“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

豊かな社会とは!

2011年07月31日 18時44分48秒 | 臼蔵の呟き
仙台は小雨、少し寒いくらいです。

仙台弁護士会館で憲法と歩もうという催しがありました。小野寺弁護士(男性)、渡部弁護士(若い女性)、北川てつさんの演奏と憲法前文の歌が演奏されました。会場には被災者が多賀城市、石巻市、南三陸などからも来ていました。石巻の方が作詞、作曲した歌が合唱団の方から紹介もされました。
その中で、豊かな社会とはと言うことについて小野寺弁護士がこのように語っていました。豊かな社会とは1人1人の個人が幸せになることである。そのためにも憲法を守ることが必要で、1つ1つの条文、条項に大きな意味と力があると話していました。また、渡部弁護士がなぜ、弁護士になったかを話す中で、平和憲法、学生時代から毎年、原水禁世界大会に参加し、弁護士になろうと決意したなどが話されました。彼女はいま、被災者のための活動を地道に行っているとも話していました。被災者の中には自殺を口にする人もいるので我慢強く話を聞き、生きる希望を持ってもらう手伝いをしたいと。その中で希望に触れてこのようなことを話していてなるほどと思いました。以下にその点を記載します。「希望とは与えるものではなく、その人の中に眠っている(希望)種を見つけ出し育てること」、震災復旧、復興に際して政治がその支援、後押しをする事こそが役割ではないかと。
北川てつさんが3.11以降1ヶ月くらい「うつのような感じ」になり、家から出られなかったと語っていました。自分も震災後、体から力が抜け、やる気が出ず、虚脱感からなかなか抜け出すことが出来ませんでした。この話を聞いたときにそうか!同じような人が多くいたんだと感じて「へんに」納得しました。コンサートを聴いて歌、音楽の大切さと良さをしみじみと感じました。

今朝の民放で寺島実郎氏、幸田真音氏などが原子力発電事故に関してコメントしていました。この中で2人から出たことをここに記載します。寺島氏は原発問題を技術論ばかりが先行しエネルギー政策などの観点から論じていない。(不満である)幸田真音(まいん)氏は佐高信氏が批判する小説家の1人です。彼女は大手企業がこのままだと海外移転すると大手企業経営者の受け売りをコメントしていました。福島で何万人もの避難者が出ていること、一次産業が壊滅的打撃を受けていることには気にもせずこのコメントでした。本当に許せないやからです。

広島では吉永小百合さんが朗読、合唱をする前に、自分は原発に関して深く考えなかったこと、原子力の平和利用を簡単に考えすぎていたことを反省すると発言しニュースになっていました。同じ現実に直面し、その事実にどのように向き合うかはその人間の生き方思想が関係します。蜂助さんが広島に行ってきたことを書いています「すばらしい」ことです。思っていても言わず、思っていても行動せずでは歴史は変わらないとおもいます。「歴史の流れ、変化」を自分の頭で考えて行動し、発言する人間に少しでもなりたいと努力します。



広島に落とされた原爆

2011年07月31日 08時15分00秒 | 蜂助の呟き
おはようございます。

 今朝は、広島、長崎で亡くなられた方たちに鎮魂の花をささげます。自宅で咲き始めた純白のカサブランカです。

  

 原爆(原子爆弾)や原発(原子力発電所)は、「核エネルギー」を利用しています。原爆はウランやプルトニウムが核分裂するときに発生するエネルギーを兵器として利用したもので、通常の爆弾と比べてとても大きな破壊力を持っています。
 原発は核分裂のエネルギーでタービンを回し電気を起こすもので、いわば原理は同じなのです。

 広島に投下された原爆は長さ3メートル、重さ約4トンでリトル・ボーイ(少年)と名づけられていました。約50キログラムのウラン235が詰められていまいましたが、そのうちたった1キログラムが瞬間的に核分裂して、高性能爆弾1万6千トン分に相当するエネルギーを放出しました。
 破壊エネルギーの内訳は、衝撃波(爆風)が50%、熱線が35%、そして放射線が15%だそうです。上空600メートルで爆発しましたが爆心地から2キロメートル以内にあった建物が破壊し、焼き尽くされ、放射線による急性障害がおさまったとされる1945年12月末までに約14万人の命が失われました。
 8月6日8時15分は今週の土曜日です。そして、日本に原発を作るために、原爆で大きな被害を受けた広島市民と広島県民を利用して騙し、ウソをついてその突破口を開いた歴史を忘れてはいけません。その手口はアメリカや財界ぐるみの巧妙なものでした。いわば、広島の方々は2重に被害に合ったわけです。その意味でも、原発(原子力発電所)は生まれた時からウソで塗り固められていたと思います。
 次回は、このことについて触れます。

