Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

4/30 ブエノスアイレスでの不安

2024-05-05 23:46:36 | trip, event
雨上がりでどんよりしていたのが影響か、Plaza Constitutionから電車で降りた後に道ばたで会う大人たちはうかない険しい顔をしていた。その理由の1つに給料はあまり上がらないのにハイパーインフレによる生活費が重くのしかかっているのが原因かも知れない。

電車の中ではチョコレートなどを売る人たちが来ては去っていった。道路には多くの閉鎖した店と、あまり客の来なさそうな商店がならんでいた。アルゼンチンの首都なのに、あまり会社勤めのような人は見かけなかった。

もし自分がこの環境にいたらどのような仕事をして生活を支えることができるのだろうと考えると不安になった。そしてそれと同時に今の日本での安定して生活を送れることが本当に恵まれていると感じた。

もし仮に手元にお金などほとんどなくて、アルゼンチンに生まれていたらどんな方法で生活できるようにするかというと、きっとまずは会社勤めを目指すだろう。それが他の事情で難しかった時はどのようなアプローチをするだろう。




4/29 人生のステージ

2024-05-05 23:44:18 | trip, event
最近感じるようになったのは人生には学生時代、独立後、引退のような3つのステージによく分類されるけど、別のメンタルのステージもあるのではないかと思う。

例えば僕の場合は大学生から30歳前半までは旅を通して、その国特有の建築を見て学んだり、ホステルに泊まって違う年代やバックグラウンドの人との交流で視野が広がったり、そして日常とは違う体験でワクワクしたりしていた。ただ30代の中頃になってから今まで楽しみだったこれらのことがどの国に行ってもあまり大きな感動がなくなってきていた。これは年を重ねることで刺激に対して鈍感になったのか、それとも表面的なことよりもっと根本的な体験を重視するようになったのかは分からない。なるべく今まではこの現実を見ないようにしてたが、結局は今回の旅でこの現実を直面してしまった。

今日はブラジルのリオデジャネイロを旅をした。多くの20代や少しの30代以外の年代が集まるホステルでは、多くがポルトガル語しか話せず英語での会話が難しいということもあるが、もし英語を話せても20代の時のように自分から積極的に声をかけることはなくなっていた。理由の1つはここで少し話してもすぐに別の旅路に行くので表面的な話しかできず、あまり乗り気にならなかったからだ。あとはブラジルの理解としてリオの有名どころを廻ったが、ポルトガルの影響が強く残っていて、ヨーロッパの国や他の観光地とそんなに大きな差はないように感じた。

もちろん国によって違いはあるけど、グローバル化の影響もあり、人も根本的なところでは同じだから、これからどの国に旅行に行ってもそんなに驚きや感動がなくなりそうだ。きっとそれよりは家庭を持ったり、仕事やプライベートで自分が意義や情熱を感じることを思いっきりやることで表面的よりはもっと深みを目指した方がこれならの僕の人生のステージに合いそうな気がしてきた。この変化は個人的には寂しいけど、人生の旅の道のりの一部として楽しんで有意義にすごしたい。




4/28 どこに住んで働くか

2024-05-05 23:42:54 | trip, event
早朝にマイアミビーチを歩きながらふと思ったことは、その社会が安定している場合だと、どの国に住んで働いてもあまり本質的に変わらないのではないだろうかということだ。

もちろん国によっては、相性がよかったり、住みやすかったり、特定の産業が進んでいたり、教育制度が整っていたり、需要の高い言語が話せたり、給料の水準が高かったりする。

ただ結局は食べて、仕事をして、趣味を楽しんで、寝るという基本的なサイクルは変わらない。それよりは誰と一緒にいるか、どんなコミュニティに属しているかの方が個人の幸せにとって大事な気がする。

どの会社で働くかのように、どの国にいてもよいこともあるし、そうでないこともあるから、海外移住などのトレンドの影響を受けて、あまり住む国を気にしすぎることはないのかもしれないと初めて思えた。それでも選べるなら個人的にはアメリカに住みたいが、まずは日本のよさを活かせるような生活をしたい。


4/27 水の値段について

2024-05-05 23:38:53 | trip, event
ロンドンからマイアミへの飛行機に乗って、マイアミには予定通りの6:00pmに着いておかげでリオ行きの8:30pmのAmerican Airlinesの飛行機に間に合うと思ったが、その飛行機がメンテナンス不備から16時間の遅れと、荷物の積むのを遅れであと2時間の遅れで出発することになった。そのおかげでトランジットのマイアミを初めて時間を過ごすことができた。

衝撃だったのは一本の水で$5したことで、大学院の時なら高くても$1.5ぐらいで買えた記憶がある。なぜ10年ほどで3倍以上になったのだろうか?それはDemand and supplyのマクロ経済に答えがあると思う。ちょうどフライトの中でRay DalioのThe Changing World Orderを読んでいて、そこでの大きな気付きがお金の価値のDevaluationだった。

それはこのサイクルのようだ。1)政府が景気活性化を目的にお金を刷って市場にお金を流れるようにする 2)お金の相対的な価値が減る 3) そのためインフレが起こり、物価が上昇する。アメリカではコロナ対策などをはじめ市場にお金が流れるようにしていたこともあり、ここまで価格が高くなるのだろう($1あたりのの相対的な価値が低くなるのだろう)