Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

take it easy

2012-06-30 21:34:12 | daily life
タイに来てから今まで無理をして何かをしようともがいてきた気がする。
でも友達から何度も「take it easy」と言われているので、ちょっとつれづれに書きたい。
何の目的もなく、ただその過程を楽しむように。
これから何を書いていけるかわからない、それが楽しい。まったく気負いも何もない。
ただ言葉が流れるように素直に、自分に対して。

一週間が本当にあっという間だった、市長と会う予定があり、政府の役人と会う予定があった。
しかも全部キャンセルに、個人的にはかなりショックだったけど。これが政府の対応なのだと。
まぁ、このタイの辺境の地では何も予定通りに行われることがないのかもしれない。
それだったら自分はどうしよう、抵抗していこうか、慣れていこうか。
その真ん中がいい、中庸がいいのではないか。
論理的に間違っていることには絶対にNOと、そうでなくて文化なら甘んじて受け入れよう。
段々肩の荷が下りていく。
集合時間と場所は集合する当日の15分前にならないと、伝えられない。
遅れるのなんて当たり前、最初はそれに対して抵抗があったけど、今ならもう少し寛容になれそうだ。

そう言えばここに来てから色々と虫に好かれている、ゴキブリとは毎日のように戦っている。
タイの友達が親しみやすいように彼らを「ピーター」と名付けていたっけ。
先週の小旅行ではフライにした大蟻を食べたっけ、あまりおいしくはないけど。
今日な足の長いクモが洗面台の近くで死んでいたっけ。
それはともかく。

そう、この前はじめて人生初の通訳付きのレクチャーをした、日本に対して、そして建築教育について。
僕が英語を話して、そして友達がそれをタイ語に翻訳してって。
時間をかけて作った割にはあまり評判は良くなかったようだ、ちょっと長かった。
今まで経験した国とはまったく異なる国でどのように振る舞えばいいのだろうか。
何が正しくて、何が間違っているのか、沸かなくなる時がある。
そのままの自分でいいのだろうか、自分とは違うタイverを使えばいいのだろうか。
まぁ、自然体で、自分の信じていることを曲げずにいこう。

そして肩の力を抜いて深呼吸して、これからの一歩一歩を楽しんでいこう。
もうちょっとプレッシャーもあった方が楽しいかも。

今回のレクチャー;made by prezi(何かアドバイスがあればぜひ!)



少しだけ前進

2012-06-22 21:47:42 | daily life
この前はカルチャーショックについて書いたけど、今回はインターンシップが進みかけてきたので近況報告したい。
昨日の夜に帰宅後に寮では2匹のヤモリとクモ、大蟻に遭遇し、またゴキブリとは格闘を繰り返す毎日が続いるけど。
現地の生活にだいぶ慣れてきたせいかあまりショックを受けることも少なくなってきた。

僕たち一行がMahasarakhamに着いて2日が経つころには、学部長や建築学科の先生に一通りお会いすることができた。
みんなタイの人の共通の性格の成果とても優しく、そしてフレンドリーな人ばかりだという印象を受けた。
また今回のインターンシップには多くの先生方が興味を示して下さった。
最初のプロジェクト内容の会議ではこちらが教授1人と大学院生が3人に対して、学部長と教授が5人で対応をしていただいた。
そこで学部長がそれぞれの教授の紹介をすることから始まり、今回のプロジェクトの内容と移り、
そしてどう現地の学生も含めて協働してプロジェクトを進めていくかという議論を一通りを交わした。
プロジェクトというのはMahasarakhamでは大学付近と、市街地が一体的な発展がなされていないという問題に対して、
どう現地の地理、経済、政治の情報を読み込んで、分析し、より包括的な開発が行われるようにコンセプトを作ることだ。
プロジェクトについてはまだ始まったばかりなのでしばらく進んでから、またブログに詳細を書いていこうと思う。

そして次の日は、Mahasarakham Universityの副学長との大学間協定の可能性についてのミーティングに参加させてもらった。
この大学間のインターンシップはあくまでアクティビティについての協定で、
今後はこの関係を学部間、さらには大学間の学生留学に発展させていこうというもの。
うちの教授はアメリカ人で国際的なコンサルタントで長年働いていただけあって、
このような会議には慣れているようで相手側から要求されるであろう資料や署名をしっかりと揃えていた。
そして相手方の質問をほぼ全てスムーズに答えていくのは印象的だった。
また副学長からはもっとタイの学生をシンシナティ大学に留学させたいとの要望が挙げられた。
結局ミーティングは何故か学長のサインを得ることがなかったため、期待していた成果を挙げることができなかった。
一見うまく行っているように見えた会議は水面下の戦いが繰り広げられていたこと、
そして向こうの大学の権力構造の複雑さをかいま見ることができた。

今日はプロジェクトの作業をしていたら、建築学科の先生方が突然僕たちのオフィスに入ってきて、
イコに対してドミニカの建築のレクチャーを、僕には日本建築に関するレクチャーを彼らの学生たちにしてほしいと依頼された。
日本建築と言われてもとても幅広く、何から話していいか迷ってしまうが、とてもありがたい依頼なのは確かだ。




新世界Mahasarakham

2012-06-20 23:02:42 | daily life
バンコクから大学側が手配したクルマにゆられて7時間、目的地Mahasarakhamに一行はたどり着いた。
ここに来るまでの途中、道路に沿って無限に広がる田園風景から大学も畑の中心にあるのではと思ったりもした。
しかし実際は予想より遥かに良かったのを覚えている、少なくとも近くに繁華街があるので。
もちろん色々な予想もしないことも多々起ったりしたけど。
例えば、寮の部屋が臭かったり、トイレが流れなかったりとしていた。
また冷蔵庫にイモリ(またはヤモリ)が凍死状態で入っていたりなどなど。
そして道路でゾウに遭遇。
文化もトロピカルってこともあり、人が時間にルーズなのも少し慣れるのに苦労する。
8時半にPresident Officeに集合だと時間通りに行っても、係の職員が20分の遅刻。
その後の予定も大幅のずれが生じる始末、さらには現地に来てもインターンシップの内容がまだ決まっていない。
またその日は学部長に会うということでYシャツにチノパンをはいているだけで生徒に教授だと間違われる。
まさにはじめて体験するライフストーリーばっかり。
文体から見ても分かるかもしれないけど、少しパニックに、もしくはカルチャーショックを受けている。

もちろんMahasarakhamにもたくさんのいい思い出はある。
まずは食べ物が安く、アメリカに比べて5倍以上うまい。
例えばみんな生徒も先生もとても優しく、よそよそしい距離感がなく協力的だったり。
今日のミーティングはこちらが教授1人と院生が3人に対して、向こうの大学は学部長と教授、助教授が5人参加。
そしてフェアな立場でアイデアを述べ合う。そういう関係って今までにあんまりなかった。
色んな資料も提供してくれる、まさにありがたい。
あとはデータさえ揃えば今のむずむずした状態から抜け出せる。

トコナツの場所、Mahasarakham、今までと全く異なる新世界、2012年夏。
常識がまったく通用しない、平常心から離れそうになりそうになる、自分を見失いそうになる。
でもそれは新しい冒険の始まりなのかもしれない。
これからは全く新しい感覚で、もっと既成の価値観を壊していこう。






Welcome to Bangkok:-}

2012-06-14 23:02:37 | daily life
いよいよ待ちにまったバンコクにやってきた。
空港でまたもちょっとしたアクシデントがあり、
偶然に出会った日本人やタイ人の助けを借りてタイの友達と合流することができた。
旅をする時は色んな予想もできないことに出会うけどそれが醍醐味なのかもしれない。

タイでは友人とその家族のとても温かいおもてなしに感動しながら生活しています。
タイ人って本当に心の底から優しい人が多く、本当にみんな笑顔が素敵だ。
またみんな穏やかでいくら道路が渋滞しても一回も車のビー鳴らすところは聞くことはなかった。
そして驚いたことにデパートの各店の店員の1人は多くが英語の日常会話はできる。

はじめて出会ったバンコクについての第一印象を少しだけ。
市内には発展している場所とそうでない場所があり、
発展していないところは低層の建物が森の中に点在している感じだ。
またあまり建物の用途を区別していないせいか、さまざまな用途が入り交じっている。
例えば住宅地のすぐ隣にに工場があったり、
露店の中が多く立ち並ぶところに突如高層のデパートが出現したりと、
日本ではあまり考えられない光景を目の当たりにする。
また都心部には一般的な道路の他に、高架の歩道がビル間をつなぎ、
さらにその上に電車が走ってたり、車道が通っていたりとカオスな所もある。
今日訪れた都心部にあるアート&カルチャーセンターの内部は
まるでNYのグッゲンハイム美術館の構造そのものだった。
バンコクは建物に限らず、音楽やファッション、そして食文化までも
アメリカや日本、中国そして韓国のをアレンジしたものが多い。
まるで至る所にコピー&ペーストをしているようで、グローバリゼーションの負の影響で
タイの独自の文化が亡くなっていってしまわないことを祈りたい。

バンコクでは上海と似ていてみんな(特に若者)の購買欲が高いように思える。
特に制服を着た大学生みたいな人たちがゾロゾロとブランド店を周り歩いている光景を良く見た。
そしてみんな決まってグッチの同じようなガラのバックを持っている。
アメリカに1年ほどいてファッションにさらに疎くなっていたので、
バンコクでお洒落な人たちがたくさんいすぎて場違いな感じがしてしまった。








Welcome to Helsinki :-)

2012-06-13 04:53:03 | daily life
NYのJFケネディ国際空港にたどり着くまでに予想もしない多くのアクシデントが起こり、
その度に色々な方々に助けていただき、どうにか時間通りに出発に間に合うことができた。
改めて多くの人たちに支えられて生かされていることを実感した瞬間だった。
いつも周囲の人たちをできるだけ手伝っているつもりだったのに自分の方が助けてもらっている、
そう感じずにはいられなかった。そこから9時間のフライトでフィンランドの首都のヘルシンキへ。

ここではバンコクの空港に乗り継ぎのため6時間ほど余裕があったのと、
幸運にも空港から出るチャンスをいただいたので、エアポートバスでヘルシンキの市街地に。
はじめて市街地でバスから降りた感覚は,どことなくニュージーランド最大都市のオークランドに似ていた。
みどりが多く、雲が大きく、空が近い。そして吹いてくる風が優しい。
そこの建築物は北欧のものらしく、色使いが明るくそしてやさしい表情をしている。
また人々も、特に若い女性はアメリカ女性のキリッとした目つきとは違い、優しい感じだった。
まるで風土が建築物や人々にも大きな影響を与えるのかのようだった。

結局、交通時間を除くと観光するのは4時間だけで、その間で歩き回れるだけ回った。
街並みは丁度いいぐらいの大きさで、新しい建築と旧いのがバランスよく共存し、見ててとても気持ちよかった。
その街には中心地を貫くような広場があり、そこで人々がベンチで休んだり、
露店を出して商売をしていたり、一般公開のショーをやっていたりと街全体がとてもにぎやかだった。
またその公園の中心から5分をあるかどうかのところに港があり、
工事のおっちゃんが昼ご飯を食べ、それをカモメが狙い、
おばちゃんがその横のカフェでコーヒーを飲み、おじちぁんがその通りを自転車で通り過ぎていく。
人口は多くないけど色んな人たちで溢れている、そんなヘルシンキにたった4時間で好きになってしまった。