こんにちは、蜂助です。
魂魄という言葉を聞いたことがありますか? こんぱくです。こんは読めても、ぱくの方は読めないかもしれません。魂魄とは浮遊霊(空中や水面にうかぶ漂う魂)を慰めるという意味です。
沖縄県糸満市の南端の海岸近くに「米須」(こめす)という地域があります。ここは日本軍も住民も追いつめられて来た場所です。沖縄戦で最大の悲惨な激戦地のひとつです。日本軍も住民も追いつめられて逃げ場を無くしていた所に、陸、海、空からアメリカ軍が攻撃をしてほぼ皆殺しにした場所です。
この地で起きた悲惨な出来事から約8ヶ月経過した1946年1月に、この地区に真和志村民が食料確保の農作業のために米軍の命令でこの地に集められました。しかし、道、畑、荒地、山のいたるところに頭髪や皮膚が付着したままの遺骨がそのままの状態で放置されていました。
住民たちが米軍に遺骨収集作業をできるように要請しましたが、米軍は反米活動や皇軍主義につながることを危惧して許可しませんでした。しかし食料生産のため開墾しても出てくるのは遺骨ばかりでした。この状況では食料生産ができないため、米軍も遺骨の収集の許可を出しました。
沖縄県民、日本の兵士、米兵など多くの方が犠牲になりました。その数は3万5千人と言われています。
1979年2月に摩文仁の丘に国立沖縄戦没者墓苑ができるまで、沖縄戦で亡くなった3万5千人余柱という沖縄で最大の塔(墓碑)でした。
沖にはアメリカ軍の船が大量に居たという米須海岸
住民や敗残兵はこのジャングルのような木々の中に隠れましたが、数えきれない人が火炎放射で焼き尽くされたと聞きました。
戦争は始まる前なら、止めることはできる。憲法9条を変えさせてはなりません。憲法の改正を3分の2が必要だと定めている憲法96条を変えさせてはなりません。
同時に忘れてはならないことは、沖縄戦でたくさんの方が犠牲になったと同じかそれ以上のことを日本軍が東アジアを中心に行ったという事実です。決して戦争を起こさせてはなりません。
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