絶対の派閥

自分が正しいって思っている事とか、信じている事ってあるじゃないですか。
宗教だけじゃなくて、理論とか、主義主張とかさ。
これが「絶対」正しいって思う人もいるでしょ。
でもさ、もしそれが絶対に正しいのなら、どうして派閥ができるんでしょうね。
宗教にしたって、経済理論にしたって、会社勤めにしたって、〇〇派って必ずあるじゃないですか。
ひとつの事に対してそれぞれ異なる見解があって、それぞれが派閥を作っているわけでしょ。
そういう場合の、「絶対に正しい」てのがどれなのかわかんないんだよ。
こういう場合に考えられるのは、
どれかひとつだけが正しい
いくつかが正しい
みんな正しい
みんな正しくない
とかが考えられるんだけど、もし絶対に正しいのなら、誰もが正しいと思うはずだから、こんないろいろな組み合わせが考えられるわけがないと思うんだよ。
どうしてこんなに派閥ができるぐらいに意見が分かれるのさ。
ひょっとしてさ、誰も正しい事がわかっていないからじゃないの？
そうでなくても、こんなに様々に派閥が出来る中で、正しいなんて言えないんじゃないのかなぁ。
それを言い切れるのはどうしてなんだろう。
それがわからないんだよ。
だから、誰かが正しいって言う事に対しても、何も言えないんだよねぇ。
え～っ、どうしてそう思うのかわかんないよ～って感じ。
だっていろいろな人がいろいろ言ってるじゃないのさ、てね。
こんなに派閥が別れているんだから、どれかの派閥に入るにしても、関係ない人から見れば単なる相対的位置関係にあるとしか見えないんだよ。
となると、絶対に正しい、ってのは相対的なもので、もっと言えば単に自分がそう思っているだけって事にもなるんだよ。
だってどれが正しいかを「言い出しっぺ」が証明してくれないんだから。
言い出しっぺは、神仏であったり、理論提唱者であったり、会社の上役であったりするんだけど、そういう人が誰もが納得出来るように証明してくれれば派閥なんか出来やしないんだけど、そういう証明ってされないじゃない。
ああだこうだって言う人がたくさんいるから、派閥ができるんでしょ。
だからそういう場合は、「俺が（私が）信じることが正しいと”思っている”」って言って欲しいよ。
そうしたら簡単に「あ～あなたはそう思っているんだぁ」で終わる事なんだから。
あなたの思う事はあなただけの事なんだからさ。



城南町の街並み 3
兵庫県豊岡市城南町
撮影 2014年8月2日 土曜日 13時15分