もかも
   ちゃんとするから。

―――キミは俺の大事な宝物。簡単
に別れないよ。
わたしを弄んだ、なつかしい、わた
しの昔の恋人。

あれは、あまりにも手痛い失恋だっ
た。そえゆえに、それはガラスに刻
まれた文字のように、わたしの心に
残っている。痛みは、静かな嵐のよ
うにやってきて、樹木をたまわせ、
木の葉を震わせ、わたしの根源を
揺るがせようとする。

でも、大丈夫、絶対に、大丈夫。

言い聞かせながら、わたしはひとり、
暗闇の中で、嵐が通りすぎていくの
を待っている。どんなに激しい雨が
降っても、わたしはもう「過去」を
迎えに行ったりしない。

わたしの心はさらわれていかない。
吹き飛ばされはしない。わたしに
は今、愛しい待ち人がいる。

YouTube
Rita Marcotulli - Andy Sheppard "Waves and Wind

https://www.youtube.com/watch?v=hWDvrCH8Ge4

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心の痛手

2025-01-12 12:05:47 | 日記
ジャックナイフのように
ひらめかせて、人の胸の中を
一突きするぐらいは朝めし前
だ。だからネット世界は怖い。

だが、同時に言葉は薬にもな
る。さまざまな心の痛手を癒
すための薬に。

言い尽くしているが、
言葉を友人に持ちたいと思う
ことがある。

それは、旅路の途中でじぶん
がたった一人だと気がついた
ときにである。

たしかに言葉の肩をたたくこと
はできないし、言葉と握手をす
ることもできない。

だが、言葉にも言いようのない、
旧友のなつかしさがあるもので
ある。

時には、言葉は思い出にすぎ
ない。だが、ときには言葉は
全世界全部の重さと釣合うこ
ともあるだろう

そして、そんな言葉こそが
「名言」ということになる
のである。

だが、本当はいま必要なのは
名言などではない。
むしろ、平凡な一行、一言で
ある。

まさに、ブレヒトの「英雄論」
をなぞれば
名言のない時代は不幸だが、
名言を必要とする時代は、
もっと不幸だ」からである。

そして、今こそ
そんな時代なのである。


YouTube
Quartetto Moderno - Love Theme from Spartacus

https://www.youtube.com/watch?v=fPWJ_ONnbxI
 

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