「身を捨てつるなれば、世の中のこと、
何かは怖ろしからん」。/樋口一葉
作家/1872-1896
わが身を捨てる覚悟さえあれば、
世の中のことでなにか怖ろしい
ことはあるだろうか(いや、
なにもない)。
樋口一葉、最晩年の日記「水の
うね」からの一節。
その2年前、本郷丸山福山町
(現・文京区西片)に転居し、
生活苦と戦いながらの文筆活動
のピークを迎える。
『文学界』に「大つごもり」「たけ
くらべ」を連載したのを皮切りに、
「ゆく雲」「にごりえ」「十三夜」
「わかれ道」などを次々に発表。
いずれの作品においても、独特な
文体により、同時代を生きる女性
の哀歓を切々と訴える。
24歳と8か月で死去。わずか、
14か月の作家生活であった。
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