佐久市 ヤナギダ 趣味の店

長野県佐久市野沢93番地
ヤナギダ☎0267-62-0220

「細雪」

2025-01-16 13:19:40 | 日記

はらはらと降り続く 細 かい
雪を
その大木は ただ黙々と
引き受けていた

震えて揺れる 若い草木 に
いまは いのちの準備期 間と
教えるように

『静かに優美に降る細か い雪』
古くから「雪月花」とい われて
きたように、日本人は、 春の桜、

秋の月とならんで、冬は 雪を愛
でてきました。一夜にし て世界
を変えてしまう雪の朝な どは

思わず感嘆の声を上げて しまう
ほどです。それゆえ、雪 に関す
る言葉も大変多いのです が、

特にこの「細雪」は,降 る雪を
表現してナンバーワンと いえる
でしょう。文字どおり、 細かく
降る雪のことですが、静 かで

優美で、清浄な雪の美し さが
あますところなく伝わっ てき
ます。

『細雪』といえば、美貌 の四

姉妹の半生を描いた谷崎 潤一郎
の小説ですが、この美し い女性
たちの物語にはぴったり のタイトル
ですね。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビー・マイ・ベイビー be my baby  ー万葉集ー

2025-01-16 13:16:54 | 日記

つまんないオトコの

あるふれた口説き文句なのに

繰り返し聞いてると つい

心が揺れちゃんだよねえ

     ↓

うつせみの

常の言葉と

思へども

継ぎてし聞けば

こころはまとふ


うつせみ→この世の人
常(つね)→ありきたり

こころはまとふ
   ↓
心は乱れる

万葉集:作者不明

「あるんだよねえ、
そういうコトって・・・・・」
という世の中の女性の
呟きが聞こえてきそうな
歌。

女性に対する「マメさ」と
「強引さ」。やはりこの
二つは時代を問わず、
恋する男たちの最終
兵器なのかもしれない。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 ー優しいひとーⅢ

2025-01-16 13:15:44 | 日記

いつだったか、優しい人に
語って聞かせたことがあった。

十年以上も前の、男らしい人と
の恋愛の思い出。「失恋物語」は
すでに、水彩絵の具で描かれた

淡い風景画のようになって、そ
の絵にぴたりと合った額縁が
はまっていた。

過去にわたしが抱いた激情は、
優しい人に話すたびに角が取れ、
いつのまにか、手のひらに乗る
ほどの丸い化石になっていた。

わたしはときどきその石を膝の
上に置き、両方の手のひらで包
んで、温めながら、独りぼっち
の肌寒い夜をやり過ごしていた
のだった。

「そこまで思い詰めて、死のう
とするなんて、僕にはできない
だろうな。

でもそこまで誰かを思えるとい
うことが、僕には羨ましような、
でも怖いような気がする」
そう言ったあとで、優しい人は
わたしの顔を見て、微笑んだ。

哀しそうな笑顔だった。

「僕のためには、死んだりでき
ないでしょう?」
「わたしは柔らかな笑顔を作っ
て、言った。

「うん、できない」
だって、わたしはすでに、あなた
に殺され続けているのだもの。

死にたくても、死にようがない
じゃないの。底抜けに明るく、
そう言い放ってみたかった。

けれど、わたしは言えなかった。
どんなに面白おかしく、冗談に
言ってみても、その瞬間に、

悲しい現実がわたしに、突き
刺さってくるだけだとわかって
いたから
・・・・・


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「不幸の シナリオ」

2025-01-16 12:10:06 | 日記

『知らないうちに「不幸の
シナリオ」を書いてしまう
パターン』
恋愛でも同じことがいえます。
「アイムノットOK」という
人は、恋をするたびに、最後は
やはりフラれるのではないかと

思ってしまいますから、相手が
別の女性とちょっと話をしてい
るだけでも、「あなた、私と別れ
ようと思ってるでしょう?」な
どと、つい口にしてしまいます。

そして、その次の日も、「やっぱ
り私のこと、もう飽きたんじゃ
ない?」などと言うものですから、

「君みたいなしつこい人とはもう
つき合いたくない」と、本当に
フラれることになる。

どれほど自分が愛していても、
また相手が献身的であって
も、最後は自分をフるように
しむける、そんなシナリオに

自分で変えていってしまうの
です。まさかと思うかもしれ
ませんが、現実には、こうした
タイプの人はけっこう多いので
す。

仕事でも勉強でも、成功体験の
乏しい人は、「やっぱりダメだわ」
といって途中であきらめてしまう
ので、成功からますます遠の
いていきます。成功しないか
らまた自信を失う。結局、悪
環境におちいってしまうわけ
です。

逆に言うと、そうした悪環境
を途中で断ち切る“武器”が
ないということになります。

子どもの頃どんな育てられ方
をしたかが、この悪環境を
断ち切る強力武器=

「自分も捨てたもんじゃない」
という自信の核になると私は
思っています。

たとえば、雛祭りや端午の節
句のときに決まった“行事”
を家族でいとなんだ、などと

いう一見ささいなことが、
意外のそうした自信の土台に
なっています。

「その日はかならず、雛壇の
前で甘酒と雛あられを食べた」
でも、「家族でファミレスに
行った」でもいいのです。

こうした経験のある人は、心
の底に「自分は愛されている、
愛されるに足る存在である」と

いう自信がしっかり育っている
ので、何かを始めたとき途中
で苦しい状況におちいっても、
投げたりすることはないので
す。


 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「鏡餅はなぜふたつ重ねるの?」

2025-01-16 12:08:34 | 日記

天皇家の「三種の神器」の一つ、
銅鏡を現したもの。

銅鏡は神事に使われ、神さまに
お供えする餅として、その丸い
かたちを真似て作られました。

鏡餅は、太陽と月を映す鏡で
二つ必要だったのです。

古代の人々は、毎日のように再生
する太陽と月に大いなる神秘を
感じ、それを模した餅を神に捧げ
ようとしたのです。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「目の前に、一軒のホテルがあった」 ー優しいひとー