 それにしても広島平和記念資料館の入場料が大人50円とは驚きました。

  

どうしても行かなければならなかった所

2011年07月30日 06時31分25秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。現在、休暇をいただいています。

先日、私は絶対に行かなければならないところに行くと書きましたが、そこは









  

広島の原爆ドームと平和公園です。

日本は、これまで重大な「核」をめぐる大きな経験を3回しています。ひとつが現在起きている福島第一原発事故です。あとふたつは、ウラン型の原爆が落とされた広島とプルトニウム型が落とされた長崎です。

詳しくは後日書くことにしますが、これら3つはすべて同じ技術で作られたものです。

放射能に関する話

2011年07月29日 22時00分00秒 | 臼蔵の呟き

放射能、放射性物質、放射線などの話に触れます。必要以上に恐れて日常生活が成り立たない、家族が離れ離れになるなどが沢山発生しています。山形市では児童数が増えて教室数、机、その他の教育設備を新たに購入するとしています。多くは福島県からの避難、流入への対応とのことです。また、政府の報道にあるように「今すぐ食べても問題なない」「X線などと比較しても大してことはない」などの宣伝が徹底されています。「大丈夫論」は政府、御用学者から大量に流されています。本当なのか?です。

現実に事故が起き、汚染されてしまった状況でどう地域除染、一次産業の条件整備、暮らしの立て直し対策、地域社会の再生を行うかに直面しています。そのための国家予算の確保、対策費用の確保策などが必要と思います。
高濃度に放射性物質が飛散し、降下し、沈着した地域は住めるレベルまで線量が低下するまでは立ち入り禁止が続きます。住民の健康被害が多発しては前提条件が確保できないからです。もうひとつは放射線量を出来るだけ細かく測定し、実態を正確に把握する事と思います。大きな区割りで地域をくくらず、実態として汚染状態がどうなっているかを細かく正確に把握し、そのデータをもとに今後の対応策を決めることが必要と考えます。地域に戻れない、戻れる、数年後に戻れるなどを1つ1つ決めることでしか先には進まないと思います。

広島、長崎に落とされた原子爆弾のときは、被曝、爆風などで何十万人もの人々が一瞬の内になくなりました。しかし、福島原発事故では公表される限り死者は出ていません。なのに放射線量の高い地域があり、その地域は警戒区域として避難、居住不適となっています。なぜでしょうか??
広島、長崎への原爆投下は100万分の1秒以下で連鎖反応が終わり、後は爆発のエネルギーにより吹き飛ばされた。核分裂反応を行っている時間が非常に短いのが特徴。一方で原発は非常に長い期間、時間にわたって核分裂反応を行っている。そのために原爆に比べたら大量の放射性物質が生じ、しかも、半減期が長い核分裂生成物が沢山生成するのです原爆も原発もセシウム137は生成するけれども、全体の放射能の中で占める割合がまるで違うとのことです。(分かったような分かりにくい説明ですが)
それだけ、現代における原発事故、放射能汚染が重大な被害を引き起こすことと考える必要があると思います。


頭が黒いねずみー保安院

2011年07月29日 16時15分14秒 | 臼蔵の呟き

経済産業省の原子力保安院が2006年6月四国電力、2008年中部電力の経産省シンポジウム(プルサーマルに関する)に「やらせ」シンポジウムを企画したと報道されました。自作自演、マッチポンプ的な役割を原子力村の集団で行っていた。さすがに海江田経産省大臣が調査すると発言しなければならなかった。
九州電力玄海原発も「怪しいもの」であることが推測されます。本当に電力会社、経産省、原子力保安院、御用学者の懲りない面々の対応です。今回は中部電力からの「申告」で判明したわけですが??ニュースを見る限りは淡々とですが、「浜岡原発の稼動停止」に関する逆○○○ではないかと思われる中部電力の会見でした。内閣は自民党時代ですので民主党政権にとっては少しばかりかわいそうなお話でした。村社会のおきてに反したときはこうするぞとの「脅し」にも見えます。賢い国民、市民にならなければと思います。やらせ意見と世論操作にはだまされないしっかりした意見、意思表示が必要です。

ある国の高速鉄道事故を時代遅れ、政権の体質批判などをしている暇がなくなりました。今回は読売新聞、毎日新聞、最後が朝日新聞の順で報道しています。マスコミが原発宣伝、安全神話を作るうえで果たした役割もしっかり反省して欲しいと思います。自分の行為こそ過去にさかのぼって反省して欲しいですね。無謬論、俺たちはエリート、優秀なんだとの傲慢さがーーー一億総懺悔を引き起こし、原発の安全神話を作り上げたことを反省すべしです。