“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

7年前改正の教育基本法は亡霊

2013年07月19日 06時00分29秒 | 蜂助の呟き

昼かもしれませんし、夜かもしれませんが、こんにちは蜂助です。

天気予報では、東北地方は今月7月いっぱい梅雨が明けないかもしれないと言っています。昨日の朝はわが家の庭は、土の上一面が水たまりでした。水はけが悪いわけではないので、それほどすごい大雨でした。ということで、梅雨に似合う紫陽花を、雨の滴が日光で輝いているはずなのですが、良くわかりませんね。

さて、2006年の12月の臨時国会で安倍内閣によって強行採決された教育基本法についての話です。戦後に憲法ができた後に作られた教育基本法も、平和憲法の子どもだけあって格調高い前文です。改正された教育基本法の前文と改正前の全文を比較すると

<旧教育基本法>
われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性豊かな文化の創造を目指す教育を普及徹底しなければならない。
ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。


<改正教育基本法>
教育基本法の全部を改正する。我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。ここに、我々は、日本国憲法 の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。

改正される前には、日本国憲法を確定し国家建設の意思と世界の平和の誓いの決意が込められていましたが、「教育基本法の全部を改正する」とバッサリ切られていますが、これは現在自民党などが改正しようとしている憲法の先行部隊だと言って過言がありません。

改正前の前文では「この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである」と高揚するような理想をかかげていましたが、これも捨て去りました。さらに、真理と平和を希求する人間の育成について、真理と正義を希求に書き換えられました。平和と正義は全く違うでしょう!

人間を育成 を 公共の精神を尊び と変えられています。

まさに、憲法9条を変えて、日本を再び戦争が出来る国にしようとする自民党新憲法草案の内容と合致しています。

参院議員選挙では、憲法改正が大きな争点であるはずですが、争点から意図的にはずうようにしながらも、後半になって安倍首相が憲法9条のことを口に出すようになりました。この手口は、自民党が多数を取った時に「私が主張していたことが、国民に支持された、審判を受けた結果だ。」と絶対に言うはずです。こういう汚い男です安倍という男は。

最後の最後、国民は自民党(とその腰巾着の公明党)を見放す選択をしてほしいと願わずにはいられません。


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