2025-01-16 12:06:44 | 日記

辛うじて立てる岩場まできて
から、わたしは履いていた靴
を脱いで、谷底に向かって、
投げてみた。片方ずつ。両方
とも。

靴は闇のなかに吸い込まれて、
そこから返ってくる音はなか
った。靴を投げたあと、わたし
はゆっくりと自分の身を投げた。
・・・

 死に損なったわたしは、不完
全な死体として生き続けた。

五年かかって大学を卒業した
あと、大阪にある旅行代理店
に就職し、二十九のとき、お見
合いで結婚をして会社を辞めた。

娘が小学校に通い始めた年、
再就職した職場で優しい人と
知り合った。

わたしには夫と娘がいたし、
優しい人には奥さんと二人の
子どもがいた。

それでもわたしたちは、惹か
れ合う気持ちを抑えることが
できなかった。

「もっと早く出会えていたら」
とわたしたちはどちらも、言わな
かった。その代わりに、

「知り合えて、よかった」
「巡り会えて、よかった」
と言いあった。とても小さな
声で、囁くように。

まるで誰かに聞かれるのを恐れ
ているように、お互いにお互い
をかばい合うように、手と手を
しっかり握りあって。


わたしたちはホテルの一室に
チェックインした。
「こういうところに来たから
といって、何かしなきゃなら
ないってことはないんだよ。

服を着たまま、ふたりでこう
して横になっているだけでも、
僕は安らぐし、あなたがいや
なら今夜は何もしないで、し
ばらくしたら帰ろう」

と優しい人はいった。決して
開けらることのない窓のそば
に置かれた、よそよそしいベッ
トの上で。

わたしが恋に落ちたのは、、ま
さにその瞬間だった。もしも
そのとき、優しい人がわたしを
裸にして、貪るようにわたしの
躰を抱いていたなら、

それで憑き物は落ちてしまい、
わたしは優しい人に、恋を
しなかったかもしれない。

肉体関係を結ぶことなく、安
らぎだけを与え合ったその夜
を堺に、けれどもわたしたち
は、

決して安らぐことのない関係
に、のめり込んでいくことに
なった。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「マティーニは心を酔わせる」

2025-01-16 12:04:10 | 日記

さっき、ベットを共にした男は
何人かいたけど、長続きしなか
ったって言ったでしょう。

どうしてだと思う。体だけじゃ
駄目なの。安心しないと、女は
ね、

安心してセックスしないと怖い
のよ。感じても後が虚しいの。
樹海にでも迷い込んだような
気になるわ。

涙がでるわ。終った後、安らい
で頬を埋める胸が必要なの。

このまま火事になっても、地震
になっても、一緒に死ぬんだな
って思える胸が欲しいの。

肌が馴染んだ相手からしか得ら
れない喜びがあるんだって、
あなたが居なくなって、初めて
気付いたわ。抱いて下さい。
お願いだから・・・。

“深いかかわりがなければ、
人を思いやったり優しい言葉
を掛けるのは、なんと容易な
ことだろう。

愛しさえしなければ、人を理解
し、はるかに多くを識り合える
だろう。
愛しさえしなければ“


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「放浪者」

2025-01-16 12:02:49 | 日記

自分が痛い思いをして、よう
やく相手の痛みがわかる。

そのことこそ、大事なのだ。
痛みを知らない人間は、ひ
とを真に愛することもでき
ない。

だから、愛の苦悩から抜け
だすことばかりを考える前に、
私は、とにかくその愛を十分
に苦悩する。

十分に苦悩して、それを養分
にする。苦悩が大きければ
大きいほど、ひとは成長する
ものだと思う。

適当なところで、苦しまぎれ
にほうりだしたら、そこから
どんな収穫も得られない。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『成長は、物差しでは計れない』

2025-01-16 11:57:34 | 日記

子供時代、私たちは身体的でも
精神的にも目覚ましく成長しま
す。

しかしある年齢に達すると、成
長はあまり目に見えないものと
なるため、成績が上がったり、

給料が増えたり、資格を取得し
たりすることだけが、成長の
証のように思い込みがちです。

しかし、国の成熟度が経済的
数値だけでは表し切れないよ
うに、人の成長も社会的尺度
だけでは計れらません。

それは、精神的成長を数値で
示すことが不可能だからです。

しかもたとえば病いやリスト
ラのように一見マイナスに
思えることが、実はその人の
人間的成長を促す大きなきっ
かけとなる可能性も少なく
ありません。

人は人生のなかで、前へ進む
だけでなく、ときに立ち止ま
ったり、回り道をしたりする
もの。

しかしそれでも視線を前へ
向けている限り、いつまでも
成長し続けることができるは
ずです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする