メタボリックシンドロームの腹部周囲径の基準について疑問視する記事です。
これについては基準が出た時から議論がありました。
当時に健康運動指導士の講義でも質問がよく出ていて、講義の中では男性と女性の違いで男性には腹部に脂肪がつくリンゴ型肥満が多く、女子は下半身に脂肪がつきやすい洋ナシ形肥満の説明がされていて、メタボリックシンドロームのリスクは男性が圧倒的に高いからという説明だったと記憶しています。
当時も論文やデータによるシステマティックレビューが行われているのでこの事については特に問題視はされておらず、むしろ身長差などが考慮されない事の方が問題だったと思います。
よく誤解されていますが、メタボリックシンドロームは腹部周囲径が大きいから即該当ではなく、血圧や血液検査などの複合的な判断です。
(運動指導をしていると過体重なだけで健康的な肥満はたくさんいます。)
このような診断基準に限らずですが、表面上の情報を鵜呑みにせずにその背景や経緯を調べていくと理解が深まる物だと思います。