NHKの番組で監督さんの特集を見ました。
自分が団塊ジュニア後半世代で、ちょうど学生時代は狂乱のバブル期で社会人になる頃にはバブルは弾けて、失われた○十年?やらの日本の低成長期を生きているのと、この端境期を視れたから余計にそのように感じるのかもしれませんが
この主人公の答えのない、ほぼ引きこもりのような子供のままという状態や、監督さんの父親との答えが出ない葛藤?を背景とした底なしの私小説が、今回の完結に至るまでの数十年間、視聴者に受け入れられ続けた理由として、
いい大人であるはずの視聴者の時代背景と重なっていたことも、一つの理由なのではと思いました。
戦後の高度成長期や団塊世代やバブル期に社会人だった世代は、成功の道筋は比較的明確で、たとえブラックであっても努力すれば、その分報われる親世代に対して
ずっと氷河期世代、低成長が続くなかで不遇というか、ブラックな目にあっても、努力しても大半が報われない、報われにくい世代、団塊ジュニアの後半以降の子供世代は、
お互いに理解不能な深い溝があるように思います。
そういった親世代、子供世代の関係とすごくシンクロしていたのかなあと色々考えてしまいました。
自分が大学受験をしている頃は、早慶以上入っとけば、大半の人は、さして労せず大企業から何社も内定がもらえるのは当たり前でしたが、バブル崩壊後の就職活動は、これまでの当たり前が当たり前でなくなり、相当難しいものになったように思います。ちょうど大手企業の事務系採用は、これまで大半が大学OBによる面接を勝ち抜くリクルーター制から人事部門がダイレクトに採用するネット登録によるエントリーシートから始まる面接が併存している時期だったかと思います。
団塊ジュニアは人口が多いので競争も激しかったはずで、団塊世代の親からすれば有名大学に入れれば、そこそこの企業に就職でき、家族ももって、社会の一員になるであろうという、一昔前は当たり前?平均だった感覚は、氷河期以降は就職するタイミングの景気動向に大きく左右されますが、現在では全く普通ではなくなっているかと思います。団塊ジュニア世代の多くが普通に正社員となって安定した生活の糧を得て家庭を築き子供ができていれば、人口増の小山がもう一世代作れていたのでしょうか。
ここ最近のアフターコロナの世界では、不特定多数の人と接触するサービス業を中心にこれまで人気の業種も経営が厳しくなり、その他多くの業界で業績が悪化していることから採用も更に絞られる(普通に生活の糧を得られる社会人になりにくい)ことになるのでしょう。
話が飛びますが、ここ十年日本で流行っている異世界転生ものは、宗教上の理由もあるようですが、ロシアで禁止になったそうです。現世において魅力的な成功体験が乏しく、成功の道筋が見えない、人生ゲームの難易度が高すぎる?のも、このジャンルの物語に対するニーズが高い理由なのかもしれません。
そもそも物語を読む、アニメや映画を見るという行為は、自分の現実とは離れた主人公に感情移入して楽しむものなので、物語を読む行為自体が異世界での経験を楽しむことでもあるとも言えるのでしょう。それを敢えて異世界転生という筋立てを導入に使って、また非常にTVゲーム的なシチュエーションにおいて様々なパターンの物語が紡ぎ出されていることは、非常に興味深いことだなと思います。
自分が団塊ジュニア後半世代で、ちょうど学生時代は狂乱のバブル期で社会人になる頃にはバブルは弾けて、失われた○十年?やらの日本の低成長期を生きているのと、この端境期を視れたから余計にそのように感じるのかもしれませんが
この主人公の答えのない、ほぼ引きこもりのような子供のままという状態や、監督さんの父親との答えが出ない葛藤?を背景とした底なしの私小説が、今回の完結に至るまでの数十年間、視聴者に受け入れられ続けた理由として、
いい大人であるはずの視聴者の時代背景と重なっていたことも、一つの理由なのではと思いました。
戦後の高度成長期や団塊世代やバブル期に社会人だった世代は、成功の道筋は比較的明確で、たとえブラックであっても努力すれば、その分報われる親世代に対して
ずっと氷河期世代、低成長が続くなかで不遇というか、ブラックな目にあっても、努力しても大半が報われない、報われにくい世代、団塊ジュニアの後半以降の子供世代は、
お互いに理解不能な深い溝があるように思います。
そういった親世代、子供世代の関係とすごくシンクロしていたのかなあと色々考えてしまいました。
自分が大学受験をしている頃は、早慶以上入っとけば、大半の人は、さして労せず大企業から何社も内定がもらえるのは当たり前でしたが、バブル崩壊後の就職活動は、これまでの当たり前が当たり前でなくなり、相当難しいものになったように思います。ちょうど大手企業の事務系採用は、これまで大半が大学OBによる面接を勝ち抜くリクルーター制から人事部門がダイレクトに採用するネット登録によるエントリーシートから始まる面接が併存している時期だったかと思います。
団塊ジュニアは人口が多いので競争も激しかったはずで、団塊世代の親からすれば有名大学に入れれば、そこそこの企業に就職でき、家族ももって、社会の一員になるであろうという、一昔前は当たり前?平均だった感覚は、氷河期以降は就職するタイミングの景気動向に大きく左右されますが、現在では全く普通ではなくなっているかと思います。団塊ジュニア世代の多くが普通に正社員となって安定した生活の糧を得て家庭を築き子供ができていれば、人口増の小山がもう一世代作れていたのでしょうか。
ここ最近のアフターコロナの世界では、不特定多数の人と接触するサービス業を中心にこれまで人気の業種も経営が厳しくなり、その他多くの業界で業績が悪化していることから採用も更に絞られる(普通に生活の糧を得られる社会人になりにくい)ことになるのでしょう。
話が飛びますが、ここ十年日本で流行っている異世界転生ものは、宗教上の理由もあるようですが、ロシアで禁止になったそうです。現世において魅力的な成功体験が乏しく、成功の道筋が見えない、人生ゲームの難易度が高すぎる?のも、このジャンルの物語に対するニーズが高い理由なのかもしれません。
そもそも物語を読む、アニメや映画を見るという行為は、自分の現実とは離れた主人公に感情移入して楽しむものなので、物語を読む行為自体が異世界での経験を楽しむことでもあるとも言えるのでしょう。それを敢えて異世界転生という筋立てを導入に使って、また非常にTVゲーム的なシチュエーションにおいて様々なパターンの物語が紡ぎ出されていることは、非常に興味深いことだなと思います。
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